動物の中には複数形の扱いが特殊になるものがいくつかあります。その中でdeerは一般的には単複同形だと説明がされますが、海外サイトを調べると両方で掲載があります。
sheep(羊)のように明らかに間違いになるものと、どっちでもいけるパターンがあるのでご紹介しておきます。
また鹿の場合には鹿肉をvenisonといったり固有の名前がついているものが英語には多いです。
この記事の目次!
単数形と複数形
sheep(羊)などが単複同形で、複数形と単数形が同じになります。sheepsと書くと明らかに間違いです。
There are many sheep here.
ここには羊がたくさんいる。
× There are many sheeps here.
(間違いです)
deer(鹿)やreindeer (トナカイ)は一般的には単複同形と説明されますが、どっちでもいいみたいです。海外の辞書なども調べましたが、deerとしてもdeersとしても両方OKの掲載はありました。
There are many reindeer here.
There are many reindeers here.
ここにはたくさんのトナカイがいる。
ただし例えばwindowsの校正機能ではdeersと書くと赤色のアンダーラインが出て「間違いでは?」と表示されます。
ネイティブは会話表現ではこんなの誰も気にしてないレベルで、海外の辞書をいくつか見ても複数形は「deer たまに deers」といった表記です。
日本語でこの手の説明をされているブログはほとんどが「単複同形」として扱っていました。
もしこれを読む人が受験生ならば複数形はdeerとおぼえておくのが無難だと思います。
またネズミのmouse(単数)とmice(複数)のように不規則に変化するケースもあります。
There is a mouse here.
There are mice here.
カナダなどでは、この手のトナカイをCaribou(カリブー)と呼んでいます。トナカイの一種で北アメリカに生息する動物です。しかし、サンタクロースを引っ張っているのは世界共通でreindeer (トナカイ)です。
同じ動物でも名前が変わるものがあるので、それは別の記事で取り上げています。
Bambi(バンビ)について
何人かの日本人に「Bambi(バンビ)を鹿の意味で使われたことがある」とスティーブが言っていました。
元はおそらくイタリア語のbambinoで赤ちゃん、幼児を表す言葉です。
英語では女性の人名になっています。基本的には人名などにつかわれる固有名詞であり、鹿ではありません。
Dumbo(ダンボ)が象を指す普通名詞ではないのと同じで、Bambi(バンビ)は鹿を指すわけではありません。
動物と肉の名称
日本語は「牛=牛肉」「豚=豚肉」のように動物の名前と肉の名前が同じケースが多いですが、英語は個別に名前がついている場合が多いです(ついてないのもあります)。
レストランではけっこう見かけるので、覚えておいても損はないかもしれません。すでにカタカナになっているものも多いです。
sheep = mutton
(羊=マトン)
pig = pork
(豚=ポーク)
cattle = beef
(牛=ビーフ)
deer = venison
(鹿=ベンスン)
baby cattle = veal
(仔牛=ビール)
chicken = poultry
(鳥=ポウルトリ)
ただし、鶏肉をわざわざ「poultry」と呼ぶかといえば、普通は「chicken」だという話です。
メニュー表現全般にいえることですが「sheep」と書くと美味しくなさそう、もろに「羊」の意味なので料理の表現としては適切ではないという理由です。