swear(誓う・約束する) + in , to, off, at, byの意味と使い方

swear(誓う・約束する) + in , to, off, at, byの意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2022.06.10

swearは「誓う、約束する」といった意味で日常でも広く使われている単語です。根底にあるのは「(神に)誓う」といった感覚なので、深い部分では宗教的な価値観が感じられる言葉です。

swearには悪口などをいう「罵る、悪態をつく」といった意味もありますが「天罰が落ちろ」といった感覚と似てて、神への祈り・願いという意味では共通する要素があります。

ここでは「swear to」「swear in」「swear at」などさまざまな使い方を例文にまとめています。

swearの意味と使い方

swearの意味と使い方

基本的には「誓う」の意味ですが、もうちょっとカジュアルに「約束する」といった意味でも使われています。

活用は不規則変化をして、過去形は「swore」、過去分詞は「sworn」となります。

swear – swore – sworn

例文

I swear I will get home on time.

時間通りに家に帰ることを誓うよ。

例文

She swore to me that she would never lie again.

彼女は二度と嘘をつかないと私に誓った。

例文

A:Are you sure she’ll come today?

B:Yes, she swore.

A:彼女が今日来るのは確かなの?

B:うん。彼女は誓った(約束した)よ。

また「人に〇〇を誓わせる、約束させる」といった使い方も可能です。

例文

She swore him to secrecy about the party.

= She made him promise to keep the party a secret.

彼女は彼に、パーティーの秘密を約束させた。

swear / promise / pledgeの違い

swearとpromiseは文章の形の違いは多少はあるものの、似た意味で使うことができます。

例文

She swore that she would return.

She promised that she would return.

彼女は戻ってくると約束した。

例文

She swore she would pay back the money.

She promised she would pay back the money.

She promised to pay back the money.

彼女はお金を返すと約束した。

ネイティブの意見を聞くと「swear」は日本語の「誓う」に近い感じもあって、日本語で「誓うよ!」という場合はけっこう感情的な雰囲気があります。

英語でも似たような感覚で、例えばビジネスシーンなどでは「swear(誓う)」はあまり使わずに、「promise(約束)」を言葉として選ぶ人が多いと思います。

またpledgeやvow、oathあたりは日常で使うには堅苦しい感じがします。

例文

△ She pledged to clean her room.

(部屋の掃除にしては大げさすぎる表現)

言葉の相性との問題であって、程度が強すぎるケースもあります。このあたりは個別の記事があるので参考にしてください。

swear toの意味と使い方

「swear to」や「swear」と「to」の組み合わせはいろんなパターンがあるので可能な限り整理してみます。

誰か人に対して誓う・約束する場合は「swear to 人」になります。

例文

She swore to me that she would be done tomorrow.

She swore that she would be done tomorrow.

彼女は(私に)明日に完了すると約束した。

例文

He swore to her that he would keep the party a secret.

彼は彼女に対して、パーティーのことは秘密にしておくと約束した。

swear to 動詞 / 名詞

「swear to 動詞」で「~することを誓う」とするのは調べてみると使われているので大丈夫です。

例文

She swore to pay back the money.

She promised she would pay back the money.

彼女はお金を返すと約束した。

また受動態にもできるのでその場合もswear toの形が見られます。

例文

He was sworn to secrecy about the party.

= She swore him to secrecy about the party.

彼はパーティーを秘密にしておくことを約束させられた。

命令というよりも要請、約束を頼まれたような感じの表現です。

swear to 名詞では「ある状態であることを保証する、約束する」みたいな使い方もあります。

例文

The scientist swore to the accuracy of his data.

科学者たちはデータの正確性は確かだといった / 約束した。

例文

A:The voice of that cartoon character is John Travolta.

B:Are you sure?

A:Well, I wouldn’t swear to it.

A:このアニメキャラの声はジョン・トラボルタだよ。

B:本当に?

A:う~ん、約束はしないけど。

自信度としては75%ぐらいで、たぶんあってると思うけれど、絶対にとは言わないぐらいです。

swear in(宣誓就任)の意味と使い方

swear in(宣誓就任)の意味と使い方

「人に〇〇を誓わせる、約束させる」を受動態にした形で「be sworn in」で「~に就任する」となります。何かの地位につく前に宣誓、誓いを立てる行為を指します。

だいたい儀式、セレモニー的な要素があります。大統領、市長などわりと重要な役職につく人のニュースでよく登場します。

例文

He was sworn in as the new district judge.

