タッチ

touch(タッチ)は性的な意味で受け止められる

touch(タッチ)はカタカナでもよく聞きますが、英語では非常に使い方に注意が必要な言葉で、性的な意味で触ってきたと受け止められる可能性があります。

痴漢行為、異性の身体をまさぐる行為は一般的には「grope」が使われます。

touchは文脈をはっきりさせて使わないと「性的な意味で触った(=grope)」と受け止められる可能性が非常に高いといえるでしょう。

また「人を感動させる、琴線に触れる」など、まったく違う意味でもよく使われるのでなおのこと気をつけないといけません。

普通に画面などに触るといった意味ももちろんあります。具体的な例文でネイティブスピーカーの受け止め方を確認してみました。

誤解されやすいtouch

以下のような文章があった場合、ネイティブスピーカーは内容が何を指すのかけっこう混乱するそうです。

The priest touched me.

この文章だと「神父は私に触った」とも「神父は私を感動させた」とも読めますが、どちらの意味で書いているのか不明瞭な文章だといえます。

神父さんのありがたいお言葉があったのだと思いますが、この書き方だと神父(司祭)が痴漢行為を私にしてきたような印象を与える可能性が十分にあります。

「人に感動を与えた」という意味ではなかなか読めない文章です。

特に「感動させる」も「痴漢として人に触る」も両方ともに、主語が人間、相手も人間になる可能性が高いので余計に混乱する要素です。

文脈を付け加える

もう少し文脈があれば誤解は減ります。

The priest touched me when he gave a speech at my mother’s funeral.

「母親の葬儀で神父が行ったスピーチは私を感動させた」という意味になり、より文脈がはっきりしています。

カナダ人のスティーブの意見だとこれでも「たぶん、誤解されないと思う」というレベルです。葬儀中に痴漢行為を司祭がやったと、まだ「性的に触った」と受け止められる可能性があるようです。

ではどうすればいいのかといえば、人を主語にしないことで回避できます。

The priest’s speech touched me.

これだと「神父のスピーチは私の心に響いた」の意味で誤解されない文章です。特に「人」を主語にして、誰かに対してtouchを使う際には気をつける必要があります。

ペットの犬にタッチ

touchの使い方でもう1つ、別の例文で比較してみましょう。

She sat in the back of the car touching her dog.

「彼女は車の後部座席に座り、犬を触っていた」と読めますが、この文章は非常に奇妙でおそらくは「犬を性的な意味で触っていた」と読まれる可能性が高い文章だそうです。

She sat in the back of the car touching her dog behind its ear.

上の書き換えた文章は「彼女は車の後部座席に座り、犬の耳の後ろを触っていた」となります。これぐらいに文章をはっきりさせると誤解されにくいという意味では「OK」だそうです。

しかしもっと適切な方法は、言葉そのものを変えることです。

She sat in the back of the car petting her dog.

これで「彼女は車の後部座席に座り、犬をかわいがっていた」と明確な文章になります。

動物を手でかわいがる「petting」という動詞があるので、touchよりもこちらを使ったほうが誤解がありません。

このようにtouchは何も考えずに使うと性的な意味でとらえられてしまうケースがあるので注意が必要です。

痴漢の意味でのgrope

gropeはよく痴漢のニュースなどで「まさぐる、痴漢をする」とそのもので使われます。人が主語で相手が女性だったらこの意味で使われている可能性が高いです。

He groped a woman on the Keikyu Line.
(彼は京急線で女性をまさぐった)

普通の文脈でも使える言葉で「~を手探りして見つける」といった意味があります。

He groped around in the dark for his glasses.
(彼は暗闇の中でメガネを手探りで探した)

見つけたのかどうかは問題ではなく、手探りで周囲を探し、モノに触れてこの形はメガネだろうか、と探っている状態を指す言葉です。

岩崎良美のタッチ

大昔にスティーブも含めて何人かでカラオケに行ったとき、一緒に行った女の子があだち充の『タッチ』の主題歌を歌っていました。

そのときのスティーブが奇妙な不思議そうな顔をしていたように思いましたが、いま思えば納得する感じもします。

タッチ、タッチ、ここにタッチ~と、歌詞を部分的に聞き取っていたとしても、どういう歌なんだろうかと不思議に思っていたのかもしれません。

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