「大雨」「にわか雨」など雨が降る英語表現

rainとrainyの意味
 

公開日: 最終更新日:2019.12.9

英語で雨が降る表現は多くありますが、最もシンプルでわかりやすいのが「rain」を動詞や名詞で使う方法です。

しかし英語には「rain」という単語を使わずに「雨が降っている」「大雨が降る」を表現する方法があるので、単語の意味を知らないと雨が降っていると読めないケースがあります。

ここでは「雨が降る」の基本的な表現のほかに、大雨やにわか雨、小雨のような表現やイディオムをとりあげています。

rainの使い方

rainの動詞での使い方

「雨が降る」という意味ではrainを動詞で使うのがわかりやすいです。これは特に問題ないと思います。

例文

It’s raining.

雨が降っている。

例文

It started raining.

雨が降り始めた。

例文

It rained all day.

1日中、雨が降った。

例文

When it rains, I use an umbrella.

雨が降るときは、傘を使う。

rainを名詞で使う

名詞での使い方

rainは「雨」という名詞でも使うことができます。

例文

There is rain in Osaka now.

大阪は今は雨です。

例文

Rain ran down the street.

雨が路上に流れ落ちた。

例文

There will be rain tomorrow.

明日は雨になるだろう。

rainの名詞を使って「雨が降っている」のような表現はする人もいるといった意見でした。

例文

△ It’s rain.

(雨が降っている)

「It’s raining」の意味で「It’s rain」を使うのは、どこまで一般的かわかりませんが、言わないことはないぐらいの程度で、受験英語や日常英会話の範囲でなら避けてもよさそうな表現です。

rainy(レイニー)の意味と使い方

rainy(レイニー)の意味

rainyは形容詞で「雨の、雨模様の」といった使われ方がされます。天気予報などでよく聞かれます。

例文

It is rainy today.

今日は雨だ。

例文

The weather alternated between sunny and rainy.

天気は晴れと雨を交互に繰り返した。

例文

On a rainy March 22nd at Dodger Stadium in Los Angeles, the US team defeated Japan …

雨の降る3月22日のロサンゼルスのドジャースタジアムでアメリカ代表が日本を2対1で破り…

rain(動詞・名詞)とrainy(形容詞)で品詞が違いますが、意味するところは一緒です。

例文

It will be rainy tomorrow.

It will rain tomorrow.

明日は雨だろう。

これってあまり表現として差がありません。人によってはrainyのほうが期間が長く感じることもあるそうですが、使う人の感覚で変わる表現です。

雨が降っていることは確実なんですが、どのように降るのかはrainyだけではよくわかりません。

「ずっと降っている」「降ったりやんだり」「たまに降る」ならば、そう書いたり言えばいい話であって、rainyだけのシンプルな文章だと雨が降るのはわかりますが細かい状況まではよくわからないことになります。

例文

There is a 50 percent chance of rain tomorrow.

明日の降水確率は50%です。

降水確率は「chance of rain」で表現することができます。

for a rainy day

for a rainy dayは「まさかの時のために、万が一にそなえて」といった意味でも使われます。

例文

I’m saving money for a rainy day.

私はもしもの時のために貯金をしている。

ただしfor a rainy dayが本当に「雨の日のために」で使われるケースも十分に考えられます。

例文

A raincoat is suitable for a rainy day.

レインコートは雨の日に適切だ。

大雨の英語

大雨の英語

いわゆる大雨は「heavy rain」「hard rain」「downpour」「driving rain」あたりが名詞で使われます。

一度に降る大量の雨の一般的な表現であり、言葉にさほどニュアンスを感じさせません。単なる大雨です。

例文

The areas had experienced three straight days of heavy rain.

その地域は三日連続で大雨を経験した。

例文

Suddenly a hard rain began to fall.

急に大雨が降りだした。

例文

The downpour affected some train lines.

大雨がいくつかの路線に影響を与えた。

例文

He went out into the driving rain to buy milk.

