大ヒットしたPokémon GOやcaféなどの表記でも見られるeの上にある点は、あってもなくても意味は通じますが英語の発音に与える影響においては重要な記号です。
アキュート・アクセントとよばれるもので、スペイン語、フランス語などにも見られるアクセントの記号です。フランス語ではアクサンテギュと呼ばれています。
これがあるかないかで読み方が変わってしまうのでご紹介しておきます。
éの表記は「え」の発音
特にフランス語由来の言葉には多く見られますが、英語としての特徴はこの部分は「え」に近い音で読むように指定が入っていると解釈しても、そう大きな間違いではありません。
Pokemonのeの上につく「é」ですが、これがあると「エ」の発音をすることがより明確になります。
「Pokemon」を普通に何も知らずに英語圏の人が読むと「ぽっくもん」「ポキーモン」みたいになるので「ポケ」と発音させるために置いています。
同様に例えばCafeなども何も考えずに英語圏の人が読むと「かふ」みたいになるので「エ」の音で読むように「Café」と表記されます。
日本酒のSakeや空手のKarateも、英語圏の人はよく「さーきー」や「からでぃ/からり」のように発音しますが、これも英語読みをするとそうなってしまうからでしょう。
もう手遅れですが最初から「Saké/karaté」と書いておけば、ちゃんと日本語に近い音になっていたと思われます。
プロレスラーの佐々木健介が海外ではケンスキーになっていたのもKensukeの最後がキーになってしまうからです。
フランス語として
fiancé(フィアンセ)やcoup d’état(クーデター)などフランス語の言葉も多くカタカナ、英語としてもそのまま使われています。
特に英語とフランス語でほぼ同じスペルのある単語だと、よりアクサンテギュの重要性が増します。
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レジューム、再開する
resumé
レジュメ、履歴書、要約
Karateはカラーディ/カラーリィ
カナダ人のスティーブも言っていましたが空手(Karate)は英語圏では「カラーリー」のように発音されるようです。
高校時代をアメリカで過ごした中川淳一郎さんも、コラボ記事の中で空手を「カラーリー/カラーディー」のように発音されたエピソードを紹介されていました。
KARATEの発音になると、ちょっと嫌味っぽい感じがするみたいな話があります。
というのも、例えばスティーブがカナダに帰って、友達と話す時に「カ・ラ・テ」と発音すると、ちょっと嫌味っぽい雰囲気がするみたいです。
いかにも「俺は日本帰り、俺は本場のカラテを知ってる」みたいな雰囲気がするみたいですね(日本人が言う分には問題ありません)
例えばアメリカのロサンゼルスあたりから帰ってきた帰国子女が、日本人との日本語の会話の中でいきなり「マクドゥナルッでヘァンブゥラァガァを食べにいこうよ」と言う場面を想像してみると近いかもしれません。
発音としては正しいかもしれませんが、場合によってはちょっと嫌味っぽく聞こえるかもしれません。
『壊れかけのRadio』も近いかもしれません。ラジオでいいじゃんと思いますよね。
また日本酒の酒も「サーキー」のように発音する人は、特に日本に来たことがないような人に多いです。
これも最初の段階で表記をSaké, Karatéのようにしていたら、そこは「え」と発音することが明確なので、日本語に近い「サケ、カラテ」と発音されていたと思います。