brief(ブリーフ)といえば男性用の下着が思い浮かびますが確かにその意味もあります。ただし、歴史的には新しい部類の使い方です。
古くから使われているのは「短い、つかの間の」の意味で、そこから時間が短いことは「簡潔な」といった使い方がされます。
法律関係の書類の意味もあり、これはカタカナでも「ブリーフケース」のような言葉が使われています。
briefの形容詞での使い方
よく見かけるのが形容詞で「つかの間の、短時間の」といった意味です。言い換えると「for a short time」です。
これは新幹線のアナウンスなどでも終点でない駅に到着する際には「brief stop(短い停車)」がよく聞かれます。
歴史的にはこの「短い」という意味が最も古い使い方です。
I had a brief chat with my son’s teacher.
私は息子の先生とちょっと雑談をした。
The company’s brief commercial was very successful.
その会社の短いコマーシャルはとても成功した。
We will make a brief stop at Shin-Osaka Station.
新大阪駅で一時停車します。
この短いの意味は「簡潔である」と解釈することができます。短いことは簡潔でもあるので結局は似たようなことを指しています。
Can you give me a brief explanation?
簡潔な説明をもらえますか?
briefly(副詞)
副詞はbrieflyで「手短に、簡潔に、短く、ちょっとの間」です。
We met briefly to talk about the project.
私たちはその計画について話すために手短に会った。
申し立て書
名詞で「申し立て書、訴訟事件摘要書」など法律のさまざまな書類を指します。こちらも歴史ある使い方です。
もともとはローマ法王などの権威ある人の手紙として使われ、そこから手紙や要約した文章、法律関係の文書といった使い方になっています。
She submitted her briefs to the court.
彼女は裁判所に申し立て書を提出した。
このような書類を入れるのがブリーフケースです。英語ではアタッシュケースとあまり区別されていません。
He dropped his briefcase.
彼はブリーフケースを落とした。
動詞でのbriefの使い方
動詞では「状況を説明する」といった意味になります。こちらは1800年代以降になって用いられるようになったそうです。
言い換えるとexplainでもありますが、ちょっと軍隊っぽい雰囲気などもある独特の言葉遣いでもあり日常ではexplainを使うことが多いです。
Let me brief you on the presentation you’re about to give.
君がまもなくしようとしているプレゼンの状況を説明させて。
She briefed me on yesterday’s meeting.
彼女は私に昨日のミーティングについての状況を説明した。
ブリーフ(下着)
これは男性のピタッとした下着のことで、名詞です。カタカナのブリーフと同じです。この意味は1930年代に入ってからなのでつい最近になって使われるようになった意味です。
言葉としてはpantsなどと一緒で1枚、1着であってもbriefsと複数形になります。
He prefers boxers to briefs.
彼はブリーフよりボクサーパンツの方を好む。
Golgo 13 wears briefs.
ゴルゴ13はブリーフを履く。