日本人がアメリカを訪れる時に認識しておくべき10のこと

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公開日: 最終更新日:2019.01.14

日本人向けに「アメリカ旅行の心得」のような記事が出されて話題になっていました。

10 Japanese Travel Tips for Visiting America(Mental Floss)

私はアメリカに住んで17年になりますが、思わず「あるある」と納得の記事でした。

全10項目は下記の通りです。

① 料理はお粗末、食事は食べるのが目的ではなく会話とムードを楽しむ空間
② 危ない地域は服装で判断する
③ 意外にも運転マナーには良い意味でうるさい
④ 酒飲みはもてはやされず、むしろみっともない存在
⑤ 週末に限らず毎日自分の好きなことや趣味に時間を使う
⑥ アメリカ人との会話に皮肉をうまく取り入れるのは必須
⑦ 女性でさえも馬のように笑うが、自分に正直なだけ
⑧ レジは遅いのが当たり前、レジの列は世間話をして友人を作る場所
⑨ 自動販売機はばかばかしいほど品数に乏しく、不誠実
⑩ とにかく楽観的なアメリカ人は好奇心の塊、イライラしても仕方がない

最近息子の夏休みに合わせてちょうど日本に帰省し数ヶ月滞在したばかりなので、これらの違いがとても顕著に感じられます。

アメリカ人の交通マナー

交通マナー

豪快なイメージがあるアメリカ人ですが、交通マナーがしっかりしているのは確かに意外なポイントです。

それは特に歩行者に対するドライバーに言えることで、信号、横断歩道の有無に関わらず、歩行者がいると車はほとんど止まって譲ってくれます。

一方日本では、横断歩道で待っているにも関わらず車が止まることはなく、結局途切れるまで行けない経験が多いです。

アメリカでは歩行者優先が暗黙の了解になっているのに対して、日本は車が「絶対的存在」で高圧的に見えることが否めません。

ある時アメリカの感覚で運転し歩行者に道を譲った時、同乗していた日本人に「何でここで止まるんだ、後ろの車に迷惑」と言われたことがあり、それは後車に気を使っている発言なのは理解できるのですが根本的に気を使う対象が違うのだと感じました。

お酒と仕事

平日の日本人は仕事と家事に追われるイメージがありますが、アメリカ人は学生・社会人・性別年齢に関係なくスポーツ、遊びや趣味に時間を使います。

特殊な職業でない限り残業はなく、日本のように上司や同僚と飲みにいく習慣がないので仕事が終われば家に帰るかジムなどで一汗流す人が多く、夜が無理なら朝出勤前にという人もいます。

独身ならそのような形で自分のために時間を使い、配偶者や子供がいる人は家族団らんの時間を大事にするからです。

これは記事にある「大酒飲みは恥」に少し関係してくるのですが、日本でいうアフターファイブがないのはそのような理由が背景にあります。

仕事の付き合いで飲んで、数軒ハシゴして夜遅くに帰るということがありません。

飲むと言ってもせいぜい食事中にワインやビールを一杯嗜む程度で、飲酒することを目的とした「飲み会」というものそのものが存在しないのです。

日本のように交通システムが充実しておらず移動手段は車のみ、タクシーの運転代行サービスというのはアメリカの一部の地域ではあるようですが一般的でないことも理由の1つです。

更に飲酒運転は殺人未遂扱いで厳しく罰せられるので、店も下手にサーブしませんし、飲む方も仲間と運転役を決めるなどしてしっかり規則を守ります。

アメリカの接客

アメリカのサービスに慣れている私は、帰国時に日本風の接客をされると逆にもどかしく正直イライラすることもあります。

例えば買い物中の挨拶から始まり、接客中の言葉遣い、梱包、金銭と品物の受け渡しまで、とにかく全てが丁寧すぎてまどろっこしくなってしまうのですが、この奥ゆかしい心遣いというのは本当に日本独自の国民性だなと痛感させられます。

アメリカ人は気さくでフレンドリーで、どこにいても知らない人と気軽に日常会話を始めるので、無言で長く待たされて妙な空気になる日本のようにはならないということなのだと思います。

ただ日本の丁寧なサービスを経験していると、アメリカ人の悪く言えばガサツな面も目につくこともあり、両方足して2で割ればちょうどいいと個人的に思います。

自動販売機の存在

帰国してすごく助かる存在、それが自販機です。

アメリカでは自販機が道端に立っていることはなく(すぐ壊されて盗まれるのでしょう)限られた場所にしかありません。

あるとしても中身は炭酸飲料か着色料バリバリのスポーツドリンクのみなので大抵水しか買いたいものはありません。

そのため普段は家から飲み物を持って出るのですが、日本では仮に忘れたり空になってもすぐに近くの自販機でカバーできます。

子連れの私にはそれが有難く安心して外出できる要因の1つでした。

まとめ

アメリカ人は日本と違って、他人と違うことを「変」だと思いません。むしろそれを個性ととるので、人前で失敗して恥をかいたりすることを何とも思いません。

日本は周囲から非難されたり恥をかくことを予期してあらかじめ避ける傾向があるため、その行動を起こさないまま終わることがあるかもしれませんが、アメリカ人はそれよりやってみたい衝動が先行するので、細かいことは考えず「結果がどうなるか知ったこっちゃない、とりあえずやってみればいい。その後のことはその後」という感じです。

固定概念にとらわれず、全てを“可能性”とポジティブにとらえるのでアメリカンドリームのように大当たりするケースが多いのかもしれません。



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