ahead of / in front of / beforeの意味と使い方の違い

「ahead of」「before」「in front of」はどれでも「~の前に、~の先に」といった意味ですが、それぞれ役割やコアとなっているイメージに少し違いが見られます。

「ahead of」は動きや流れを感じさせる言葉で日本語でいう「先行する」に近いイメージだといえます。逆に「in front of」は空間的で止まった状態での「目の前にいる」みたいな感じです。

「before」は時間的な意味での前、先に対して使われます。これは共通する部分もあるので置き換えても問題ないケースもあります。ここではネイティブスピーカーに確認をして、1つ1つ例文で使い方を検証しています。

in front ofの使い方

in front ofの使い方

ほかと比べると「in front of」が理解しやすいのは、これが物理的・空間的な意味で前にいることを意味するからです。

物体として前にあることなのでイメージしやすいです。

例文

The company put up a statue in front of their building.

その会社は建物の前に像を建てた。

例文

My proposal to her was in front of the Disney castle.

私の彼女への結婚の申し込みはディズニーのお城の前だった。

例文

They are trying to dissuade people from smoking in front of the building.

彼らは人々がビルの前でタバコを吸うのをやめさせようとしている。

例文

I am in front of the building.

私はビルの前にいる。

ahead ofの使い方

ahead ofの使い方

ahead ofも空間・時間に対して使えますが、ネイティブスピーカーに言わせると非常に「動き」を感じさせる言葉だそうです。

「in front of」が止まった状態で前にいるのに対して、「ahead of」は時間的・空間的に流れがあって動きを感じる中で前にいることで、日本語でいう「先行する」みたいなイメージが近いのかもしれません。

カナダ人のスティーブは「motion(動き、動作、運動)」における前だといっているので、やはり動きや流れを感じさせる言葉です。

例文

She finished all her work ahead of the deadline.

彼女はすべての仕事を締め切り前に終わらせた。

例文

The band did several rehearsals ahead of the big concert.

バンドは大きなコンサートの前に何度かのリハーサルを行った。

例文

I went to class ahead of my friends.

私は友達より先に授業に行った。

例文

She came in second, ahead of her main rival.

彼女は主要ライバルを抑えて2位になった。

beforeの使い方

beforeの使い方

beforeはいろんな使い方がありますが、基本的には時間的な前を強く感じさせる言葉で、上に紹介したahead ofと置き換え可能です。

例文

I went to class before my friends.

私は友達より先に授業に行った。

例文

She finished all her work before the deadline.

彼女はすべての仕事を締め切り前に終わらせた。

例文

The band did several rehearsals before the big concert.

バンドは大きなコンサートの前に何度かのリハーサルを行った。

ahead of / before / in front ofの違い

ahead of / before / in front ofの違い

「空間」「モーション(動き・速さ)」「時間」のようなそれぞれの概念における「前に、先に」を書きましたが、これらは重なりあう部分も大きいです。

レースの場合などは、速いことは順位も上であり、流れの中でも先行して、時間もほかより早く終えることになります。

時速を求める公式を思い出してもらえるとわかりますが、「距離」「速さ」「時間」を掛け算・割り算するように、要素・概念としてはこれらに近いものです。

この3つの概念も要素として重なる部分もあるので、以下の例文を取り上げてみます。概念として近いことは「置き換えると間違い」とまで完全に言い切れないことにもつながっています。

あなたの前にいる

例えば以下のような例文だと漠然としすぎて感じ方に差がでます。

これはネイティブでも解釈がわかれそうですが、どれも状況によっては登場しても不思議ではないです。以下はあくまでスティーブの見解です。

例文

I am in front of you.

(あなたの前にいる / 目の前にいる?)

例文

I am ahead of you.

(私はあなたに先行している / 何かが速い? 私のほうが動作が速い?)

例文

I am before you.

(私が先にいる / 順番待ちで私が先?)

順番待ちだったら「ahead of」も使うかもしれないといった感じです。

建物の前にいる

静止した空間を表すならば「in front of」です。以下の例文の通りです。とまった状態での「前にいる」を感じさせます。

例文

I am in front of the building.

私は建物の前にいる。

例文

▲ I am before the building.

▲ I am ahead of the building.

(表現として変です)

このようなシンプルな止まった状態を表す例文では「ahead of」は使いにくく自然さに欠けます。beforeも完全に間違いだとは言い切れませんが変です。

レースで先行している

以下のようにレースの場合には流れを感じさせるので「ahead of」がベストだという判断です。

しかし前のポジションにいるという意味で「in front of」でもかまいません。beforeは少し変だと言えます。

例文

◎ I am ahead of everyone in the race.

〇 I am in front of everyone in the race.

△ I am before everyone in the race.

私はレースでみんなの前にいる(1位だ)

明日までに終わらせる

例文

〇 I have to finish before tomorrow.

△ I have to finish ahead of tomorrow.

明日までに終わらせないといけない。

例文

▲ I have to finish in front of tomorrow.

(明らかに変な文章です)

ahead of / before / byの違い

もう少し掘り下げると「~の前までに準備をする」といった時間的なものを表現する場合には「ahead of」「before」や「by」あたりも候補にあがってきます。「in front of」は空間的なものなので時間には基本的には使いません。

以下はどれを使っても間違いではありませんがニュアンスが少し違います。

by(その時までに)
before (ちょっと早く)
ahead of (かなり前もって)

特に「by」はジャスト、ちょうどそのときを含むのに対して、「ahead of」「before」は前である必要があります。

以下の例文は「オリンピックの開会式までに東京は準備を整えたいと望んでいる」ですが、程度の差なので基本的にはどれもOKです。

例文

Tokyo wants to be ready by the Olympics’ opening ceremony.

Tokyo wants to be ready before the Olympics’ opening ceremony.

Tokyo wants to be ready ahead of the Olympics’ opening ceremony.

オリンピックの開会式までに東京は準備を整えたいと望んでいる。

この場合はおそらく「ahead of」を使う人が多いとは思いますが「by」や「before」でも間違いではありません。

例文

I want to be finished by 10:00 pm.

I want to be finished before 10:00 pm.

△ I want to be finished ahead of 10:00 pm.

10時までに終わらせたい。

この場合は「by」は10時ちょうどに終わらせてOKですが、「before」「ahead of」は10時ちょうどはアウトです。

具体的な10時のような時間に対してahead ofはあまり用いられません。細かな時間に対して大幅に前もって終わらせるなどと表現すると、スケジュールとして幅がありすぎて時間の管理としてはあまり意味がないからです。

   


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