mansplaining(マンスプレイニング)は近年になって登場した新語の部類で辞書に掲載がない場合があります。
man + explainによる造語でたいてい男性から女性への(別に求められていない)説教臭い物言いなどを指します。
最近は特にツイッターなどで見知らぬ人からいきなり長文の説明くさいメンションが飛んでくるような事態に遭遇しますがこれも場合によってはマンスプレイニングです。
mansplaining(マンスプレイニング)の使い方
英単語としては以下のように使うことができます。
There’s no need to mansplain.
マンスプレインする必要はない。
She is tired of all the mansplaining whenever she makes a comment on Twitter.
彼女がツイッターでコメントするときはいつも、すべてのマンスプレイニングに疲れている。
Mansplaining is something that many working women have to deal with on a daily basis.
マンスプレイニングは多くの働く女性が日々、対処しなければいけないことだ。
The girls were talking about body image issues when John jumped in and tried to mansplain it.
女の子たちが身体のイメージの問題について話していると、ジョンが入ってきてマンスプレインしようとした。
マンスプレイニングの例
ネットで検索するといくつものmansplaining(マンスプレイニング)の具体例が登場するのでいくつかご紹介します。
星占いみたいなものを楽しんでいると、男性から「そんなの意味ないから」と求められていない意見・詳しい説明を上から目線でいってくるような行為です。
女性になんでも解説してくれる人の漫画を描きました。 pic.twitter.com/icnczBomlJ
— 小林ギリ子 (@kobayashigiriko) 2017年1月24日
こちらのまとめ「Mansplaining マンスプレイニング撃退記~マンスプレイニングは男性による思想汚染、二重搾取、モラハラである。」にもありますが、言う側は場合によっては詳しい知識、正しい知識を教えてあげるといった正義感から来ているケースもあるのだと思います。
言う側は無意識に「自分の知識の優越性」「教えてあげているという優越感」などに酔っているのではないかといった話が上のリンク先に書かれています。
以下も有名なマンスプレイニングを説明する絵です。女性は「この絵の意味は何かな」と言っていますが別に説明しろと言っているわけではありません。
ウィキペディアに日本語での項目がありました。あまり身近で見かけたことはありませんがカタカナでも浸透しつつあるのかもしれません。
マンスプレイニング(Wikipedia)
preachy (説教じみた)
他にも説教臭いを英語で表現すると「preachy (説教じみた)」という形容詞があります。
mansplainingが「男性から女性に対して」のように性差が明確に出た表現になりますが、preachyは特に性別を問いません。
発音は【príːtʃi】で以下のように使います。
She is too preachy so I try to avoid her.
彼女はとても説教くさいので、避けるようにしている。
My mother is so preachy.
うちのおかんはとても説教くさい。
manspreading
辞書に掲載はないかもしれませんが、似た種類の言葉がいくつかあるのでご紹介します。
manspreadingはman + spreadからなる言葉で、電車の座席などで男性が大股を開いて座ることです。
他の人のスペースが狭くなって迷惑になるので、社会問題とまではいいませんが、ネットで議論がありました。
I couldn’t sit on the train because some guy was manspreading.
電車で座ることができなかった。なぜなら男が大股を開いて座っていたからだ。
manscaping
これはman + landscapeからなる言葉です。
landscapingとは「造園」のことで、庭をきれいに作りこむことです。ガーデニングが植物を育てるのに対して、landscapingは芝生や池を作って庭を飾る行為です。
これが転じて、男性が(過剰に)スキンケアをしたり、脱毛をしたり、必要以上に身体のパーツの手入れをすることを指します。
He has to do some manscaping on his back.
彼は背中をマンスケイピングしないといけない。