あたりまえ

「当たり前」をどう英語で表現するか?

ニュースの記事で「当たり前だと思っていたことを見直す必要がある」という文章があってスティーブが以下のように訳しました。

There is a need to review what we think is natural.

日本語の「あたりまえ」は様々な文脈や場面で使われ、そのたびに微妙に意味が違うので、適切に英訳しにくい言葉のように感じます。英語に置き換えるにしても、その場面にあった適切な言葉が無数にあるのだと思います。

いくつかパターンを検証してみました。

例文にあるように「natural」という言葉を使って、自然のまま、普通の、ありのまま、を「あたりまえ」と考えるのが妥当なラインです。

例文を書き換えると以下のようなバリエーションは可能です。

There is a need to review what we accept as natural.

There is a need to review what we consider to be natural.

There is a need to review what we assume is natural.

There is a need to review what we take for granted as natural.

take it for granted

この形も「当然のように思う、当たり前のように思う」と訳すことができます。

聞いてみると、あまり崩せない表現でtake it for grantedの形が限りなく残った状態で使われます。

We take it for granted that the sun will come up tomorrow.
(私たちは明日、太陽が昇るのを当たり前のように思う)

He takes his wife for granted.
(彼は妻を当たり前のように扱う)

下の例文は炊事洗濯をすることを当然のように思っている、といった意味の表現です。

あたりまえだろ!

会話で当然のことを質問された時の返しの「あたりまえだろ」は以下のパターンが考えられます。

A: Are you going to buy a present for your girlfriend’s birthday?
(彼女の誕生日になにかプレゼントを買うつもりなのか?)

B: Well, duh.
B: Obviously.
B: Of course.
B: Hell yeah!

Well, duh.はちょっと相手によっては失礼になり文脈次第ですが「彼女にプレゼント買うの?」「ヴァー」といってるようなものです。

「そんなこと聞くな。答えるまでもないだろ」を茶化したような言い方です。

Obviously(明らかに)やOf course.(もちろん)も「あたりまえ」と考えることができます。

Of courseあたりはいつも「当然、もちろん」といった訳が当てられることが多いですが、これも考えとしては「あたりまえ」と同じ意味です。

Needless to say

厳密な言葉の意味の翻訳をすると「言う必要がない」という意味ですが、これも「あたりまえ」と考えることができます。

Needless to say, Tuesday comes after Monday.
(あたりまえだけど、火曜日は月曜日の次に来る)

他にもいいようは無数にあって「Nobody doubts(誰も疑わない)」なども当たり前の範疇に考えてもいいと思います。

このあたり正解のない翻訳の難しさかもしれません。

こういうときは日本語の語源からアプローチすることもありますが「あたりまえ(当たり前)」の語源は2つぐらい説があってはっきりしないそうです。

漁業などで釣った分の分配を「当たり前」といい、受け取れる当然の権利があるという意味から来ている説が1つ。

もう1つが当然の当て字の「当前」から来ている説です。

う~ん、という感じで日本語の語源から英語にアプローチするとちょっと遠回りな感じがします。

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