羽

knock me over with a featherの意味

『マッドマックス怒りのデスロード』が国際映画批評家連盟の年間グランプリに選出されたニュースの時に、ジョージ・ミラー監督のコメントに見慣れない表現がありました。

Miller made a statement saying, “You could have knocked me over with a feather! It’s lovely to have this great cohort of critics acknowledge our collective labours in this way.”
(ミラー監督は声明を出しており「すごくショックを受けたよ!偉大な批評家の人達が、このような賞の形でみんなで作った作品を認めてくれるのは素敵なことだよ」と語っている。)

英文だけ読むと、ジョージ・ミラー監督のコメントが複雑ですね…。

記事を書いてくれたカナダ人のスティーブに「なんでこんな言い回しするの?」と聞いたら「俺が言ったわけじゃないし」みたいな、すごくまともな反応が返ってきました。

それは言い過ぎとしても「ひょっとして、このコメントの部分は面白いことや、気の効いたことを言おうとして、普通の人がいわないような特殊な言い回しとかしてる? あるいはこの映画内容にひっかけて、うまいこと言おうとしてたりするの?」と確認しました。

ミラー監督の真意は別としても、冷静に英語表現を見た場合はいたって普通だそうで、あえていうならば「cohort (人々、仲間、歩兵隊)」の単語だけ、普段はちょっと使わないかなという見解でした。

この単語「cohort」だけミラー監督はなんでこんな言葉を使うのかな?と疑問に思ったそうです。文中では「cohort of critics(評論家の人々)」と解釈しています。

コメントの他の部分は、普通の人でも使う表現の範疇です。

knock 人 over with a feather

この表現は決まり文句で「(人)をびっくり仰天させる」という意味です。

文中にあるように「You could have knocked me over with a feather! 」の形で使われます(イディオム辞典などにもこの表記で掲載されています)。

意味としては「I was extremely surprised(すごく驚いたよ!)」と同じです。

「feather(羽、羽毛、フェザー)」とはショックで固まってしまって羽でふわっと叩いただけで倒れてしまうみたいな話が語源だそうです。

日常会話でも使えるので挑戦してみてください。この場合の「you」は特定の誰かを指すわけではなく、一般的なことを指す場合の形式的な主語(itなどと同じ)に近いものです。

collective labours

ついでに後半部分のcollective が「共有する、共同で作る、共同体、集団」の意味です。

labours(labors) がここでは「仕事(作品)」を指しています。labourはイギリス式のスペルです。

laborは集合的に「労働者」の意味でよく使われますが、複数形で「作業、仕事」の意味にもなります。

どちらにせよミラー監督のコメントの趣旨は、この映画は賞をもらったが、ミラー監督が1人で作ったわけではない、みんなで作った作品(あるいは、関わった制作スタッフ)を指して、認めてくれて嬉しいという意味です。

2つあわせてcollective laboursは翻訳としては「みんなが関わった作品・共同作業」といった感じです。

複数形になっているのは、監督、俳優、メイク、音声などなど、映画に関わる個々の作業を指しているためです。

全体として短いコメントのわりには、パッと理解しにくい感じの言葉になっています。しかし、先に書いたようにネイティブにいわせると、そこまで特殊な要素はなくごく普通のコメントの範疇にはなるそうです。難しいですね。

まったく意味は違いますが同じ羽を使った「羽のついた帽子」という表現があるのでご紹介しておきます。

登場する主な単語と熟語
statement 声明
cohort 仲間 歩兵隊
critic批評家 評論家
acknowledge 肯定応答 承認する
collective 共同で作る 共同運営の
labour 仕事 作業 労働者

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