destinedは「運命にある、運命づけられた」といった意味で用いられる形容詞で、一般的にはbe destinedの形で多く見かける言葉です。
発音は【déstind】なのでカタカナでは「デスティンド」が近いです。「運命」を意味するdestinyと同じ単語ですが、いくつかの使い方があるので例文を取り上げてみます。
動詞ではdestine(~を運命づける)となりますが、あまりこの形では使われないので今回は形容詞を中心にご紹介します。
destined for 名詞
何かが~になるだろう、~の結果になると信じる、思われていることで、訳としては「~するだろう」「~になる運命にある」と考えてもいいと思います。
場合によっては「運命にある」と日本語で考えると大げさなケースもあります。強くそうなると信じているといった意味です。
同様の表現では「be meant to be」があります。
That boy is destined for the major leagues.
あの少年はいずれメジャーリーグ入りとなる運命だ。
I’m destined for a job in the entertainment industry.
私は娯楽産業での職につくと信じている。
ニュースではじゃがいもの収穫量が落ちて、ポテトチップスの供給が間に合わなくて品薄になるかもしれないといった話題で登場しました。
While the fresh potato crops have recovered, those destined for processed foods like chips are not expected to meet demand until the fall harvest in September.
新しいじゃがいもの収穫は回復してきているが、チップスのような加工食品になるものは9月の秋の収穫まで需要に見合わないと予想されている。
この場合は単に「ポテトチップス用のじゃがいも」といった意味で「ポテトチップスになる運命のじゃがいも」と考えても意味はわかりますが、やや日本語としては大げさです。
destined
形容詞でそのまま「運命にある、運命づけられた」といった名詞にかかるケースはそこまで多くはありません。
When she finds her destined husband, there will be a sign.
彼女が運命の人(夫)を見つける時には、何かサインがあるだろう。
虹が出ていたり、ハトが飛んだりといった印があるだろうね、といった話です。
This result was destined.
この結末は運命付けられていた。
このような使い方がないわけではありません。
destined to 動詞
こちらも同じく「誰かが~する運命にある」「~すると強く思う、信じている」といった意味です。
I’m destined to break the world record for eating pizza.
私はピザ食いの世界記録を破ると信じている。
That girl is destined to become president.
あの少女は大統領になる運命にある。
destined for 場所
この場合はたいてい乗り物に使われ「~行き」となります。
目的地を表す「destination(目的地・行き先)」も、運命的な意味での終着点として語源が同じです。
This bus is destined for city hall.
このバスはシティーホール行きだ。
A flight destined for Tokyo had to make an emergency landing.
東京行きの飛行機は緊急着陸せねばならなかった。
目的地を表すのはbound forもよく聞くのであわせてご確認ください。