逃げる

run away, escape, fleeの違い

flee, run away, escapeはどれも「逃げる、逃亡する」といった意味で使われる言葉です。

意味合いとしては同じですが、少し使われ方やニュアンスに違いがあったり、何から逃げるかの言葉の相性の問題もあります。

細かい部分も含めてネイティブの意見を聞きながら例文付きでまとめてみました。

run away

run awayは確かに「逃げる」の意味ですが、言葉の意味そのものは「run(走る)」とその場から離れる「away」が組み合わさったものにすぎません。

走ってその場から離れることは、たいていは「逃げる」ことを指しているケースが多いというだけの話です。

したがって文法上はrun awayには何から逃げたかを示すfromや、どこに逃げたかのtoを伴う点も注意してください。

He ran away from the police to Mexico.
彼は警察から逃れるためメキシコに逃げた。

He ran away to Mexico.
彼はメキシコに逃げた。

He ran away from the bee.
彼はハチから逃げた。

He ran away from the explosion.
彼は爆発から逃げた。

「メキシコに逃げた」などの場合はおそらく車や飛行機などの移動手段です。実際に「走っている」とは限りませんが、歩いて逃亡してもrun awayは使えます。

別の表現でrun offもありますが、こちらは別の記事でoffとawayのネイティブの感覚の違いについてまとめています。

flee

逃げる、逃れる、逃走するの意味で、活用は「flee-fled-fled」です。自由の「free」とスペルが似ているのと、訴えるの「file(過去形:filed)」とも似ているので読み違えそうになります。

発音を貼っておきます。fleeの発音はフリーマーケット(flea market)つまり蚤(ノミ)を意味する「flea」と同じ、同音異義語です。

flee【flíː】

free【fríː】

run awayとの比較で言えば、flee(逃亡する)run away(逃げる)ぐらいの差が感覚的に近いかもしれません。

run awayを使うと「立ち去った、逃げた」としか伝えておらず、感覚的には例えば「恋人に振られたからメキシコに逃げた」「人生が嫌になってメキシコに逃げた」「逮捕が嫌で警察から逃げた」など、さまざまな可能性を含んでいます。

一方でfleeを使うと強く「(警察あるいは国家権力などから)逃亡している」というニュアンスが出るので文章が短くコンパクトにおさまります。

①He fled to Mexico.
メキシコに逃亡した。

②He fled the police to Mexico.
警察を逃れ、メキシコに逃亡した。

②のように書いてもOKですが、書かなくても①だけでおおよそ警察から逃れていることがわかります。

また文法上は後ろに場所や状況が来るので少し日本人にはつかみにくい部分かもしれません。なんとなく「from」を入れたくなりますが必要ありません。

They fled the prison when the guard was distracted.
彼らは警備員が注意散漫なときに刑務所から脱走した。

Many people are fleeing Syria.
多くの人がシリアから逃げている。

She fled the abusive relationship.
彼女は虐待関係から逃れた。

fleeは「逃げる、逃亡する」の意味ですが、何から逃げるかによって言葉の相性があります。あまり小さな出来事には使いません。

▲ He fled the bee.
(*ちょっと表現が大げさ)

He fled the explosion.
彼は爆発から逃げた。

爆発はrun away, fleeともにOKだけど、ハチから逃げるのはrun awayが妥当といった判断です。どこまでという明確なラインはない感覚的なものです。

escape

escapeも同じく「逃げる」ですが、こちらは何にでも使えます。反対にいえばfleeは状況や場所などから逃げたことに使います。

置き換え可能なものも多く、escapeのほうが意味が広いです。

They escaped the prison when the guard was distracted.
彼らは警備員が注意散漫なときに刑務所から脱走した。

Many people are escaping Syria.
多くの人がシリアから逃げている。

She escaped the abusive relationship.
彼女は虐待関係から逃れた。

He can escape from handcuffs.
彼は手錠から抜け出ることができる。

I need to escape this boring life.
この退屈な生活から脱出する必要がある。

escape(名詞)

またescapeの特徴として名詞でも使える点があります。

The prisoners made a daring escape.
囚人たちは命知らずの逃亡を行った。

I went to Paris as an escape from my busy life.
この忙しい生活からの逃避としてパリに行った。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

ピックアップ記事

  1. 新名称TSTiE Driverが金玉ドライバーを連想させる件
  2. 外国人をforeignerと呼ぶのは本当に失礼なのか?
  3. 本当は好きじゃなかった(笑)を英訳
  4. 英会話スクールの講師になる方法
  5. 英単語としてのhack(ハック)の正しい使い方

関連記事

  1. マンツーマン

    イディオム・熟語・慣用句

    face-to-face, head-to-head, man-to-manなどの表現

    ニュースにface-to-faceやhead-to-headのような「…

  2. 羽

    イディオム・熟語・慣用句

    knock me over with a featherの意味

    『マッドマックス怒りのデスロード』が国際映画批評家連盟の年間グランプリ…

  3. handle

    和製英語

    和製英語の検証「ハンドル(handle)」

    カタカナで「ハンドル」といった場合には2つのものが想像されます。1つは…

  4. トライ

    イディオム・熟語・慣用句

    tryとtry outの違いについて

    すでにカタカナとしてもかなり使われている「try」の使い方や基本的な意…

  5. ban

    英単語の使い方と単語比較

    禁止するのban, kick out, ejectの違い

    何かを禁止する場合には法律などにより「~を禁じる」を意味する「ban」…

  6. だいたいあってる

    微妙な日本語の翻訳

    「だいたいあってる」を英語で表現する

    ニュースで日本語の「6年弱で」という部分を表すのに「nearly」を使…

おすすめ記事

  1. カタカナ
  2. bread
  3. フリーティー
  4. hatena
  5. センテンススプリング
  6. 本当は好きじゃなかった
  7. ツイッター
  8. asas
  9. カタカナ都市名
  10. 炎上

重要英単語bot

重要英単語bot

最近の記事

  1. cat
  2. ジッパー
  3. ピリオド
  4. 呪い・カーズ
  5. コールド
  6. コンサーン
  7. 同情
  8. offとaway
  9. vet
  10. 逃げる
  1. hip

    スラング

    ヒップ(hip)とお尻の英語
  2. up

    イギリス英語とアメリカ米語

    meet up, eat upなど意味のないup
  3. ホワイトウォッシュ

    スラング

    whitewash(ホワイトウォッシュ)の意味と使い方
  4. 寛容性

    イディオム・熟語・慣用句

    tolerateとintolerantの使い方
  5. シュガーレス

    英単語の使い方と単語比較

    シュガーレスとシュガーフリーに違いはあるのか?
PAGE TOP