curiousは大きくわけると「好奇心旺盛な、興味深い」といった意味と、正体がわからないような「奇妙な」の意味にわかれますが、どちらの意味で使われているかは文脈で判断するしかありません。
これはネイティブスピーカーにとっても同様の問題になり、シンプルな文章だとどっちの意味で使っているのかはっきりしないケースがあります。使い方の参考例も用意しました。
名詞ではcuriosityで「好奇心」の意味になりますが、「珍しいもの、貴重なもの」といった物体を指して使われることもあります。
この記事の目次!
curiousの意味と使い方
curiousは大きく2つの意味があり1つは「好奇心旺盛な、好奇心をそそる」といった意味です。何かについて知りたいと思っている気持ちです。
発音は【kjúəriəs】です。
The students were very curious about what the teacher had inside his desk.
その生徒たちは先生の机の中にあるものにとても好奇心旺盛だった。
Monkeys are very curious by nature.
サルは生まれついてとても好奇心旺盛だ。
She’s curious about the economy.
彼女は経済について知りたがっている。
もう1つが「strange」に近い「奇妙な」の意味です。正体や原因がよくわからないものに対して使います。
ただし、わりとフォーマルな感じの単語であり、その奇妙なものが何であるのか知りたくなるような奇妙さ、好奇心を刺激するような奇妙さに対して使うので単純に珍妙だという感じでもありません。この意味でもまったく無関係な意味になっているわけではありません。
There is a curious red mark on his back.
彼の背中に奇妙な赤のマークがある。
Sometimes before earthquakes, curious clouds appear in the sky.
ときどき、地震の前に奇妙な雲が空に現れる。
「好奇心旺盛な」と「奇妙な」のどちらなのか?
基本的にはどちらの意味で使われているかは文脈で判断しますが、もし文脈がない場合にはネイティブスピーカーは「好奇心旺盛な」で最初に考える傾向があるそうです。
文章と照らし合わせて最終的に判断しますが、それでもはっきりしないケースはあるようなので、逆にいえば、はっきりした文脈で使わないと曖昧になります。
これはネイティブスピーカーでも意見が変わるとおもいますが、どっちで判断するのか目安として書いてもらいました。
She is a curious little girl.
彼女は好奇心旺盛な小さな女の子だ。
上の例文だと90%ぐらいの割合でほとんどの人に「好奇心旺盛だ」で受け止められる可能性があります。
He is a curious old man.
彼は奇妙な/好奇心旺盛な老人だ。
上の例文だと半々ぐらい。どっちとも判断がつきません。
That is a curious book about UFOs.
あれはUFOに関する奇妙な本だ。
これで80%ぐらい「奇妙な」ぐらいで読まれます。
He has a curious patch of hair on his back.
彼は背中に奇妙な毛の部分がある。
上の最後の例文だと「奇妙な」で100%ぐらい判断されるだろうといった意見でした。
人間に使うか、物に使うか
「奇妙な」と「好奇心溢れる」は人間に対して使うか、物に対して使うかも判断基準に入れてもいいかもしれません。
特にcuriousを人間に対して使うとまずは「好奇心旺盛な」で考える傾向が強くなります。
もし人間に対して「奇妙な」の意味でcuriousを使うと「好奇心溢れる」と誤解されやすいので、その意味ならば最初からcuriousという言葉をあまり使わないといった意見でした。
また少しフォーマルな感じなので知的な感じの奇妙さに使うのであって、日常のちょっと変わったおかしなものには、そこまで使う感じでもありません。
「I’m curious. 」「She’s curious. 」などシンプルな文章は両方の解釈がありますが、とりあえず「好奇心旺盛な、知りたがりの」の意味で考えます。
日本では『おさるのジョージ』『ひとまねこざる』で知られる子供向け話の原題は『Curious George』ですが人間(猿)にかかっているので「好奇心旺盛な」で判断します。実際にいろいろと知ろうとする子ザルの話です。
一方でアメリカの小説、映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で知られる作品は『The Curious Case of Benjamin Button』です。これは人間が若返っていく話です。こちらはcaseという物にかかっているので「奇妙な」の意味だと判断する基準になります。
The Complete Adventures of Curious George: 75th Anniversary Edition
curiosityの意味と使い方
curiosityは名詞で何かを知りたいという欲求のことで「好奇心」を意味します。発音は【kjùəriɑ́səti】なのでカタカナにするとキュリオスティぐらいでしょうか。
curiousとcuriosityのスペルを比べると「U」のあるなしは間違えやすいのでご注意ください。
He reads lots of books to satisfy his curiosity.
彼は自分の好奇心を満足させるために多くの本を読む。
The teacher was impressed with all her students’ curiosity.
先生は彼女の生徒たち全員の好奇心に感銘を受けた。
珍しいもの、希少品
また物体として「興味深いもの、珍しいもの、希少品」といった意味もあります。
The old shop was full of exotic curiosities.
その古い店は外国の珍しいものでいっぱいだった。
His condition was a curiosity among medical experts.
彼の状態は医療専門家の間では興味深いものだった。
Curiosity killed the cat.
curiosityを使ったことわざ「Curiosity killed the cat.(好奇心は猫をも殺す / 好奇心は身を滅ぼす)」があります。
これは必要以上に何かを知ろうとすることがトラブルを起こすことがあるという意味です。
例えば危険なエネルギーについて学ぼうとしていた科学者が爆発を引き起こしたり、近所の人の物事をしきりに知りたがったせいで、偶然にもその人がヤクザだったと気づいてしまいトラブルに巻き込まれるかもしれないといったことを表すことわざです。
pique
piqueは動詞で「興味・好奇心をそそる」といった使い方がされます。
この言葉は組み合わせが限定的で「interest(興味)」か「curiosity(好奇心)」とほぼセットになります。
The latest scientific research piqued the interest of companies.
最新の科学調査は企業の興味をそそった。
she was piquing everyone’s curiosity with rumors of a baby.
子供の噂で彼女はみんなの好奇心を刺激している。
辞書には「人を怒らせる」でも掲載がありますがこの意味で使われているのをスティーブは見たことがないといっていました。使う地域もあるのかもしれません。
His rude behavior piqued her.
彼の失礼な振る舞いは彼女を怒らせた。