preparednessとpreparationの意味の違い

preparednessとpreparationの違い
 

公開日: 最終更新日:2021.09.21

準備を意味する「preparedness」と「preparation」は日本語で考えると少し違いがわかりにくい部分があります。意味として重なりあう部分もあるので、置き換えてもそのまま意味が通じるケースもあれば、明らかに意味が変になってしまうパターンもあります。

このページではネイティブスピーカーに聞き取りを行い「preparedness」と「preparation」の使い方の違いについてまとめています。

preparationの意味と使い方

preparationの意味と使い方

preparationは「準備」という行為です。「用意、準備、支度」など日本語はいくつか候補があります。わりとそのまま日本語の感覚の「準備」と近いです。

読み方は「プリペアレイション」ではなく「プレパレイション」みたいな形になります。

【prèpəréiʃən】

例文

Little preparation is needed for this meal.

この食事はほとんど準備(という行為)がいらない。

例文

He needed more time for preparation.

彼は準備にもっと時間が必要だった。

まれに「preparation」や動詞の「prepare(準備する)」はprepと略されることがあります。

例文

I was prepping for a test when the phone rang.

電話がなったとき、私はテストの準備をしていた。

例文

You need a little more prep before the meeting.

会議の前に、もう少し準備が必要だ。

prep school といえば「予備校」のことです。普通は大学受験前に行く学校です。

例文

He went to an elite prep school.

彼はエリートの予備校に行った。

preparednessの意味と使い方

preparednessの意味と使い方

preparednessは準備している「状態」を表す言葉です。どれぐらい準備されているか、あるいは、準備されていないかといった程度を表す状態です。

preparedness【pripέəridnis】

例文

The general said that the country’s war preparedness was poor.

将軍は、その国の戦争への準備(状態)は貧弱だと言った。

例文

We have to improve our preparedness for future pandemics.

私たちは将来のパンデミックに向けて、準備(状態)を改善しないといけない。

いろいろ考えた結果、日本語で「準備状態」と訳すのが、英語の使い方に近くなります。

preparednessとpreparationの違い

似たようなことを言い表しているので、かなり重なり合う部分も多く、置き換えても問題ないケースがあります。

例文

① The general said that the country’s war preparedness was poor.

(戦争に向けての準備状態がひどい)

例文

② The general said that the country’s war preparation was poor.

(戦争に向けて準備するという行為がひどい / 準備をやってない)

上の2つの例文は、細かく見ると言い表している部分が違いますが、結果的に言っていることはほぼ同じです。ともに戦争の準備が整っていません。

①は弾薬や戦車や戦闘機の数が足りていない状態といった話です。

②は戦争に必要な弾薬や戦車や戦闘機を購入するなり借りてくるなりの準備をしていないことです。

preparation(準備する行為)をやっていないので、preparedness(準備状態)が悪くなっている、という話です。

以下のような文章も成立します。

例文

I have no preparation for an earthquake, so my preparedness is very bad.

私は地震に向けて何の準備もしていない。だから、私の準備状態はとても悪い。

置き換えられないケース

しかし、以下の場合は言葉として置き換えできません。

例文

He needed more time for preparation.

彼は準備にもっと時間が必要だった。

例文

▲ He needed more time for preparedness.

(この使い方は変です)

preparedness = 準備状態、と訳して意味が通るかで判断してもいいかもしれません。

preparedness(準備状態)は、準備ができている、できていないの程度の差はありますが、preparednessは常にあるものなので、それに「時間がかかる」のは変です。

preparednessを高める、改善する、良くするのに時間がかかるなら意味は通ります。

例文

He needed more time to improve his preparedness.

(これなら意味は通ります)

ただし、上の例文の言い方をわざわざする必要はなく、以下のようなもっと簡単な表現で済みます。

例文

He needed more time for preparation.

彼は準備にもっと時間が必要だった。

例文

He needed more time to prepare.

彼は準備にもっと時間が必要だった。



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