彼はミルクを買いに大雨の中でかけた。

torrential rain / torrential downpour

torrentialは「土砂降りの」の意味です。発音は【tɔːrénʃəl】なのでトーレンシャルぐらいですね。

torrential【tɔːrénʃəl】

これらは単なる大雨よりもっと深刻なケースに対して使われる、よりフォーマルな言葉遣いです。だいたいハリケーンなどの災害に関連して使われます。

例文

The hurricane brought torrential rain to the peninsula.

ハリケーンは半島に大雨をもたらした。

例文

The tents were washed away in the torrential downpour.

テントが大雨で流された。

pour(動詞)

pourは液体などを「注ぐ」の意味ですが「大雨が降る」の意味でも使えます。ただしこちらは深刻な感じはしません。

例文

It was pouring yesterday so I couldn’t go jogging.

昨日、大雨が降っていたのでジョギングにいけなかった。

例文

It started pouring on my way home from school and I was soaked.

学校からの帰宅中に大雨が降り始めて、びしょぬれになった。

rain buckets / rain cats and dogs

イディオムになっているものもあります。rain buckets(雨のバケツ)はなんとなく想像がつきます。

どちらも大雨、どしゃぶりの雨のカジュアルな表現であって、深刻な被害・損害が出ているものには使いません。

ニュースで報道される大雨は災害関係が多いので、こういった表現はあまり見かけないことになります。

例文

I don’t want to go outside today. It’s raining buckets!

今日は外に出たくない。大雨が降っている!

例文

I was going to go to another bar, but it started raining cats and dogs, so I went home.

他のバーに行こうと思っていたけど、大雨が降り始めたので家に帰った。

小雨・にわか雨の英語

小雨・にわか雨の英語

にわか雨、小雨など少量の雨については「light rain」が一般的に使われる表現です。

例文

There is going to be some light rain tomorrow.

明日は小雨になるだろう。

これ以外にも「rain」という単語を使わずににわか雨や小雨を表現することができます。以下、代表的な表現をピックアップします。

shower

shower(シャワー)は動詞・名詞で一時的で緩やかな雨に使うことができます。にわか雨ぐらいです。

可算名詞なのでaがつきます。

例文

There might be a shower or two this afternoon but it will be sunny the rest of the day.

午後に少しににわか雨があるかもしれないが、残りは晴れるだろう。

例文

The shower ended just before our picnic began.

ピクニックが始まる直前ににわか雨はやんだ。

drizzle

こちらもゆるやかな雨ですが、不可算名詞なので数えられません。

発音は【drízəl】なのでドリズゥルぐらいです。

drizzle【drízəl】

例文

The drizzle didn’t stop us from playing soccer.

小雨が私たちがサッカーをプレーすることを中断した。

drizzle rainでも表現できます。細雨、霧雨のような意味です。

drizzleは何かを「線のように描く」といった意味で、シロップが線のようにかけられた「drizzle cake」や、お好み焼きの上にかける線状のマヨネーズなどの描写にも使われます。

drizzle cake

drizzle cake(ドリズルケーキ)

spit(動詞)

ツバなどを「吐く」の意味があるspitも小雨を表す動詞です。

例文

When it started spitting we went inside.

小雨が降りだしたときに私たちは中に入った。

例文

I don’t need an umbrella. It’s only spitting.

傘はいらないよ。ただの小雨だ。

雨がやむ

雨がやむ

雨がやむことは単純にstopを使って表現することができます。

例文

It stopped raining.

雨がやんだ。

例文

It stopped raining at 3pm.

雨は午後3時にやんだ。

以前にuntilを使った表現で非常に混乱したシンプルな文章がありました。

例文

It was raining until the game started.

(試合が始まるまで雨が降っていた)

この上の例文ではゲームが始まった後に雨はやんだとはいっていません。ゲームが始まるまでは雨は降っていたと書いているだけで、それ以降については書いていないので不明です。

このような文章を読むと勝手に「ゲーム開始後に雨はやんだ」と思い込んでしまいます。

試合が開始しているので雨もやんだのだろうと思いますが、試合は別にサッカーや野球のような屋外ゲームともいっていないので、天候に左右されない卓球の試合かもしれません。

詳しくは以下の記事にもまとめています。



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