godfather(ゴッドファーザー)の意味と使い方について

godfather(ゴッドファーザー)の意味と使い方について
 

公開日: 最終更新日:2021.10.7

日本語でも「○○の父」といった言い方はされますが、英語には「godfather(ゴッドファーザー)」と「father(ファーザー)」があって微妙に意味やニュアンスが違って用いられています。

ここでは基本的な「godfather(ゴッドファーザー)」という言葉の使い方について整理しています。しかし世の中の全ネイティブスピーカーが言葉本来の意味を理解して、正確に言葉を運用しているかといえば、そんなことはないので、あくまで参考知識ぐらいにお考えください。

godfather(ゴッドファーザー)/ godmother(ゴッドマザー)とは?

godfather(ゴッドファーザー)/ godmother(ゴッドマザー)とは?

もともとはカトリックの考え方であり、実の親とは別に洗礼名を与える人だったり、万が一両親が亡くなった場合に代わりに育てる「後見人」のような立場の人を指していたそうです。このあたり宗教的には厳格な定義があると思いますが今回は割愛します。

根本にあるのは「信頼の証」であり「この人ならば子供をまかせられる信頼できる人」といった意味があり、ゴッドファーザーになることは信頼されていることの裏返しでもあります。

例文

I made my brother the godfather of my children.

私は兄を、私の子供のゴッドファーザーにした。

例文

My best friend is also the godmother of my daughter.

私の親友は私の娘のゴッドマザーでもある。

1972年に公開された同名の映画『ゴッドファーザー』がヒットしていますが、これは「名付け親」といった意味で翻訳されています。

比喩としてのgodfatherの使い方について

ポイントになるのがゴッドファーザーは「実の父親・母親ではない(生みの親ではない)」のと、後見人となって「成長させていく人」という部分です。

ここから「godfather」は発明した人ではないけれど、その発展に大きく寄与した人物などに対して用いられます。

例文

Georges Auguste Escoffier is the godfather of French cuisine.

ジョルジュ・オーギュスト・エスコフィエはフランス料理のゴッドファーザーだ。

オーギュスト・エスコフィエは伝統的なフランス料理の大衆化・革新に貢献したことで知られる人物ですが、別に彼がフランス料理を生み出したわけではないので「father」だと言葉本来の意味では変です。

例文

James Brown is the Godfather of Soul.

ジェームス・ブラウンはソウルミュージックのゴッドファーザーだ。

彼のニックネームでもありますが、ソウルミュージックを大きく発展させたという意味では、彼はゴッドファーザーです。

なにかに大きな影響を与えた女性の場合にはgodmotherが使われないこともありませんが、あまり一般的ではなくなります。

例文

Patti Smith is the godmother of punk.

パティ・スミスはパンクのゴッドマザーだ。

生み出した人であるfather

一方のfatherは生み出した人、発明・考案した人に使われます。

例文

▲ James Brown is the Father of Soul.

(彼が生み出した音楽ではない)

先の例文からですが生みの親でないならば「father」で表現するのは違和感があります。

例文

Shigeru Miyamoto is the father of Mario.

宮本茂はマリオの父(生みの親)だ。

任天堂の宮本茂さんはマリオの考案者、生みの親として世界的に知られています。

例文

△ Shigeru Miyamoto is the godfather of Mario.

(合っているとも合っていないとも)

マリオを世界的な知名度に育てた功績が宮本茂さん個人にあるのかといえば、なんとも判断がつかないです。任天堂という会社全体がやってきたことであって、彼一人をゴッドファーザーにするのかどうかは微妙です。

ニュースでは数字を使ったパズル「数独」の考案者である鍜治真起さんが亡くなったニュースで登場しました。

ニュースの見出しより

“Godfather of Sudoku” Maki Kaji dies at 69

数独の(発展させた)父、鍜治真起が69歳で死去

数独の鍜治さんについても扱いとしては「考案者(father)」であるかは元のアイデアもあって曖昧です。しかし、発展に大きく貢献したのは事実なので「godfather」をとっています。

新聞社の編集部とかなら話は別ですが、普通は誰も細かくは意識していない言葉なので、別にfather / godfatherが入れ替わっていたり、言葉本来の趣旨で運用されていなくても、誰もつっこまないという意見でした。



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