英語で右利きは「right-handed」で、左利きが「left-handed」となります。サッカーのような足を使ったスポーツではそのまま「right-footed」や「left-footed」のように置き換えた表現が使われています。
lefty(レフティー)という言葉もありますが、ちょっと不快に感じる人もいる可能性があります。ここでは両利きの「ambidextrous」や「mixed handed」もあわせて使い方を整理してみました。
この記事の目次!
ambidextrous(両利きの)
ambidextrousは左右どちらの手でも上手に使うことができることで「両利きの」といった意味の形容詞です。
発音はちょっと難しいですが以下の音声ファイルで確認してください。
ambidextrous【æ̀mbədékstrəs】
My aunt is ambidextrous.
私の叔母は両利きだ。
He was born left-handed but became ambidextrous because his parents made him use his right hand.
彼は左利きで生まれたが、両利きになった。なぜなら、彼の両親が彼を右手も使えるようにしたからだ。
スポーツでは「手」以外にも、目や足といった他の体の部分のために使われます。
Wayne Rooney is the most ambidextrous shooter in football.
ウェイン・ルーニーはもっともな両利き(脚)のサッカーのシューターだ。
ambidextrousとmixed handedの違い
ambidextrousは正確にいうと、両方の手で書いたり食べたり投げたりなどあらゆることができることを意味する言葉です。
「書くのは右手だけれどスポーツは左利き」といった特定の作業で利き手が変わる「mixed handed(利き手がまじっている / クロスドミナンス)」とは別ものです。
しかし「mixed handed」を「ambidextrous」で言ってしまうことも多いです。
Pop star Adam Levine is mixed handed because he writes with his left hand but plays guitar with his right hand.
人気歌手のアダム・レヴィーンは左手で字を書いて、右手でギターを演奏するので「交差効きだ / クロスドミナンス」だ。
Pop star Adam Levine is ambidextrous because he writes with his left hand but plays guitar with his right hand.
(厳密には間違っていますが、よく使われる言い方です)
厳密に言えば上の例文はmixed handedで表現するのが正しく、ambidextrousは間違いです。しかしambidextrousも広く使われています。
右利き(right-handed)と左利き(left-handed)
右利きが「right-handed」、左利きが「left-handed」になります。
He is right-handed.
彼は右利きだ。
He is left-handed.
彼は左利きだ。
サッカーなどでは足なので「left-footed」や「right-footed」が使われます。
He is left-footed.
彼は足が左利きだ。
He is right-footed.
彼は足が右利きだ。
southpaw(サウスポー)とlefty(レフティー)の違い
カタカナでもおなじみの「southpaw(サウスポー)」は主に野球のピッチャーとボクシングで使われている用語です。
Muhammad Ali is a southpaw.
モハメド・アリはサウスポーだ。
左利きの人に対して「lefty(レフティー)」という言葉もありますが、まず人によっては不快に感じる可能性がある点で注意が必要です。
また思想としての左翼、左派の意味もあるので混乱します。この左派の意味でもちょっと小ばかにした言い方に聞こえます。
She is a lefty.
(左利き? 左派?)
言葉遣いとして攻撃的に感じる人がいる点がありますが、いちおう以下のように使えます。これも攻撃的、侮蔑的に受け止める人もいるかもしれません。
Peelers are difficult to use for lefties.
皮むき器は左利きの人に使うのが難しい。
サッカー用語として「中村俊輔はレフティーだ」といった使い方は聞かれますが、leftyで検索しても主に日本語のサイトがひっかかってきます。
サッカー用語としてどこまで「lefty(レフティー)」が一般的なのかは不明ですが、例えば世界で最も有名な左利きのサッカー選手の「Lionel Messi」のWikipediaのページを見ても「left-footed dribbler」「left-footed player」とは表現されていても、leftyという言葉はでてきません。