どれも「最近は、近頃は、この頃は」などの意味ですが少しニュアンスが異なります。また使える状況なども少しずつ違ったりするのでややこしいです。
今回もネイティブスピーカーにヒアリングを行いながら違いをまとめてみました。
取り上げる言葉は「recently」「lately」「these days」「nowadays」の4つです。
Lately
Latelyは「最近、この頃」の意味ですが、頻繁に何度も起こったことなどに使います。このことから完了形の文章と一緒に用いられることが多いです。
I’ve been reading a lot lately.
最近、たくさん本を読んでいる。
I’ve been working out lately.
近頃は練習をしているよ。
work outはジムなどのトレーニングですが、このように複数回にわたって行う行為に対して使われます。
したがって1回だけの動作を表す文章には合わないことになります。
I went camping lately.
「キャンプに行った(went camping)」は1回の動作なのでこのような使い方をしません。
I’ve been living in Osaka lately.
「大阪に住んでいる」も継続した1回の動作・行動であるためLatelyを使いません。
Recently
Recentlyも同じ意味ですが、Latelyの意味に加えて1回だけの動作に対しても使えるので、使い道が広くなっています。
I went camping recently.
最近、キャンプへ行った。
I’ve been working out recently.
最近、トレーニングをしている。
Recently, I walk to work.
最近は歩いて職場に行く。
recentlyは「最近は」といった直近の状況に対して使います。
Recently, virtual reality is very popular.
最近はバーチャルリアリティがとても人気だ。
後で紹介する「Nowadays」「These days」がもう少し長い感覚で使われるのに対して、Recentlyはつい最近あったこととして用いられる傾向があります。
しかし歴史的に見れば年単位にもなるし、現代のニュースでは週単位にもなるし、広い意味での「最近」なので規定はありません。
nowadays / these days
この2つは比較的、長い範囲の時間に使われ日本語では「この頃、近頃、近年」など、感覚的には年単位ぐらいを指しています。
また文脈として、「(以前と違い)近頃は」のように比較の意味で用いられることが多いです。
結果、劇的な変化ではなく、社会での年単位で起こるような緩やかな変化に用いられる傾向があります。
また比較的、ゆるやかな変化なので1回きりの動作などには使いません。
社会の変化などを表現する場合「最近はソーシャルネットワークに写真を投稿する人が多い」などは、普通は何度も起こるから社会が変化していっているように感じるのであって、特定の1回の動作を指しているわけではないのと同じです。
These days, virtual reality is very popular.
近頃は、バーチャルリアリティがとても人気だ。
Nowadays, I walk to work.
この頃は歩いて職場に行く。
I’ve been living in Osaka these days.
最近は大阪に住んでいる。
1回きりの動作でも継続して「住んでいる」といった日々の流れがあるような場合にはthese days / nowadaysが使えます。
以下のような表現が変です。
I went camping these days.
(1回きりの動作なので変)
以下はフェイスブックが不適切な画像をばんばん削除していっていることをニュースで取り上げたときの文章です。
Recently, major social network Facebook has removed images with the caption “men are trash.”
最近、大手ソーシャルメディアのフェイスブックは「男はゴミ」とキャプションのついた画像を削除している。
ニュースの時点でフェイスブックがこの手の画像を削除し始めたのは、本当にここ数週間の話だったので、そこで「these days」「nowadays」を使うには時間的に近すぎる感じがあります。