センテンススプリング

sentence spring(センテンス・スプリング)は英語としてどうか?

どうか? といわれても、たぶんどうもないと思いますが、掘り下げて英語として真面目に考えてみます。

このまま単独でネイティブに確認してみたところ「意味がわからない…」といった素っ気ない回答でしたが、個々の単語は面白い選択かもしれません。

もともとはベッキーさんの騒動の際に週刊文春を隠語として文春をそのまま直訳したのが「sentence spring」です(そう理解しています)。

発音:sentence spring(séntəns spríŋ)

今回は「sentence」と「spring」の2つの単語にわけてみていきましょう。

sentence(文章・センテンス)

カタカナでセンテンスといえば、文章、一文として理解されることが多いです。英語では1つの文章のことで、大文字で始まる先頭からピリオドで終わるまでが1つのセンテンスです。

There are three sentences in this paragraph.
(このパラグラフ/段落には3つのセンテンスがある)

また頭が会話では以下のように使うことができます。

Tell me what you like about that movie in one sentence.
(あの映画について好きなことをワンセンテンスで教えて)

“It was very exciting and had good special effects.”
(とてもエキサイティングで特殊効果が良かった)

大文字で始まる先頭からピリオドまでなので、andなどでつなげば無制限に続けることができるのがセンテンスです。

カタカナとの違いでいえば文学などで「村上春樹のこのセンテンス好きだよね」「レイモンド・チャンドラーの書いたセンテンスで好きなのは」のような言い方をするかもしれません。

この場合はlineを使うのが自然で、もし名言のようなものならばquoteを使います。

My favorite Raymond Chandler line is…
(私のお気に入りのレイモンド・チャンドラーの文章は…)

My favorite Raymond Chandler quote is…
(私のお気に入りのレイモンド・チャンドラーの名言は…)

このような使い方もされます。

sentence(判決を下す・判決)

ニュース英語ではsentenceが動詞で使われることが多く「判決」または「判決を下す」の意味でよく登場します。

犯人が主語の場合は受動態の形でよく用いられます。

A 59-year-old hikikomori man was sentenced to prison for nine years for the murder of his 81-year-old father.
(引きこもりを続けていた59歳の男が、81歳の父親を殺害した事件で懲役9年の判決がくだされた。)

sentence springも動詞として考えて裁判官が「春が来たよ!」と告げていると考えるならば英語としても成立するのでは? と思いカナダ人のスティーブに確認してみました。

これでも意味不明と言っていました…。sentenceの後には罰とかペナルティーが来るので「春」を罰と考えるのは意味がわからないそうです。

名詞として「a spring sentence」の形にして「春に下された判決」と考えると、文脈によっては納得できるものではあるそうです。

もしくは無理やり2つを同時に使って文章にすると以下のようにはなります。

The judge sentenced him in spring.
(春に裁判官は彼に判決を下した)

spring (春・バネ・湧き水)

springは春の意味でよく知られていますが、バネを意味する「スプリング」も同じ意味だし、マイナーなところでは「湧き水」などがあります。

hot springで温泉を意味する言葉になります。「温かい湧き水=温泉」ですが、最近は日本語のonsenでもそのまま通じると思います。

英語と日本語の違いで取り上げられるのは「お湯」の概念です。英語でお湯をあらわすのに「hot water(熱い水)」を使います。水と湯を明確に区別している日本語と考え方が違いますよね。

そうかと思えばイヌイット(エスキモー)の言葉では水に対して「氷が溶けたもの」という捉え方をするそうです。文化が違えば水1つとっても考え方が違うものですね。

どっちにしろ「春」以外の意味でとるのは難しいかもしれないですね。

文章バネ、文章の湧き水とかどうでしょうか。作家などがアイデアに溢れて自然に文章が溢れ出てくるハイな状態を「sentence spring」と解釈するのは無理があるかもしれません。

スティーブにも確認したんですが、誰もいわないけど、もしそれが詩で使っているならば、もはやあらゆる造語やメタファーが許容されるといった見解でした。

語源から考える

もともとの意味からたどれば「文藝春秋」の略が「文春」だとは思うので、そうなると以下のような英語があてはまるかもしれません。

文藝は現代では文芸なので英語にするとliterary work(文章の作品)やliterature(文学)などが近いでしょうか。

一方の春秋はSpring and Autumnでもいいですが、中国の歴史書の名前だそうです。

春秋は日本語の慣用句にも使われていて「春秋に富む(若くて将来に満ち溢れている)」といった表現や、中国には春秋航空などの会社名にもなっています。

歴史書の春秋は英語では「Spring and Autumn Annals」と呼ばれます。Annals(アナルズ)は歴史、史実、年代記などの意味があるみたいです。

これ以上は立ち入らないので、どなたか書きたい方は続きを書いていただければと思います。

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