again / once again / once more / one more timeの意味と使い方の違い

again / once again / once more / one more timeの意味と使い方の違い
 

公開日: 最終更新日:2020.09.12

「再び、また」を意味する英語には「again」「once again」「once more」「one more time」などがあります。基本的には同じ意味ですが、そこに込められた感情の度合いの差があるといえます。日本語でも「また電話しますね」と「彼にもう一度会いたい」では、「再び、また」に込められた感情の程度が違います。こういった差が英語でも出ます。

「one more time」のニュアンスや使い方だけ他と少し違う部分もあるので、このあたりをネイティブスピーカーに確認してみました。

again / once again / once more / one more timeの違い

again / once again / once more / one more timeの違い

結論からいえば、基本的には全部同じ意味だと考えても問題はなく「また、ふたたび」ですが、強調の度合いの差があるといえます。興奮の度合い、驚きの度合いの差と考えてもいいと思います。

日本語でも「また」「ふたたび」「今一度」など感情によって少し使い方が異なります。

以下はネイティブスピーカーであるスティーブの個人的な感覚というお断りを入れますが、以下のような感情的な差があります。

普通:again
高:once again / once more
極:one more time!

普通の文章で「再び」を強調するような言葉遣いをすると、そこに何かしらの意図を感じます。

例文

I’ll call you again next week.

来週、また電話をします。

例文

I’ll call you once again next week.

(強い意図を感じる)

したがって何かしら文脈がないとやや不自然です。特に使う理由がありません。

例文による比較

実際の文章に落とし込んで違いを見てみます。

例文

She has broken the world record again!

彼女は”また”世界記録を破った!(興奮)

例文

She has broken the world record once again!

She has broken the world record once more!

彼女は”再び”世界記録を破った!(興奮)

例文

She has broken the world record one more time!

彼女は世界記録を”今一度”破った! (極めて興奮)

例えば怒っている状態などに使えば、怒りの程度を感じさせます。

例文

If I see your dog in my yard again, I will call the police!

もしうちの庭で”また”おたくの犬を見たら、警察に通報します!(怒り)

例文

If I see your dog in my yard once again, I will call the police.

If I see your dog in my yard once more, I will call the police.

もしうちの庭で”再び”おたくの犬を見たら、警察に通報します!(かなり怒り)

例文

If I see your dog in my yard one more time, I will call the police.

もしうちの庭で”今一度”おたくの犬を見たら、警察に通報します! (激怒)

one more timeの意味と使い方

大まかな使い方や指針はすでに説明しましたが、実際には細かなニュアンスがあったりします。

例えば「one more time」以外は、すべて何かが元の状態に戻ることに使えます。しかし「one more time」だけその使い方をすると変です。

例文

Thanks to Superman, the city is safe again.

Thanks to Superman, the city is safe once again.

Thanks to Superman, the city is safe once more.

スーパーマンのおかげで、街はふたたび平和になった。

例文

Thanks to Superman, the city is safe one more time.

(この使い方が変です)

one more timeだけ少し性質がほかと違い、置き換えると別の意味やニュアンスになってしまうケースもあります。

例文

I want to be with her again.

= I want to be with her once again.

= I want to be with her once more.

彼女とまた一緒になりたい。

上の例文は程度の差はあれど、別れてしまったけど復縁したいというよくある男女の話です。もう一度、彼氏(彼女)になりたい、付き合いたいです。

例文

I want to be with her one more time.

彼女ともう一度、一緒にいたい。

上の場合だと少しの時間でいいから会いたい、一緒にいたいといった話で使われます。場合によっては亡くなった相手などに使いそうな表現です。

詳しく調べたわけではありませんが、これらの事実から考えると「one more time」だけ記録を破るなどその瞬間の「動作」に使う分には同じですが、街が平和になるや付き合うのような継続する「状態」に使うと少し他と違ったニュアンスが出てしまう感じがします。



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