エレン・デジェネレスと差別発言

エレン・デジェネレス

アメリカの人気コメディアン、テレビ番組のホスト・司会者として有名なエレン・デジェネレスさんが、フォトショップを使ったコラージュを作りツイッターでアップして反発があったことをニュースにしました。

何も知らない日本人が読むと、こういうことに敏感なアメリカで余計なことやったなぁ、といった感想になりますが、エレン・デジェネレスの経歴や立場を知ると、少しニュースの色合いが変わります。

少し奇妙なニュースだったので経緯をご紹介します。

ニュースの内容

エレンさんがウサイン・ボルトとのコラージュをアップしたことが、一部のツイッターユーザーから反感をかいました。実際のツイートはこちらです。

アプリで配信したニュースを抜粋してご紹介します。

Talk show host and comedian Ellen DeGeneres received some backlash from Twitter users after posting a Photoshopped image of her riding on the back of Olympic gold medalist Usain Bolt.
トーク番組のホストでコメディアンのエレン・デジェネレスは、ツイッターユーザーから反感を買っている。フォトショップで加工された、彼女を背中に乗せているオリンピック金メダリストのウサイン・ボルトの画像を投稿した後のことだ。

While the Tweet generated over 74,000 favorites, some people accused DeGeneres of racism because the picture shows a rich woman riding a black man “like he was a common mule.” DeGeneres denies the joke was racist and has not apologized for it.
ツイートは74000のお気に入り登録をされる一方で、何人かの人々はエレン・デジェネレスを差別主義だと非難した。なぜなら、お金持ち女性が黒人男性に乗り「まるで彼がありふれたラバのよう」だからで、デジェネレスはこのジョークは差別主義ではないと否定して、謝罪も行わなかった。

エレン・デジェネレス

1958年生まれで、自らのキャリアを1980年頃からスタンダップ・コメディ(漫談のようなもの)をやるコメディアンとしてスタートさせています。

テレビ番組のパーソナリティや脚本家、アカデミー賞の司会者としても知られています。 日本ではあまり知られている存在ではありませんが、ツイッターのフォロワー数は6000万人、全世界のツイッターアカウントでベスト10に入るほどの人気ぶりです。

同性愛者として

彼女はかなり早い段階で同性愛者であることをカミングアウトしています。まだまだ差別や偏見が根強かった時代に、カミングアウトの先駆者といってもよい存在でした。

同性愛をカミングアウトし、すべてを失った人気コメディアン「それでも自分に正直でありたい」(ログミー)

結果的に同性愛者であることをカミングアウトしたため6年間続いた番組は打ち切られ職を失います。そういう時代の話です。

今回のニュースが少し奇妙に見えるのは、彼女こそ差別や偏見と戦ってきた第一人者であり、シンボル的な要素が強い存在です。 アメリカがこの手の話題に敏感でさまざまな意見が飛び交いますが、感覚的に「エレン・デジェネレスに差別主義者っていうの?!」というような雰囲気があります。

慈善活動で知られる黒柳徹子さんに「世界中には貧しい人々がいるんだぞ!」と怒ったりするようなイメージが近いのかもしれません(関係ありませんが『エレンの部屋』という番組を持っています)

スティーブにも確認してみましたが、パブリックイメージが良く、誰からも嫌われていないようなクリーンなイメージと性格の良さがあるそうです。 なにより、このツイートそのものをウサイン・ボルト自身がリツイートして広めています。おそらく当人同士も番組で面識があるようなので、仲も良いのでしょう。

そういった関係や背景を飛ばして「差別主義者」と言われてしまう、アメリカならではの敏感さが伺えるニュースです。

   


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