qualify / qualified / qualificationの意味の違い

qualify / qualified / qualificationの意味の違い
 

公開日: 最終更新日:2021.05.7

qualifyは「(主語の人が)条件を満たす」「十分な能力がある」といった意味で考えたほうがわかりやすいです。qualifiedは「十分な経験がある、適性・能力がある」の意味です。

似た意味の「certify」「certified」との違いは日本人にはわかりにくい部分もあります。これらの大きな違いとして「qualify / qualified」は能力や条件が満たしているという話で、「certify / certified」は免許・ライセンスの話をしていると考えることができます。

日本語だとこの2つをごちゃまぜにして「資格がある」といってしまうケースがあり、違いを余計にわかりにくくしている感じもあります。ここでは細かく切り分けて整理しています。

certificate / certification / certifyの意味の違い』の記事もあるのであわせてお読みいただくことでより理解しやすいかもしれません。

qualifyの意味と使い方

qualifyの意味と使い方

基本的には「(主語の人が)条件を満たす」「十分な能力がある」と考えたほうがわかりやすいのではないかと思います。

少し強引な覚え方ですが、quality(クオリティ)という言葉があることから、特定のquality(質・水準)に達するのがqualifyととらえてもいいかもしれません。

例文

He qualified for the race by finishing a lap in under five minutes.

5分以下のラップタイムで終えたことで、彼はレースへの条件を満たした。

例文

I qualify for the contest because I’m over 20 years old.

私は20歳以上なので、コンテストへの条件を満たしている。

基本的に上のような「主語の人が条件を満たす」という自動詞として用いられます。

「何かが誰かの条件を満たさせる(他動詞)」として使えないこともないそうですが、あえて以下のような言い回しをする特別な理由はありません。

例文

My under five-minute lap time qualifies me for the race.

5分以下のラップタイムがレースへの条件を満たさせる。

例文

My age qualifies me for the contest.

私の歳がコンテストの条件を満たさせる。

qualifyとcertifyの意味の違い

qualifyを辞書で調べてみると「(自分が)資格を得る、資格を取得する、適任である、予選を通過する」といった意味が書いてあります。

ここで問題になるのが「資格」という用語の曖昧さです。

例えば日本語では「私は決勝戦出場の資格がある」「私はアメリカ大統領になる資格がある」「私は弁護士の資格がある」といった場合に、それぞれが指す「資格」が微妙に違います。

切り分けて考えると「certify」は、医者・弁護士・教師のように証明書・免許・ライセンスなど、どこかの団体・国から正式に発行され認可されるようなものを指すと考えていいと思います。

certifyは日本語では「資格・免許を与える、認定・証明する」です。免許・ライセンスの話だと考えるとわかりやすいです。

例文

The Board of Education certified me to teach English.

教育委員会は私に英語を教える資格があると認定した。

例文

After the examination the government certified him to be a doctor.

試験の後で、政府は彼を医者であると認定した。

例文

I am certified to be an English teacher by the Board of Education.

私は教育委員会から英語の教師の資格を認定されている。

一方のqualifyは免許・ライセンスなどの話ではなくて能力があること、条件を満たしたことを意味する言葉です。

例文

He won five games and qualified for the tournament.

彼は5勝して、決勝トーナメントの条件を満たした/資格があった。

例えばアメリカなどで医者になるには病院での実務経験が必要ですが以下のように書くことができます。

例文

It takes years of experience to qualify as a doctor.

医者としての条件を満たすには、数年の経験がいる。

例文

After the examination the government certified him to be a doctor.

試験の後で、政府は彼を医者であると認定した/ 免許を与えた。

このような違いがあるので「certify」に関連する言葉が出ると、ライセンスや免許のことをいっているのだと考えるとわかりやすいです。

qualifiedとcertifiedの違い

qualifiedとcertifiedの違い

これも同じく、形容詞でqualifiedは経験や知識など「十分な経験がある、適性・能力がある、条件を満たす」と考えたほうがいいかもしれません。

経験、知識、キャリアなどが条件を満たしていることに重点を置いた言葉です。

例文

We need more qualified English teachers at this school.

私たちはもっと経験のある英語の先生をこのスクールに必要としている。

例文

One of our qualified sales staff will help you choose the right computer for your home or office.

十分な能力のある販売員のひとりが、あなたの家か職場にぴったりのPCを選ぶのを手伝いますよ。

例文

I didn’t get the job because I wasn’t qualified.

職を手に入れることができなかった。なぜなら自分には十分な経験・知識がなかったからだ。

弁護士、会計士、医者など国や団体などからライセンスを発行されるタイプの能力は「certified / certificated(有資格の)」という単語で表します。

例文

He is a certified mechanic.

彼は有資格のメカニックだ。

例文

He is certified by the government.

彼は政府により認定されている。

発行している団体や規格名がunderをともなって後ろに入ります。

例文

The new vitamins need to be certified under the Food and Drug Administration before they can go on sale.

新しいビタミンは売り出される前にアメリカ食品医薬品局の承認がいる。

例文

Our factory is certified under ISO 14000.

私達の工場はISO14000に認定されている。

ISO14000は国際標準化機構が発行する、環境設備などに関する基準です。

qualification

名詞の「qualification」も同じように必要条件、素質みたいな意味で考えるとわかりやすいかもしれません。

例文

I lacked the qualifications to work overseas.

私は海外で働く条件が欠けていた。

上の例文だとビザがなかったり、試験の点数が足りなかったり、いろいろな要素が考えられますが条件を満たしていないことになります。

例文

What are the qualifications to enter this university course?

この大学の課程に入るための条件はなんですか?

それがどこかの団体から認定されている資格のようなものならば「certification」です。

disqualifyの使い方

逆の意味のdisqualifyは「~を不適格と見なす」「~の資格を剥奪する、~を失格にする」で、ややこしいことに他動詞の用法しかないので「○○さんを不適格とみなす」のように相手を絶対に伴います。

例文

The judges disqualified him for using performance enhancing drugs.

審判団は彼を運動能力向上薬を使ったとして不適格(失格)とみなした。

例文

I was disqualified from the contest because my brother works for the company.

私はコンテストに不適格とみなされた。なぜなら兄弟がその会社で働いているからだ。

unqualified

unqualifiedは「十分な経験がない、適正・能力がない」です。

例文

The government is trying to get rid of unqualified teachers in the city.

政府はその街の能力のない先生を排除しようとしている。

例文

The guy was unqualified but he could still fix my computer.

その男は十分な知識や経験はなかったが、それでも私のパソコンをなおすことができた。

例文

I didn’t get the job because I was unqualified.

職を手に入れることができなかった。なぜなら自分には十分な経験・知識がなかったからだ。

underqualified

似た言葉で「underqualified」も存在しており、こちらは経験・知識がないとはいわないけど、「十分ではない、下回っていること」を意味します。

例文

He was underqualified but we still hired him.

彼は能力が十分ではなかったが、それでも私たちは彼を雇った。



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