yieldの使い方で最も頻度が高いのが農作物・金融系の用語で「産出する・生み出す」といった意味です。もしくは自動車や船舶における「道を譲る」といった意味でもよく見かけます。
日本語にするとまったく異なる意味がいくつもあるように感じますが、根本的な部分では「give」や「pay」が近い言葉で、注意深く見ればイメージではつながっている言葉です。
ここではyieldの意味と使い方をご紹介します。過去形・過去分詞はともに「yielded」です。
産出する・生み出す
おそらく最も頻度が高い意味が「産出する、生み出す」といった使い方で、農作物などに対してよく使われます。転じてそこから投資・金融の用語にもなっています。
発音は【jíːld】なのでイールドが近いです。
yield【jíːld】
yieldには「pay」に近い意味があります。payは「支払う」と訳されるので出ていくイメージがありますが、相手からこちらにpayすればそれは「もたらす」といった解釈が可能です。
Farmers couldn’t yield many potatoes last year because of the typhoon.
農家は昨年は台風のために多くのじゃがいもを生み出せなかった。
Our initial investment yielded a lot of money.
我々の初期投資は大金をもたらした。
Through artificial selection, they genetically modified wheat to increase yield.
人工的な選別を通して、彼らは収穫を増やすために小麦を品種改良した。
道をゆずる
yield signが交通標識としてあり「道を譲る」ことです。赤信号と違い必ず止まる必要はないけれども、歩行者などと重なった場合に「ゆずる」行為などを指します。
Smaller boats should yield to larger boats.
小さなボートは、より大きな船舶に道を譲らなければならない。
これもgive the right of wayなどで似たような表現が可能です。
Small boats have to give the right of way to larger vessels.
小さなボートは、より大きい船舶に道を譲らなければならない。
諦める
あきらめる、部分的にあきらめるの意味もあり、こちらもよく使われます。これも「pay」「give」の延長だと考えることができます。
The spy wouldn’t yield his secrets.
スパイは秘密をもらさなかった。
I kept bothering my mother until she yielded and let me go to the party.
母親が諦めて私をパーティーに行かせてくれるまで、困らせ続けた。
まがる、へこむ
まがる、へこむ、壊れるなどの意味もあります。ただ少し漠然としていて、わりと広範囲を指しているので具体的にどのような状況かといえば人によって解釈が変わるかもしれません。
「give」に近い意味があり、giveには「曲がりやすさ、弾力性」や「(衝撃などで)へこむ、壊れる」といった使い方も存在しています。
これも力や圧力に屈した状態なので、先に紹介した「道を譲る」にイメージではつながっています。
The door yielded slightly from the storm.
ドアが嵐でちょっとへこんだ/壊れた。
bendだと明確に曲がる、へこむなのでより具体的です。
The door bent slightly from the storm.
ドアが嵐でちょっとへこんだ。