和製英語が生まれるのは誰のせいか?

困る人

それほど大きな問題ではないとは思いますが、日本人の英語力向上を妨げる理由の1つとして和製英語の蔓延があります。

このような英語解説のページで「和製英語」が紹介されると、雑学知識のように消費されるコンテンツになります。◯◯は英語ではこう言います!こうは言いませんよ!といった記事です。

そこから英語の楽しみや接点を持つことは否定しないし、あらためて驚きがあるのは事実です。しかし、一歩踏み込んで和製英語が蔓延する原因を考えてみると、多くは企業やメディアにあるのは明らかですが、この観点から企業の責任を追求する記事はあまり見かけません。

企業側のネーミングの理論も少なからずわかります。英語としての正しさと、日本人に届く英語表現にギャップがあるため、存在しない和製英語が次々と生まれていきます。

商品名のキャッチーさを考えた場合、カタカナにするとなんとなくカッコよく聞こえてしまうということも「ダメージヘア用のシャンプー」といった不思議な英語を生み出す原因になっています。

StudyNowの名前を決めた時

英語としての正しさと、日本人に届く英語表現のギャップに関してはアプリ「StudyNow」でもありました。

サービスをリリースする時に名前を決める必要があったのですが案として「The English Voice」がありました。ニュースを連想するVoiceと、ネイティブスピーカーの音声が収録されている点、英語のニュースであることを考えると、日本人にも伝わりやすい名前で悪くないと思いました。

ところが、カナダ人のスティーブに相談すると「The English Voice」は人によって「左翼」を連想させるのであまり良い名前ではないと言われました。

おそらく日本人で「イングリッシュボイス」から左翼を連想してしまう人はごく少数の上級者だけでしょう。

スティーブからは複数形の「The English Voices」なら大丈夫だからどうか? と提案されましたが「ヴォイシーズ」は日本人には伝わりにくい言葉で、サービス名としてはキャッチーさに欠けます。

他にも「Native News」なども私の思いつきでありましたが、こっちは何かジャングルの奥地の民族の情報を扱ったニュースのように感じられて、あまり良い名前ではないそうです。

このサイトのタイトルになっている「ネイティブ」はカタカナで書くと「Native English Speaker」を意味することが多いですが、Naitveはその土地の、土着のといった意味なので、私達も日本語のネイティブです。

StudyNowは特に英語学習サービスなので、そのサービス自体が外国人から見たら変な名前になっているのは、本末転倒な感じがします。ニュース本文もそうですが「英語ネイティブに見られた時に恥ずかしくないもの」という意識が強く働いています。

しかし、スティーブの意見がなければ無頓着に日本人に届きやすい「The English Voice」にしていたかもしれません。

そして、海外の「アジアで見かけた変な英語」みたいなサイトに貼られて「日本人は左翼っぽい学習教材で英語を勉強してる、ぎゃはは」と言われた可能性はあります。

結果的にStudyNowになりました。今を学ぶという意味と、すべてがそろっているので今、勉強していますのダブルミーニングになっています。

アメリカの企業の名前を見ると、Amazonやfacebookなど新興の企業を見ても、あまり造語って見かけない気がします。傾向としてはすでに存在している言葉の組み合わせが多いですよね。

こういったネーミングの苦労は少なからずわかりますし、中には「WalkMan」のように和製英語をゴリ押して英語圏に定着させてしまった偉大な商品も少ないながらも存在します。

カタカナ英語や和製英語をすべて否定するわけではないのですが、商品や製品であれば、せめて1回でもいいから英語ネイティブチェックを入れる程度の英語表現への慎重さぐらいは持ちあわせても損はない時代ではないかと思います。

   


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