パンデミック

pandemic, epidemic, endemicの違い

感染症やウイルスなど地域などに広がる病気の度合いを表現する英単語はいくつかあります。

段階や特性、状態、広がり度合いなどにより名称が異なったものが使われるので、1つ1つ例文を交えて意味の違いをとりあげています。

タイトルにはありませんが流行という意味で「Outbreak」もあわせてご紹介しています。

Endemic(エンデミック)

エピデミック

エンデミックは「地域流行」とも表現され、比較的狭い地域で起こっている病気、ウイルス、感染症をさしています。

定期的にある地域でおこるような病気、風土病も指しています。一定の頻度であるのでさほど深刻ではありません。

Chicken pox is endemic to the U.K. but malaria is not.
(水疱瘡/みずぼうそうはイギリスの風土病だがマラリアは違う)

またEndemicは病気だけではなく、地域の「固有種」「その地域特有の」といった形でも使われます。この場合、特に病気のようなネガティブなイメージはなく、単純にその土地、地域特有のものであることを表しています。以下の例文を参考にしてください。

Koalas are endemic to Australia.
(コアラはオーストラリアの固有種だ)

Enka is endemic to Japan.
(演歌は日本固有のものだ)

Epidemic(エピデミック)

ある地域(ある国単位など)で急激に増加しているような流行病をさします。平常の状態よりも広く流行して、患者数も増えているので危機感があるような状態での「流行」です。

2016年に南米などで流行したジカ熱や、東南アジアなどでも起こったデング熱あたりが分類されます。

どこからがエピデミック/パンデミックとするのかはWHO(世界保健機関)などがアナウンスを発表しています。

The Zika epidemic has caused many researchers to look into vaccines.
(ジカ熱の流行は多くの研究者にワクチンの研究をさせた)

またEpidemicはウイルス性ではない流行などにも使われます。この場合は「まん延している」などが訳としてはあいます。

There is an obesity epidemic in the USA.
(アメリカでは肥満がまん延している)

Steroid abuse is an epidemic in professional sports.
(ステロイドの乱用がプロスポーツ界でまん延している)

Pandemic(パンデミック)

パンデミック

パンデミックになると複数の国にわたって広がるような世界規模の病気の流行をさしています。日本語では「世界流行」などとも訳されています。

インフルエンザなどが代表的ですが、ほかにも古くはペストや、エイズ、コレラ、天然痘などの拡大も該当します。

The H1N1 flu pandemic is still happening but is not as frightening as five years ago.
(H1N1型インフルエンザ大流行はまだ発生しているが、5年前ほどの恐れはない)

WHOは感染の拡大度合いや、死亡率など予想される危険性からパンデミックの中を6段階に分類して発表しています。

近年は飛行機などの交通機関が発達しているため、感染の拡大が非常に簡単になっています。

Outbreak(アウトブレイク)

これはEpidemicとほぼ同じ意味ですが、ニュースではより限定されたエリアでの流行に使われる傾向があります。

The outbreak of Zika in Brazil is a threat to the 2016 Olympic Games.
(ブラジルでのジカ熱の流行は2016年のオリンピックを脅かしている)

感覚的にはある国のある地域・都市での急激な病気の拡大などで、ニュースでは千葉市の幕張メッセで行われたジャスティン・ビーバーのコンサートに参加した人が麻疹(はしか)に感染していることが判明して大きな騒ぎになっていた際にOutbreakが使われました。

またこの影響かどうかは不明ですが関西国際空港の職員に麻疹が流行した事件があり、その際もOutbreakが用いられています。

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