日本語でも「あいつは来ない。賭けてもいいよ!」といった場合、多くケースはお金を賭ける気はなくて、それぐらい自信がある、そう信じているといった表現にすぎません。
英語でも似たような感覚があるので、会話でも使えるbetのさまざまな使い方を順番に取り上げてみます。
活用はbet-bet-betです。たまに過去形・過去分詞をbettedとするケースもあるようですがあまり一般的ではないようです。
本当にお金を賭けるケース
前提として本当にお金を賭ける意味でも使えます。海外ではブックメーカーが盛んで、いろんなものが賭けの対象になっています。
I bet on the Yankees to win tonight game.
今夜の試合でヤンキースが勝つほうに賭けた。
I bet my brother ten bucks that Brad Pitt would win an Oscar.
私は弟とブラッド・ピットがアカデミー賞を獲ることに10ドル賭けた。
信じる(believe)の意味
日本語と同じ感覚で「賭ける」とはいいつつも、そう強く信じている、それぐらい自信や確信があるといっただけの表現です。言い換えるとbelieve、やや強い意味での「think」に近い意味になります。
I bet she isn’t going to marry him.
彼女は彼とは結婚しないことに賭けるね。
I bet you he’ll say no.
彼がNOと言うことに賭けるね。
I bet you any money it will rain today.
今日、雨が降ることにいくらでも賭けるよ。
よくbet youはベッチャ(betcha)みたいに省略して発音されることもあります。
Betcha he’ll say no.
=I bet you he’ll say no.
You bet.の使い方
You betは表現としては「あなたは賭ける」が直訳ですが、何か質問されポジティブ、肯定の答えを返す時に使える表現です。日本語の意訳だと「もちろん」と表現されたりします。
A: Are you hungry?
B: You bet.
A: Are you going to the party?
B: You bet I am.
いちおう、あなたが賭けても損をさせないぐらいに確実、賭けても間違いないぐらいにそうだよ、といった理屈になります。
ドーナツ、農場などを賭ける
any money(いくらでも) のようにお金に触れた表現になったりします。その際にはI’d betの形が強調する意味で用いられます。
I bet you any money it will rain today.
=I’d bet you any money it will rain today.
(下が強調表現)
日本語でも「なんでも賭けるよ」と実際に賭ける気はなくても言っている感じはあるので英語も同じですね。
また他にも強調表現としてdollars to donuts(ドーナッツ)や全財産を意味するfarm(農場)なども賭けの品物として登場します。
以下はすべて「SMAPが再結成するのに〇〇を賭けてもいいよ」の意味になります。
I’d bet any money that SMAP will have a reunion concert.
I’d bet dollars to donuts that SMAP will have a reunion concert.
I’d bet the farm that SMAP will have a reunion concert.
何を賭けるかのバリエーションはありますがany moneyも含めて意味の強調であって、実際には何も賭けません。
地域差やお国柄はあると思いますがdollars to donutsも決まり文句で、これをキャンディなどに置き換えたりもしないそうです。そもそも実際に農場を持っている人もそんなにいません。
単なる表現であってany moneyであっても真に受けないようにご注意ください。
Don’t bet on it.
直訳すると「賭けるなよ」で「たぶん、ないね(Probably not.)」として会話でも使われる表現です。可能性としては非常に薄いといった意味になります。
A: Will it rain today?
B: Don’t bet on it.
雨降るかな?
たぶん、降らないね。
Don’t bet on the Orix Buffaloes winning the championship next year.
オリックス・バファローズの来年の優勝はたぶんないね。
賭けつながりで「オッズ(odds)」に関連した用語、表現も多いので別の記事にまとめています。