彼は新しい地方裁判所の判事(裁判官)として宣誓就任した。

例文

She was sworn in as mayor last week.

彼女は先週、市長に就任した。

例文

In 2017, Donald Trump was sworn in.

2017年にドナルド・トランプは就任した。

また裁判所などで使われると「嘘をつきません」という誓いになります。こちらは「誓う、宣誓する」の意味が色濃いです。

例文

While the next witness was getting sworn in, a fight broke out in the courtroom.

次の証人が宣誓をしている間、法定で喧嘩が起こった。

アメリカ大統領の仕組みを例にとると、裁判長が大統領になる人に「誓いなさい、宣誓しなさい」とうながします。そして大統領になる予定の人が「私は大統領をまっとうします」と神に誓いをたてます。

例文

On Friday, Donald Trump was sworn in as the 45th President of the United States.

金曜日、ドナルド・トランプは第45代アメリカ大統領に就任した。

例文

Chief Justice John Roberts swore President Trump in.

裁判長のジョン・ロバーツがトランプ大統領を宣誓させた。

したがって神に誓いをたてる要素がない「就任」についてswearを使うと変です。たとえば「バンドのメンバーに就任した」「社長に就任した」のようなケースで、セレモニーもなく、神に誓いをたてるわけでもないような場合です。

また日本の天皇陛下の即位のように、誰かに命じられたり神に誓いをたてているわけではない性質のものに使うのも、言葉の成り立ちとしてどうかといった話にもなります。

全体的にキリスト教の世界観の強い言葉だといえるかもしれません。

swear at / swearing(罵る)

swear at / swearing(罵る)

swear atで「罵る、悪態をつく」としてもよく使われます。swear wordで悪くて品のない言葉を指します。

例文

My father swore after he hit his thumb with a hammer.

父親は親指をハンマーで打ち付けた後に悪態をついた。

例文

The old man swore at me after I stepped in his garden.

彼の庭に入ったら、じじいが罵ってきた。

例文

He swears a lot around the house.

彼は家で多くの悪態をついている。

なぜ同じ単語になっているのか確証がある話ではありませんが、スティーブの意見を要約してみます。

swearで「誓う」ことは神に誓うことでもあります。英語の罵る言葉には「God damn you」や「hell(地獄)」のような表現が多いです。これらは「天罰が落ちろ!」みたいな表現です。

結局のところ、神に誓いをたてることも、目の前の憎いやつに天罰を求めるような行為も、「祈り・願い・誓い」としては同じ部分があるという話です。

ネイティブからすると「誓う」と「罵る」を混同したり、読み違えることはほぼありえなくて、文脈で明らかだという話です。

以下は1792年からバージニア州であって有効になっていた「人を罵ってはダメ」という法律が廃止されたニュースからです。

例文

On February 19th, the state senate of Virginia voted to repeal a law against “profane swearing” that had been in effect since 1792. Although specific curse words were never outlined in the law, those violating it could be fined up to $250. In one county, three people had been charged in two years.

2月19日、バージニア州の州議会は1792年から効力のあった「冒涜的な罵り」を禁止する法律を無効にすると決定した。この法律で特定の汚い言葉が一度も説明されてはいないものの、これらの違反は最大で250ドル(約26000円)の罰金が科せられる可能性がある。ある郡では、2年で3人が罪に問われた。

swear off(やめる)

これで「何かをやめる」といった意味です。だいたい悪い習慣であることが多いです。

例文

She decided to swear off drinking.

彼女は酒を飲むことをやめることに決めた。

例文

For my New Year’s resolution, I will swear off gambling.

新年の抱負に、ギャンブルをやめる。

swear by(信頼を置く)

swear byになると何かを最高だと信じるといった意味になります。「~に信頼を置く」といった訳が掲載されています。こういう使い方だと日常会話でもよく見かけます。

例文

I swear by my dentist. He’s the best.

私は担当の歯医者を信頼している。彼は最高だ。

例文

If you need a good car wash, I swear by this place on Main Street.

もしいい洗車場が必要なら、私はメインストリートのこの場所を信頼するね。



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