本当は好きじゃなかった(笑)を英訳

本当は好きじゃなかった

アンケートサイトのみんなの声が『恋人に告げられた「理不尽な別れの理由」』と題した調査を実施していたのが面白かったためニュースとして紹介しました。

一位に輝いたのは「本当は好きじゃなかった」だそうで、だったら付き合うなよ、といった男性・女性両方からの魂の叫びが聞こえてきそうです。

英語でニュース配信してみると、けっこう翻訳の難しさがあって面白かったですね。

本当は好きじゃなかった

ニュースではこのようにスティーブが書いています。

The highest ranked reason was “I love you but I’m not in love with you.”
最も多かった理由は「本当は好きじゃなかった」というものだった。

「本当は好きじゃなかった」
意訳:I love you but I’m not in love with you.

かなりの意訳に見えますが、この表現はわりと英語圏では男女の別れの定番フレーズだそうです。

「プラトニックな意味であなたのことは愛しているけど、ロマンティックな意味であなたを愛していない」という英語っぽい言い回しです。

in love with と loveを比較すると、愛している、大好き、惚れこむといった意味ですが「in love with」のほうが度合いが強くなります。

①I love Grumpy Cat.
②I am in love with Grumpy Cat.

Grumpy Catはネットで人気ものになったアメリカのいつも怒ったようなしかめっ面のネコのことです。

in love withを使った下の表現のほうが、より強く愛しているといったニュアンスで伝わります。

しかし、生き物以外に使うと程度が強すぎて変に感じることがあります。

③I love pizza.
④I’m in love with pizza.

この場合、ピザが大好きだとは思いますが③が無難な表現ではあります。

ただし生き物でないならすべてが変になるわけではなく、場合によって使えます。

He is in love with his car.

この表現はOKですが、どこに境界線があるのかといえば微妙です。おそらく車好きの人は車を恋人のようにのめり込むので、表現として成立している感じでしょうか。

ピザが大好きな人はいますが、あくまで物体として好きなだけであって、人間・生き物のように溺愛しているわけではない点が異なります。

「愛」とはなにか?

そんなスケールの大きな質問に対する答えがこんなところで出るわけがありませんが、いちおう他の理不尽な別れの理由もあげておくと以下の英文です。

Other unreasonable reasons include “I don’t know why, but it’s time to break up.” and “I liked you better as a friend.”
(他にも「理由はないが別れたくなった」「友達でいる方が楽しかった」などの理不尽な理由があげられている)

英語のI love youは日本語の「愛している」と、ほぼ等しいとは思います。恋人に対してロマンティックな恋愛としての愛の表現です。

しかし日本でも「家族愛」や家族や子どもに対して「愛している」と表現しますが、英語ではこの範囲が日本よりも広いように感じます。

恋人、兄弟や姉妹同士の家族はもちろん、男友達にも言うので、映画などを見ていても「そこでI love you っていうんだ」と驚くことがあります。

男が男に言うI love you

日本では男友達に「I love you(愛している)」と表現することはほぼありませんが、英語圏では普通にありえる話です。(同性愛などはここでは考慮していません)

fraternal(兄弟のような、兄弟の、兄弟らしい)といった単語もあるので、親しい男友達への友情の表現として「I love you」と伝えることはありえるそうです。

ただ、それを日本語の「愛している」と訳すとかなりニュアンスが変わって伝わってしまいますね。この話はそのまま女性同士にも置き換わります。

英語圏の愛/loveはキリスト教の考えが色濃いのに対して、日本の愛は恋愛としての意味が少し強いので、そのギャップが感覚の違いを生み出しているのではないでしょうか。

まとめ

このアンケートでは他に「理不尽な理由」として「他の人とも付き合ってみたくなった」「優しすぎて辛くなった」などがあがっています。

正直な気持ちを伝えていると言えばそれまでですが、相手に対する思いやりに欠ける気がしますね。

相手をできるだけ傷つけない上手な別れ方というものはあるのでしょうか?

心理学的に見ると、人は「相手との距離が遠い」「姿が見えない」「感触を感じない」と、より残酷になれるそうです。

つまりメールなどではなく、相手と直接会って別れを切り出せば、少しは思いやりを持った態度になれるということかもしれません。

とは言え、別れを告げられるほうは、どんな理由を言われても「なんで?」と納得できないことが多い気がします…。

文豪アーネスト・ヘミングウェイはこう言っています。

If two people love each other there can be no happy end to it.
(2人の人間が愛し合えばハッピーエンドはあり得ない)

でもノーベル文学賞を受賞するボブ・ディランのこんな歌もあります。

When you think that you’ve lost everything you find out you can always lose a little more.
(すべてを失ったと思っても、どこかにもう少し余裕が残っているものさ)

前向きにいきたいですね。

   


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