スタントマン

stunt doubleとstuntmanの違い

映画などで危険なシーンをやる人を「スタントマン(stuntman)」と呼びますが、状況によっては和製英語の使い方になってしまいます。

英語でもスタントマン(stuntman)は存在していますが、おそらくその大半は「stunt double(スタントダブル)」を意味している可能性が高いです。

有名人の代わりに何か危険なシーンを撮影するのはスタントマンではなく「stunt double(スタントダブル)」のほうです。

body double

body double(ボディダブル)とは影武者のことで、身代わりとなるような人物を指します。政治的には権力者の安全を守るための偽者、影武者です。

The president has many body doubles for security.
大統領は安全のために多くの影武者がいる。

映画などではヌードシーンや専門技術のシーンなどで使われる役者のことを指します。

バレエをテーマにしたナタリー・ポートマン主演の映画『ブラック・スワン』ではバレエを踊るシーンがありました。しかし役者のナタリー・ポートマンとはいえ、いきなり技術の高いバレエの演技をするのは不可能です。

こういったシーンなどに使われる代役の人をbody double(ボディダブル)と呼びます。

Actors use body doubles for parts with nudity.
俳優はヌードの部分のためにボディダブルを使う。

stunt double(スタントダブル)

映画やドラマの中の危険なシーンなどにはstunt doubleが使われます。これがカタカナでいうスタントマンにあたる存在です。

有名人を怪我させるわけにもいかないので、専門の危険なシーンを演じる役者のことです。

Actors use stunt doubles for difficult scenes.
役者は難しいシーンのためにスタント・ダブルを使う。

He is Tom Cruise’s stunt double.
彼はトム・クルーズのスタントダブルだ。

stuntman(スタントマン)

英語でもstuntmanは存在しますが、それは「危険なシーンをやる人」「危険な行為をやる人」を意味します。

よくナイアガラの滝に飛び込んだり、高いビルに命綱なしで登ったりする人がいますが、かれらをstuntman(スタントマン)と呼びます。

映画でいえば、若い頃のジャッキー・チェンは危険なシーンを自ら演じて、けっこうな大怪我をしています。したがって、ジャッキー・チェンは「危険なシーンをやる人、危険行為をやる人」としてstuntmanといえます。

Jackie Chan is a stuntman.
ジャッキー・チェンはスタントマンだ。

Jackie Chan doesn’t use stunt doubles.
ジャッキー・チェンはスタントダブルを使わない。

この意味でカタカナと意味が違います。むしろ逆になっています。

したがってスタント・ダブルをする人は同時にスタントマンであるという言い方も成立します。

daredevil(デアデビル)

daredevilは「向こう見ずな人、命知らずの人」で、主にパフォーマンス、エンターテイメントとして危険なスタントなどに挑戦する人を指します。

これは先に紹介したstuntmanとほぼ同じ意味で、他にもstunt performerとも表現されます。女性の場合はstunt womanです。

アメリカのEvel Knievel(エベル・ナイベル)さんなど、すでに病気で亡くなられていますが、有名な「daredevil」として数多くの危険な行為に挑戦しています。

He is a daredevil.
彼はデアデビルだ。

Evel Knievel is the most famous daredevil.
エベル・ナイベルはもっとも有名なデアデビルだ。

主に人に指して使う言葉なので、計画や企画などには使いません。マーベル・コミックに同名のヒーローがいます。

このようなデアデビル、スタントマンは自分自身のパフォーマンスをショーにして、チケット収入や放映権でお金を稼ぐ、一種のパフォーマンスを生業とする職業と考えてもいいかもしれません。

stunt(スタント)

名詞の「離れ業、妙技、大胆なこと」なので危険である必要はありませんが、だいたい危険なことに使われます。

He does death-defying stunts.
彼は命知らずのスタントをやった。

「バカげた行為」といった意味でも使われます。

ニューヨークの地下鉄にズボンをはかずに乗るイベントが毎年行われていますが、これをはじめたのはニューヨークのコメディ集団です。

It started as a stunt by a New York improv comedy group but became a global trend.
これはニューヨークの即興コメディ集団が始めたバカげた行為だったが、世界の流行になっている。

このように危険ではないけど、バカげた行為、だいたんなことといった意味の名詞でも用いられることがあります。

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