「宇宙」を意味するuniverseとspaceの違い

universe

universe(ユニバース)は「宇宙」を意味する言葉ですが類義語としてspaceやcosmosがあります。特にspaceは科学系のニュースではよく宇宙を指して用いられます。

universeには世界・世界観といった使われ方もあり、根本的な部分では「宇宙」として同じ意味になりますが、成り立ちや雰囲気が異なっています。

ここではuniverseの使い方を中心にご紹介していきます。ネイティブスピーカーであっても違いが感覚的で、言葉で説明するのがちょっと難しいそうです。

universeの意味

universeといった場合には、一般的にイメージする「宇宙」の意味がもちろんあります。

We sent a probe deep into the universe.
我々は探査船を遠く宇宙に送った。

There are many mysterious planets in the universe.
宇宙には多くの謎めいた惑星がある。

It’s trippy to think about how big the universe is.
宇宙がどれぐらいでかいかって考えるのはぶっ飛んでる。

cosmos / outer spaceとの違い

他にも「outer space」や「cosmos」も「宇宙」を表現できる言葉です。

以下はどれも「我々は遠く宇宙に探査船を送った」で基本的には同じ意味です。

We sent a probe deep into the universe.

We sent a probe deep into the cosmos.

We sent a probe deep into outer space.

どれも一緒の意味です。スティーブは基本的には一緒だといい、カールは「細かい部分を突き詰めると違うけど、その差が微妙すぎてうまく説明できない」といっていたので、あまり差を気にしなくても大丈夫だと思います…。

カールの説明を要約するとcosmosはやや哲学色の濃い観念的な宇宙であり、outer space(space)は科学色の濃い空間としての宇宙であったり、由来・ベースが異なります。

以下で紹介しているようにspaceは科学系のニュースでよく使われる一方で、universeにある「世界・世界観」のような意味がspaceにはありません。universeは人間の住む世界としての広大な宇宙といった考え方が近いです。

JAXAの説明ではuniverseは銀河の果てまで続く広大な世界、そこに存在する人間すべてを含むのに対して、spaceは地球と宇宙のようなわりと近場の宇宙空間を指して使うそうです。(参考:宇宙で英語を学ぼう

基本的には同じ意味の「宇宙」ですが、何について話す必要があるのかによって言葉の選択が変わりそうです。

space

outer spaceは大気圏外の宇宙ですが、特に文脈がはっきりしていればspaceだけでも宇宙を意味します。ニュースではロケットや衛星の打ち上げなど科学系のトピックスを扱うのでspaceの登場頻度が高いです。

Space exploration is gradually moving into the private sector.
宇宙の探査は徐々に民間企業に移っていっている。

He enjoys space-related books.
彼は宇宙関連の本を楽しんでいる。

The Apollo missions which were a competition with the USSR were a huge financial burden to the USA, but they laid the groundwork for much of today’s space technology.
ソビエト連邦と争った「アポロ計画」はアメリカにとっても大きな財政負担だった。しかし、この計画は今日の多くの宇宙技術の土台となった。

The Japan Aerospace Exploration Agency has developed a device that uses lasers to detect air turbulence in fine weather.
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、レーザーを使い晴天時に乱気流を検知する装置を開発した。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)につかわれているaerospaceは「航空宇宙」と翻訳され、宇宙空間を飛行することを目的とした学問、研究ジャンルの1つです。

他にもけっこう宇宙用語はあり例えば「intergalactic」は辞書には「銀河系間の」とあります。要するにinternational(国際的)と同じ発想で、その銀河を越えたような、よその銀河にまで行くような存在です。

Star Trek is about an intergalactic exploration.
『スタートレック』は銀河系間の探検に関するものだ。

こんな単語、いつ使うのか? という疑問もあるかもしれませんが、銀河の話をするときは重要です。

世界・世界観

universeはこの私達が存在する世界とは別の世界を指すことができます。これはSFなどでよく見られる単語で「別次元、別世界、平行世界」といった、距離が離れている場所ではなく、また別の完成された世界です。

The creature came from an alternate universe.
また別の世界から生物がやってきた。

The movies based on the DC universe are all doing poorly.
DCコミックスの世界に基づいた映画は全部、うまくいってないね。

アメコミのアベンジャーズなども1つのuniverseであり、キャプテン・アメリカがいて、アイアンマンもいる、1つの世界観だと考えることができます。

最近はけっこうビジネス用語になっており、異なる作品同士をクロスオーバーさせる際に登場します。マーベルコミックのヒーローたちが住む世界「Marvel Universe」なども有名です。

worldが「世界」であるのに対して、universeが「世界観」だと考えてもそう間違いではないと思います。

例えば以下の例文は「ハリー・ポッターの世界をイメージした遊園地などのアトラクションや展示会」のようなものを想像してください。

Characters from the world of Harry Potter will be there.
(たぶん、映画・小説のメインストーリーのメインキャラクター達がいる)

Characters from the universe of Harry Potter will be there.
(たぶん、オリジナルキャラやビデオゲームなど周辺作品などのキャラクター達がいる)

worldで書くとハリーやハーマイオニーのような原作・映画の登場人物たちがいるようなアトラクション、展示会を連想させます。

一方でuniverseで書くと映画の衣装を着たスタッフや雰囲気を再現した「世界観」の意味でも使われている可能性があります。しかし、これは厳密に定義があるわけではないので、そういった感じがするといった程度の話です。

   


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