nature(自然・本質・性質)の意味と使い方

nature
 

公開日: 最終更新日:2020.10.31

有名な自然科学の雑誌の名前にもなっている、自然を表す「nature(ネイチャー)」には英語としてはもう少し広い意味があります。

基本的には「自然」の意味で理解しても問題ないと思いますが、人間や動物などの「本質・性質」といった意味でも使われる点には注意が必要です。

読み方は【néitʃər】なので、そのままネイチャーが近いと思います。発音は以下の音声ファイルを参考にしてください。

nature【néitʃər】

自然

最も基本的な使い方で山や川、海など人の手の加わっていないところ、つまり「自然」を意味します。

例文

I like to take long walks in nature.

私は自然の中を長時間散歩するのが好きだ。

例文

There aren’t many places around here to enjoy nature.

この辺りには自然を楽しめる場所があまり多くない。

自然の力

そこから範囲を広げて地球が持つ「自然の力」を指して使われることがあります。これもそこまでかけ離れた意味ではありません。

例文

Some people say climate change is nature fighting back against humans.

気候変動は人間に対して反撃している自然の力だと言う人が何人かいる。

例文

Most people believe homosexuality is decided by nature.

ほとんどの人々は同性愛者は自然の力によって決められていると信じている。

本質・性質

この使い方を知らないと少し迷う要素になりますが、人間の基本的な性格や物事の本来の姿、つまり「本質、性質」を意味します。

人間の場合はカジュアルに「性格」と考えてもいいかもしれませんが、深い部分での「気質、気性、性分」といった意味で使われます。

また人間以外でも動物や、nature of workやnature of businessで「仕事の本質・仕事の性質」といった意味も成立します。仕事はこういうものだ、といった意味です。

誰が決めたわけでもなく、自然と備わっている能力や性分などを指しています。

例文

It is her nature to always say thank you.

いつもありがとうと言うのが彼女の気質です。

例文

Horiemon was known for his success and outspoken nature.

ホリエモンは彼の成功と率直な物言いで知られていた。

例文

Of course the tiger ate the goat. It’s their nature.

もちろんトラはヤギを食べた。それが性質だ。

トラがヤギを食べるのは肉食動物の本来の姿だという意味です。

例文

It’s the nature of computer viruses to look like regular files or software.

いつものファイルやソフトウェアのように見えるのがコンピュータウィルスの性質だ。

ウィルスに侵されていても画面を見るだけではいつも通り何も変化がなく気づかない、そういう状態に見せるのがウィルスの性質だといった意味になります。

of a nature

性質の延長にあたる考え方ですが「種類、タイプ」といった意味でも使うことができます。その場合には「of a 〇〇 nature」で「〇〇の種類の、〇〇の性質の」といった意味になります。

使い方は例文を参考にしてもらったほうがわかりやすいと思います。無理に訳さなくてもいいかと思います。

例文

This is a letter of a business nature.

これはビジネスの手紙だ。

例文

She is a person of a curious nature.

彼女は好奇心の強い性質の人間だ。

ニュースではある男が女子高生に性的な内容を含む書き込みを月に20回ぐらい書いて、ネットストーカー事件になった話題で登場しています。

例文

The man had written about 20 times within a month to the school girl including messages of a sexual nature.

男は女子高生に性的な性質(内容・種類・タイプ)を含む書き込みを1か月ほどの間に20回あまり繰り返した。

Mother Nature

「母なる自然」という意味です。自然の力を女性・母に見立て擬人化したような表現です。

自然と同じ意味ですが、あらゆる自然に置き換えて使えるかといえばそうでもありません。「Mother Nature」は前向きな意味合いで使われることがほとんどです。

例文

I don’t shop at supermarkets. Mother Nature provides all the food I need.

私はスーパーで買い物をしない。母なる自然が必要な食べ物すべてを与えてくれる。

例文

These beautiful rivers were made by Mother Nature.

これらの美しい川は母なる自然によってつくられた。

例文

▲ Mother Nature causes disasters that kill thousands of people each year.

(この使い方は変です)

上のように単純に多くの犠牲者が出る災害の元凶みたいな意味では使いません。

否定的に使われないわけではありませんが、以下のような「怒っている」「泣いている」「悲しんでいる」など妥当性のある文脈で使います。

例文

Climate change is a sign that Mother Nature is angry about how we treat the planet.

気候変動は母なる自然が、我々がこの惑星をどのように扱っているかについて怒っているという兆候だ。

Nature calls me

進行形になったりバリエーションはありますが、有名な表現で「トイレ(だいたい小)に行く」みたいな意味です。自然が呼んでいる、生理的欲求が呼んでいるといった意味です。

かつてアメリカ人の友達にこういう表現があるよと教えてもらったんですが、そこまで使っている人を見たことが経験的にありません。海外ドラマなどでは確かにまれに聞かれます。

スティーブに聞いてみたんですが、個人的には使ったことがないといっていました。普通に「バスルームに行く」といっています。

婉曲のようで婉曲にそんなになっていない、お花摘みに行くぐらいの、微妙な表現だといえます。使っても問題ないけど、無理して使う理由もないような表現です。

トイレ関連の表現は以下の記事にまとめていますのであわせてご覧ください。



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