long forは何かをとてもほしいと思うことで「切望する、心から望む」といった訳があてられることが多いです。
「切望する」という日本語の雰囲気に近い部分もあって、日常の場面で使うには少し大げさな響きがあります。
中学校で習う熟語ですが使うには状況・場面を選ぶ必要がある点を整理してみました。
この記事の目次!
long forの使い方
一般的には強く何かを望むことで「望む、切望する」です。以下のように使います。
After working for 30 days straight, everyone longed for a vacation.
30日連続で働いた後で、みんなは休暇を切望した。
She is longing for a chance to write her book.
彼女は本を書くチャンスを心から望んでいる。
少し大げさな表現
しかしネイティブスピーカーに確認してみるとlong forは詩的でロマンティックな感情を伴うためあまり一般的ではなく、日常の物事にはふさわしくありません。
「一杯の紅茶がほしい」を意味する例文を参考に表現の違いを確認してください。
△ I long for a cup of tea.
まるで紅茶を愛していてずっと長い間手に入れることができなかったようなとても強い表現になるため奇妙です。
I want a cup of tea.
wantを使うと普通の表現ですがちょっとストレートで強い表現です。ぶっきらぼうに聞こえるかもしれません。
I could go for a cup of tea.
とてもカジュアルな表現です。普段使いならこれぐらいでいいんじゃないでしょうか。
long forの例文
もう1つの例文「シリアの市民は暴力行為が終わることを切望している」も参考にしてください。これぐらいの心の底から思っている、願っていることには自然に使うことができます。
○ Civilians in Syria long for the end of the violence.
○ Civilians in Syria want the end of the violence.
△ Civilians in Syria could go for the end of the violence.
これは逆のことも当てはまり上の2つの文はどちらも可能な表現ですが、最後の例文のように「could go for」を使うとあまりにカジュアルなので変な表現です。
何かを望むことは他にもwantやdesireがありますが、desireに関しても華やかな響きがある言葉で状況によってはふさわしくありません。
wantとdesireの違いについては以下の記事にまとめています。