フリーティー

外国人がFree Teaを無料と勘違いして万引き

ツイッターでアジア系の外国人がストレスから解放される意味での「フリーティー」を「無料のお茶」と勘違いして飲んでしまい万引き扱いされて店員と口論になった話が投稿されていました。

ポッカから発売されているまさに「FREE Tea」という名の商品で、名前の意味は「ストレスからの自由(解放)」で抗不安性の「GABA」と呼ばれるタンパク質が含まれているからだそうです。

事実の真贋は不明ですが、英語表現としては示唆に富んだ面白い話なので、そのあたりを差っ引いた上でお読み頂き、ネイティブの見解も含めて書いていきます。

元のツイート

元になったツイートは@domonokuさんによるものです。

「フリーティー」と書くと、たしかに「無料のお茶」の意味はあります。これはシュガーフリーと同じ理屈です。

Free sugar
= 無料の砂糖

sugar-free
= 砂糖が入ってない

興味本位で「無料のシュガーフリーのコーラは英語でなんというのか?」と聞いてみました。

free sugar-free cola

フリーシュガーフリーコーラで何も間違いはないそうですが、たぶんこれ言うぐらいだったら「free diet cola」と言うそうです。

本題とはそれますがシュガーフリーとシュガーレスの違いについての考察もあります。

Free Tibet(フリーチベット)

チベット解放の「フリーチベット」を使った簡単なジョークが、アメリカのテレビアニメ『ファミリーガイ』に登場します。

動画のやり取りを要約すると街中で「フリーチベット!(チベット解放!)」と叫んでいる人がいるので、それを「無料のチベット」と解釈して自分がもらってしまい中国に電話をして売りつけるジョークです。

会話部分を書き起こすと以下の様な形です。実際は電話のシーンなので、相手の中国(政府?)の反応は想像です。

お父さんが街中で「無料のチベット」と書いてあったので、無料でチベットを自分のものにしてしまいました。そして中国に電話をします。

Hello China? I have something you might want, but it’s going to cost you…
(ハロー、中国。あなたが欲しがりそうなものを持っているんだ。けど、お値段がはりそうなんだけど…)

CHINA: We guess you want all the tea in China?
(中国:おそらく、あなたは大金が欲しいんでしょう?)

That’s right, all the tea.
(そのとおり。大金がね)

all the tea in China

英語表現としては「お茶」つながりですが、この動画でここで使われている「all the tea in China」とは「中国全部のお茶」であって、それぐらいに相当するぐらいのお金の意味で使われる慣用句です。

主に否定文で「中国全部のお茶をもらっても嫌だ」「どれだけ大金をつまれても嫌だ」といった意味で使われます。

I wouldn’t go bungee jumping for all the tea in China.
(中国の全部のお茶が手に入っても、バンジージャンプはやらないね)

このシーンでは「チベット解放」を「無料のチベット」と無理やり解釈することと、中国自身は「all the tea in China」の表現を普通は自らしないのに言っている、などの部分が面白みになっています。

余談ですが英語のteaも日本語のお茶も、元々は中国の「茶」が語源だそうで、世界にはteaの文化圏とchaの文化圏があるそうです。

中国の福建を起点にオランダ経由で海路で広まったものは英語のteaにあたり、フランス語のthe(eの上にアクサンテギュ)、ドイツ語のTee、オランダ語のthee、イタリア語のteなどが世界に広がっています。

一方で広東を起点に陸路で伝わったロシアやトルコの「チャイ」やインドの「チャ」モンゴルの「ツァイ」日本の「茶」などが存在しています。

ネイティブの意見

この話が創作っぽいのは、商品棚に値札を貼っておかれた商品であることや、旅行者であっても日本にいることを考慮すれば普通は気をつかうはず、真に受ける人がいるかどうか、さすがに疑わしいという話です。

確かにFree teaは「free of charge」を意味するけれども、コンビニの商品棚に置かれた商品を間違う人は普通はたとえドラッグをやっていてもいないだろうといっています。

世界は広いのでこれを「無料のお茶」と勘違いする人がいるかもしれないけど、そういう人はそもそも日本に旅行できるレベルにない読解力と知性のなさみたいな感じになってしまうそうです。

そういった点から、ちょっと創作が入っているのではないか? つまり、このツイートした人はある程度の英語のfreeの概念を理解しているともいえます。

実際にこの「Free Tea」が和製英語なのかといえば、そうではなく、スティーブにいわせると商品名としては「ストレスからの解放」は理解でき、変な英語ではないと思うと言っています。

ではアメリカやカナダでこの商品名で発売するか? といえば答えはたぶんNOだそうです。

事実として「無料のお茶」を意味することもできるので、万が一でも不必要な摩擦(今回のニュースのようなケース)が、アメリカやカナダで起こる、あるいはわざと起こされる可能性は否定できないので、事前に避けるのが無難だそうです。

このあたりは「フリーチベット」のジョークにつながる部分です。

スティーブの意見はアプリ『ざっくり英語ニュース!StudyNow』内ではそのまま英文で書かれていますが、今回は要約して日本語にしたものを掲載しています。気になる人はアプリ内の元記事をご覧ください。

あらたにfreeとfeelyの違いについてまとめた記事を書きました。似たような意味ですが、ニュアンスが異なる微妙な差があります。

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