shout / scream / yell / holler / cryの違い

叫ぶ
 

公開日: 最終更新日:2022.01.21

どれも叫んだり怒鳴ったりなど大きな声を出す表現にあたります。それぞれ使い方が少し異なるので基本的な言葉の違いをご紹介します。

同じ大きな声を出すのでも、怒っているからなのか怖いからなのかで意味が異なってきます。

それぞれに名詞と動詞での使い方があったり、コアの意味は似ていてもスラング的な使われ方があったりするので例文にまとめてみました。

shout(シャウト)の意味と使い方

shout

怒っているときや注意を引きたいときに出す大きな強い声のことで「叫ぶ、怒鳴る、シャウトする」を意味します。

shout【ʃáut】

例文

He shouted for them to get out of the way.

彼は道をあけるようにと彼らに怒鳴った。

例文

My sister was on the other side of the park so I had to shout to get her attention.

妹は公園の向こう側にいたので、私は彼女の注意を引くために叫ばなければならなかった。

shout out

こちらはスラングで「感謝の表明、賛辞」を意味し、名詞で使われます。

例文

Eminem gave shout outs to many rappers on his albums.

エミネムは彼のアルバムで多くのラッパーに感謝を述べた。

例文

The clown in the background of this painting is a shout out to Stephen King’s It.

この絵の背景にいるピエロはスティーヴン・キングの『It』への賛辞だ。

テキサス・レンジャーズ時代のダルビッシュがインタビューでチームやファンへの「shout out」を求められた時に「shut up(黙れ、静かにしろ)」と聞き違えて笑いを誘う映像があります。

scream(スクリーム)の意味と使い方

scream

大きくて甲高い声で「叫ぶ、悲鳴をあげる」を意味します。有名な絵画のムンクの『叫び』は英語では「The Scream」です。

scream【skríːm】

例文

She screamed when she saw the ghost.

彼女は幽霊を見たとき悲鳴をあげた。

例文

My kids were screaming at each other so I put them in separate rooms to cool down.

子どもたちはお互いに叫びあっていたので、頭を冷やさせるために別々の部屋に入れた。

例文

The knife hit his foot and he screamed in pain.

ナイフが足にぶつかって痛みで叫んだ。

scream(名詞)

名詞ではそのまま「叫び声、悲鳴」になりますが、「とても愉快な人、面白い人」あるいは「とても愉快なもの、面白いもの」も意味します。

例文

That movie was a scream!

あの映画は面白かった!

例文

I love your cousin. She’s a scream to hang out with.

君の従姉妹に惚れ込んでるよ。彼女は一緒にウロウロするのにとても愉快な人なんだ。

yellの意味と使い方

yell

yellはカタカナの「エールをおくる」と同じ言葉ですが、大きく鋭い声での「大きな声で叫ぶ、怒鳴る」を意味します。

必ずしも怒っているわけでもありませんが、文脈なしで言うと「怒っている」と受け止められる可能性が高いです。

yell【jél】

例文

She yelled at me.

彼女は私に大声で叫んだ。

例文

She yelled at him to leave.

彼女は彼に出て行くようにと怒鳴った。

上の例文のような場合は「大きな声で叫んだ」としか言っていませんが、おそらく彼女は私に怒ったと受け止められます。

yell atになると「叱る」になりますが、これも少し曖昧な部分もあって「怒っている」は間違いありませんが「大きな声で叱る、大声を出している」かははっきりしませっm

例文

My mom yelled at me because I came home late.

ママは私が遅く帰ってきたから叱った。

例文

His boss always yells at him for dressing poorly.

彼の上司は彼がみすぼらしい服装をしていることでいつも叱っている。

上の2つの例文はママも上司も怒っていますが、大声でどなったかどうかは少し曖昧で「叱る」といったニュアンスになります。

大声を出すのか? 怒っているのか?

yellは文脈があれば「怒っている」というニュアンスがなくなっていきます。以下の例文は怒っている感じがあまりしません。

例文

The team yelled “let’s go” and ran onto the field.

チームは「レッツゴー」と叫び、フィールドに飛び出した。

例文

Give me yell when you’re finished.

終わったら、大声を出して。

例文

He’s far away, so if you want to cheer for him, you have to yell.

彼は遠くにいるので、もし彼を励ましたいならば、大声を出さないといけない。

カタカナの「エール」

yellはカタカナの「エール、声援」と同じ字ですが、英語では「声援、応援」の意味で受け止められるケースがほぼないので以下のように書くと怒っていると勘違いされると思います。

例文

She yells at the TV during baseball games.

彼女は野球の試合中、テレビに大きな声で叫ぶ。

上のような状況は「怒っている」と受け止められます。がんばれ、がんばれと大きな声で声援を送るのは「cheer」で表現できます。

例文

She cheers at the TV during baseball games.

彼女は野球の試合中、テレビに声援をおくる。

hollerの意味と使い方

holler

hollerはshoutと同じ意味で、「叫ぶ、怒鳴る」です。発音は【hɑ́lər】です。

holler【hɑ́lər】

例文

There must be an election because politicians are on the street hollering at everyone again.

政治家たちがまた道路でみんなに叫んでいるから選挙があるに違いない。

例文

She hollered at him to come over.

彼女は彼にこっちにくるようにと叫んだ。

holler(名詞)

名詞では「叫び、大声」です。

例文

I heard a holler come from the other room.

私は他の部屋からの叫び声を聞いた。

例文

She gave a holler so he could notice her.

彼女は大声をあげたので、彼は彼女に気づいた。

連絡する(アメリカ英語)

アメリカ英語では「連絡をとる、連絡する、連絡」の意味にもなります。動詞でも名詞でも使えます。

例文

Just holler whenever you need someone to fix your car.

例文

Holler over to my company when you want to do business.

商売したいときは私の会社に連絡してね。

例文

Just give me a holler whenever you need someone to paint your house.

誰かに家にペンキを塗ってもらいたいときはいつでも連絡してね。

cry

cry

cryも「叫ぶ」を意味することができ、先に紹介した「shout」「yell」「scream」などのあらゆる意味で万能に使えます。

しかし、たcryには「泣く、涙を流す」という意味もあるため、どちらの意味か混乱することもあります。

また「叫ぶ」の意味では少し古臭い感じの表現であり、万能に使える分だけベストな言葉選びにならず、他により良い単語があるケースが多いです。

例文

△ He cried for them to get out of the way.

彼は道をあけるようにと彼らに叫んだ。

この上の例文の意味でcryを使うことは一般的ではありません。

例文

△ The team cried “let’s go” and went onto the field.

チームは「レッツゴー」と叫び、フィールドに飛び出した。

間違いとはいえず、可能な表現ですがおそらくベストな表現ではありません。

例文

She cried when she saw the ghost.

彼女はゴーストを見たとき叫んだ/泣いた。

「叫んでいる」のか「泣いている」のかの判断に迷うのであまり良い表現とは言えません。



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