「価値がある」のworth / worthyの意味と使い方

worth / worthy
 

公開日: 最終更新日:2022.09.2

worth(ワース)は「~の価値がある、~に値する」を意味する言葉です。品詞の分類に少し議論があり、まず動詞ではありません。動詞のように感じますが違います。

形容詞または前置詞の扱いを受けますが、今回は文法上の分類は置いておいて、習うより慣れろ式で例文を用いて使い方をご紹介します。

ほぼ同じ意味の形容詞のworthyについてもあわせてご紹介しています。

worthの意味と使い方(例文)

worth

「~の価値がある、~に値する」の意味で、何かの価値があることを示します。発音はワースですが、worseとの比較も含めて音声ファイルを確認してください。

worth【wə́ːrθ】
worse【wə́ːrs】

例文

My figure collection is worth three million yen.

私のフィギュアのコレクションは300万円の価値がある。

例文

A: How many marks is this question worth?

この問題は何点分の配点?

B: This question is worth five marks.

この設問は5点(の価値)です。

例文

What is this painting worth?

この絵の価値は?

How muchで質問した場合との比較でいえば、worthは売買を念頭にしているわけではない点があります。またお金以外に換算できない、金銭で表現できない価値も含まれます。

例文

That movie is not worth going to see.

あの映画は見に行く価値はないよ。

例文

He is not worth trusting.

彼は信頼するに値しない。

worth(名詞)

worthには名詞で「価値」などの意味もあります。品詞が違うだけで同じ内容を表すことができます。これらは上の紹介した例文と同じ意味です。

例文

What is the worth of this painting?

この絵はいくらの価値?

例文

The worth of my figure collection is three million yen.

私のフィギュアのコレクションの価値は300万円だ。

be worth it

be worth itはイディオムのような感じで「それだけの価値がある、〜する価値がある」などを意味します。

何かをすることに困難があるけれども、それをするだけの十分な価値があることです。

例文

I waited in line for two hours to ride the rollercoaster, but it was totally worth it.

私はそのジェットコースターに乗るために2時間も並んで待ったが、まったくそれだけの価値があった。

例文

She decided her boyfriend wasn’t worth it anymore, and broke up with him.

彼女はもはや恋人にはそれだけの価値がないと判断し、彼とは別れた。

worthwhile

worthには他の単語と結びついて1つになっているものがあり、worthwhileは「価値のある、やりがいのある」といった意味で辞書に掲載があります。

ここでのwhileとは「時間、期間」のことだと思えばそのまま意味が成立して「時間をかける価値がある、時間に値する」といった解釈が可能です。

例文

It is not worthwhile.

=It is not worth the while.

それはやりがいがない/時間をかけるに値しない。

例文

That movie is not worthwhile.

あの映画は時間をかける価値がない。

上の例文は言い換えると以下のように表現できます。

例文

That movie is not worth the time it takes to watch it.

あの映画は時間をかけて見る価値がない。

初めて女性として大西洋を単独横断飛行したアメリア・イアハートの名言にも使われています。

例文

Adventure is worthwhile in itself.

冒険にはそれ自身に価値がある。

Amelia Mary Earhart

Amelia Mary Earhart(1897 – 1937)

worthless

他にも「worthless」などもlessがついて「価値がない」の意味になります。

例文

His art is worthless.

=His art has no worth.

彼のアートは価値がない。

例文

His art is worthless but he deserves some respect for trying.

彼のアートは価値がない。しかし、彼の挑戦したことは尊敬に値する。

worthとworthyの違い

worthyは形容詞で「~に値する、~するに足りる」と同じです。後に続く言葉などに文法上の違いが見られますが、意味することは同じです。

発音は少し注意が必要で「ワージー」になっています。

worthy【wə́ːrði】

例文

That movie is not worthy of you going to see it.

=That movie is not worth going to see.

あの映画は見に行く価値がない。

例文

He is not worthy of trust.

=He is not trustworthy.

=He is not worth trusting.

彼は信頼に値しない。

例文

Whoever can pass the exam will be worthy of entering this school.

試験を合格した人なら誰でも、このスクールに入学するに値する。

例文

I have never met a man who is worthy of marrying my daughter.

私は自分の娘との結婚するに足りる男に出会ったことがない。

例文

A: Can I drive your Porche?

キミのポルシェを運転していい?

B: No, you’re not worthy.

いいや、お前は値しないね。

worthyの使い方

実際の使い方はもうちょっと柔軟な感じがあります。trustworthyのように1単語になっているものもありますが、さまざまな言葉とハイフンで結びつけることができます。

同様に単純な名詞とハイフンでつなげて1つの言葉にすることもあります。

例文

You’re not worthy of a Porsche.

=You’re not Porsche-worthy.

君はポルシェに値しない。

例文

He is an MVP-worthy player.

彼はMVPに値する選手だ。

例文

She is a Nobel-Prize-worthy scientist.

彼女はノーベル賞に値する科学者だ。

例文

You are a promotion-worthy employee.

キミは昇進に値する従業員だ。

実際にMVPを獲得したのか? 失敗したのか? 将来的に獲得することになるのか? はあまり話の焦点ではないので関係ありません。

日本語ならば「MVP級の選手、ノーベル賞クラスの科学者」などのニュアンスが近いかもしれません。

ただしハイフンでつなげるのは単純な名詞であって、長ったらしいのは不格好です。

例文

You’re not marrying-my-daughter-worthy.

(*長いし不格好な表現になるのであまりやらない)

trustworthyなどもおそらく元々はtrustとworthyだったのが、よく使われる組み合わせなので1単語として成立したのだと思います。意味が変化しているわけではありません。

悪いことにも使える

~に値する、なので日本語でも漫画のセリフにあるような「おまえは死に値する」など、悪い意味でも使えます。

例文

He is worthy of a punch in the face.

彼は顔面にパンチ1発くらうに値するね。

例文

She is worthy of going to prison.

彼女は刑務所行きに値するよ。

例文

She is prison-worthy.

彼女は刑務所行きに値するよ。

あるジョークのコンテストで最低のジョークに贈られた「groan-worthy賞」がありました。groanは「うめき声」のことです。「うぅぅぅ」のような感じです。

例文

He groaned after waking up.

彼は起きた後にうめき声を出した。

「うめき声に値する」でひどい品質の、顔をしかめたくなるといった意味で使われる言葉です。

ジョークなど本来は面白くて笑うはずのものですが、うめき声にしかならない反応しか出なかった程度のジョークだった、という意味です。



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