日本とちょっと違った海外のカラオケについてご紹介します。
中国大陸ではカラオケはKTV(カラオケテレビの略)と表記され、2種類のKTVに分かれます。
ひとつは歌うだけのKTV、もう一つは綺麗なお姉さんがいるKTVです。
私は北京滞在中に中国語の塾に通っていたのですが、そこの韓国人の男性塾長やその友人と仲良くなり、社会勉強と称して後者のKTVに何度か連れて行ってもらったことがあります。
まず来店すると、日本のようにカラオケセットのある個室に通され、ボーイ又はママも一緒に入室します。
室内はライトがキラキラしていて日本のカラオケより豪奢な感じの内装である事が多いです。
お姉さんがいるKTV
そこでの遊び方ですが、ボーイが女の子を10~20人連れてきて、ずらっと並ばせます。
そこでお客さんは気に入った子を選びますが、選んだ後はお酒飲みつつ歌うもよし、お姉さんと会話するのもよし、お触りも少々は問題なし、という感じで宴会が進みます。
女性がそこへ遊びに行くことは一般的ではないようでしたが、かといってお店で拒否されるということはなく、むしろ私のような中国語学習者にとっては、お姉さんとの雑談も中国語の勉強になるため、良い会話の実践の場ととらえていました。
どんな曲を歌う?
また、肝心のカラオケの曲のラインナップとしては、中国の歌が主で、次に韓国語や日本語のひと昔前の曲が少し入っているという状態でした。
テレサ・テンの「時の流れに身を任せ」「愛人」は中国人にも馴染みのある曲で、選曲すると中国人は一緒に歌ってくれ盛り上がる場面もありました。
しかし私がKTVに行く際は、中国人・日本人・韓国人が同席していることが多く、そういう場合はそれぞれが「その時期に中国で流行の、誰もが知っている歌」を歌い、盛り上げるようとすることが多かったです。
その他は、お姉さんの分のお酒を頼んであげたり、気に入らない子であれば交代をしたりと、基本的な仕組みは日本のキャバクラのようなものです。
また、気に入った子とは交渉次第でお店を出て遊びに行くことも可能なようです。
お姉さんがいるカラオケ、と考えると気楽に遊べるイメージですが、日本人駐在員の方で、気に入ったお姉さんにブランドものを買いすぎて金欠になり、かつ奥様にばれてしまい大変な事になった人がいました。
独身アラフォーの方で、KTVにはまりすぎて連日お持ち帰りをした結果、仕事に支障をきたし、日本人と中国人の同僚の中で悪評がたち、半年ほどで日本の本社に戻された方もいました。
日本では楽しいカラオケも、海外では身を滅ぼすことにつながるケースもあるので十分に注意したいですね。