erraticは「気まぐれな、不安定な、予測不可能な」といった訳語があてられますが、言葉としてもう少し明らかな異常に見える行動に対して使うケースが多く「crazy」あたりが近い意味になります。語源はerror(エラー)と同じです。
erraticは面白い映画などに対しての良い意味での「予測不可能」という意味ではほぼ用いられません。ポジティブな意味での予測不可能はunpredictableが使われます。
品詞が異なりますがerraticallyもそのまま同じ意味になります。言葉の違いも含めて例文にまとめました。
erraticの意味と使い方
予測できない、でたらめに変わることで「気まぐれな、不安定な」などを表します。語源はerror(エラー)と同じです。発音は「イラティック」が近い感じです。
erratic【irǽtik】
次の項目でも触れていますがよい意味で予測できないではなく、明らかに異常な行動などに対して使われます。その意味では「crazy」あたりが感覚的にも近くなります。
He was arrested for his erratic driving.
彼はでたらめな運転で逮捕された。
Her erratic behavior was disrupting the class, so the teacher sent her out of the room.
彼女の気まぐれな行動はクラスをめちゃくちゃにしていた。だから先生は彼女を部屋の外に出した。
名詞では地学の専門用語で「迷子石」を指すそうですがあまり一般的ではありません。氷河の流れなどによって本来はありそうにない場所にある巨大な石を指すそうです。
erraticとunpredictableの違い
erraticはほとんどのケースでネガティブな感情をともないます。そのため文脈によっては使うと変になる場合があります。
unpredictableはpredict(予測する)にable(可能)がついたものを否定しているので「予測不可能な」です。
映画は驚くような、ワクワクするような展開になったという意味ならばunpredictableが可能な表現です。
That movie was very unpredictable. I loved it!
あの映画はとても予測不能だったよ。すごく気に入った!
△ That movie was very erratic. I loved it!
あの映画はとても予測不能(不安定)だったよ。すごく気に入った!
上の例文は少し変な表現です。この映画が変だけど好きというのは、変なことが好きなのか? といった受け止められ方をしてしまいます。
That movie was very erratic. I couldn’t understand what was happening.
あの映画はとても予測不能(不安定)だった。私は何が起こっているのか理解できなかった。
よくわからなかった、理解できなかったというネガティブな感情をともなう場合にはerraticが使えます。
erraticallyの意味と使い方
品詞がかわりますが意味としては同じで「不規則に、常軌を逸して」の意味です。これも正しい間違っているではなく、明らかに「常軌を逸して」が感覚としては近く、常識的ではない何かです。
He was driving erratically.
彼は常軌を逸した運転をしていた。
上の例文をネイティブスピーカーが読むと、めちゃくちゃな運転でおそらくドラッグでもやっていたかのように感じるといった意見でした。
She began behaving erratically after taking the drug.
ドラッグをやったあとで、彼女は常軌を逸した振る舞いをはじめた。