followingは前置詞、形容詞で主に使われ「次の」を意味します。これは反対の「previous(前の)」と同じ考え方で時系列の話をしているのではなく、あくまでfollowingは「順序・順番」の話をしています。
順番が後のことは、時系列としても新しいことが大半ですが、必ずしもそうはならないケース(例:次の資料は私が20年前に作ったものだ)があります。名詞では「支持者」の意味があります。
関連のトピックス『follow(フォロー) / follow-up(フォローアップ)の意味と使い方』『previousの意味と使い方』もご覧ください。
この記事の目次!
following(形容詞)での使い方
以下はシンプルな形容詞で「次の〇〇」となります。テスト関係などで次の質問(following question)に答えなさいといった意味でよく使われます。
The following question is very difficult.
次の質問はとても難しい。
The following example shows how to make a program.
次の例はプログラムの作り方を示している。
In a following tweet President Trump called the man a liar.
次のツイートの中で、トランプ大統領はその男を嘘つきと呼んだ。
followingとnextの違い
次の文章を比較してみると明らかに指している内容が違います。
Go to the next address.
その次の住所に行け。
Go to the following address: 10 Main Rd.
(今からいう)次の住所にいけ。メインロードの10番地だ。
nextだとリストなどにある住所があって、その次のアドレスに行けという話です。
followingだと「今からいう次のアドレスに行け」となるので意味合いが異なります。
the following day / year / week
「previous(前の)」の項目でも触れましたが「the」をともなうと「直後、すぐ後の」を表します。
the following dayだと「翌日」、the following yearだと「翌年」、the following weekで「翌週」となります。
The following day, Trump deleted the tweet.
翌日、トランプはそのツイートを消した。
I went on a cruise the following week.
私は翌週にクルーズに出かけた。
日本語と同じ感覚で「明日(tomorrow)」や「next week(来週)」が話している今を基準にしているのに対して、the following 〇〇は何か基準があっての「翌週、翌日、翌年」になります。
上のクルーズも「いつを基準にしての翌週にクルーズに行ったのか?」がわからないので、もう少し文脈が必要になってきます。
I arrived in Italy and I went on a cruise the following week.
私はイタリアに到着して、その翌週にクルーズに出かけた。
He directed a horror movie and then made a romantic comedy the following year.
彼はホラー映画を監督して、その翌年には恋愛コメディを作った。
followingを前置詞で使う
前置詞では「~に続いて、~の後に」といった意味で使われます。どっちが先に起こっているのかたまに見失いそうになります。
いくつか実際にニュースで配信された記事からピックアップしてみます。ニュースで「~を受けて」と訳すとスムーズに日本語に近い感じになる場合が多いです。
Following a horrific attack on a Christmas market outside Kaiser Wilhelm Memorial Church in Berlin, a manhunt is underway for the suspect Anis Amri of Tunisia.
ベルリンのカイザー・ヴィルヘルム記念教会の外で行われていたクリスマスマーケットへの恐ろしい攻撃を受けて、チュニジア出身のアニス・アムリ容疑者の追跡が行われている。
Following the hugely popular NES Classic Edition that sold out quickly around the world, Nintendo announced the SNES Classic Edition will go on sale in North America for $79.99 with 21 preloaded games.
大規模な人気のNESクラシック版が世界中で速く完売したのをうけて、任天堂はSNESクラシック版を北米で79.99ドルで21の読み込み済タイトルと共に発売することを発表した。
文頭に来ることが多いですが、文中にも普通に登場します。
The new restaurant received a boost in customer numbers following the magazine article.
新しいレストランはお客さんの数が、雑誌の記事を受けて急上昇した。
According to Gifu Shimbun, junior high schools have begun a ten-miniute “siesta” following lunch since June.
岐阜新聞によると、中学校が昼食後に10分間の「シエスタ」を6月から始めた。
followingを名詞で使う
followingは名詞では「支持者、ファン、愛好者」といった意味になります。集合的な意味で何人いても「a following」となるケースが多いです。
Her jewelry has found a cult following recently.
彼女の宝石は最近、熱狂的な信奉者を得た。
She also has a loyal following of customers.
彼女にはまた熱心な愛好者のお客さんがいる。
The producers didn’t think the movie was good so they didn’t advertise, but it gained a cult following by word of mouth.
プロデューサーはその映画が良いとは思えなかったので宣伝をしなかった。しかし、くちこみでカルト的な人気を得た。
the followingで「次に来るもの」といった名詞での使い方もあります。これはテレビ番組ならば次に来る映像であり、本ならば次に来る文章を指します。
The following may be offensive to some viewers.
次に来るものは何人かの視聴者には攻撃的かもしれません。
follower(フォロワー)という言葉も存在しますが、こちらはカタカナよりも重い言葉で「信奉者」の意味に近く、政治や宗教などに使われる言葉です。
He is a follower of Jesus.
彼はジーザスの信奉者だ。
特定の人間に対しての「フォロワー」であると表現すると、信仰しているようなニュアンスで伝わってしまう可能性があります。
in response toとの違い
大きな違いはin response toが「原因」を表すのに対して、followingは単なる時系列で後をあらわします。結果的に似たようなことを言っているケースも多いです。
In response to the complaint, the company changed their policy.
= Because of the complaint, the company changed their policy.
苦情が原因で、会社は政策を変更した。
Following the complaint, the company changed their policy.
= After the complaint, the company changed their policy.
苦情の後で、会社は政策を変更した。
いくつか置き換えることができないケースや置き換えると変になるケースがあります。
There is a meeting following lunch.
ランチの後でミーティングがある。
There is a meeting in response to lunch.
ランチの反応として、ミーティングがある。
下の文章だとランチで何か問題などがあったためミーティングが行われるような感じになります。