フィーチャリング

フィーチャリングとフィーチャーの意味

feature(フィーチャー)はニュースに頻出の単語ではありますが、文脈によって様々に訳すことができるため、いまいち実際の意味がつかみづらいように思います。

音楽で「フィーチャリング(featuring)誰々」なんて風に聞くこともあり、なんとなく馴染みのない言葉ではありませんが「実際のところ、何を意味するの!?」と思うことが度々あるので整理してみようと思います。

発音も’future’(未来)と混同されがちで「フューチャー」と読まれることもありますがカタカナにするならば「フィーチャー」が正しい発音です。

feature(フィーチャー)の意味

動詞でニュース英語に頻繁に登場する言葉です。

辞書には「~を呼び物にする、~を特集する、~の特色となる、~を特徴付ける」などの意味があります。

間違いではないのですが、確認してみると意味合いとしては「含んでいる、扱っている」ぐらいの意味にはなるそうです。

①This iPhone features a fingerprint scanner.
この新しいiPhoneは指紋スキャナーを持っている。

上の例文①の場合は「have(持っている)」程度の意味しかなく、特に指紋スキャナーを目玉にしたり「これが自慢の新機能です!」とも言っていません。数多くあるであろう新機能の中の1つに指紋スキャナーがあるといった程度です。

②The movie features several real robots.
その映画はいくつかの本物のロボットを扱っている。

③This festival features several examples of Japanese cuisine.
このお祭りはいくつかの日本食の例を扱っている。

②も③も、どの程度というのは明確ではなく、①は5分ぐらいしかロボットを扱ってないかもしれないし、②は会場の小さなスペースでしかなくメインはフランス料理の可能性もあります。

扱っている、登場するのは事実です。大きな扱いである可能性もあるけど、そうではない可能性もあるので、どちらともいえません。

②のお祭りも仮に日本食がメイン、テーマならば、以下の表現も可能です。

The festival focuses on Japanese cuisine.
そのお祭りは日本食をフォーカスしている。

映画などにおける主演?

映画などではより明確に使い分けられます。featuringや動詞のfeatureを辞書で調べると「主役を演じる」「主役にする」といった意味も掲載されています。

ネイティブチームに確認をとってみましたが「主演する」という意味ではfeatureは使わずにstar(starring)のほうがより使われるようです。

③The movie stars Tom Cruise.
④The movie features Tom Cruise.

③は明らかにトム・クルーズが主役でありメインの存在です。

④はトム・クルーズが出演しているのは事実です。けど出演時間5分だけかもしれません。主役の可能性もありますが、だったら最初からstarで表現したほうがわかりやすいです。

◎Tom Cruse will star in Mission Impossible 5.
▲Tom Cruse will feature in Mission Impossible 5.

「トム・クルーズはミッションインポッシブル5で主役を演じるだろう」を意味する場合はstarを使った表現が自然だという話です。

featureを使った下段は間違いというわけではないらしいのですが、そもそも、こういう言い方をしないそうです。

文法としては合ってる、辞書から判断できる意味では合ってる、けど全体としてはこういう表現をしないし、すごく変に見えるというネイティブの意見です。

featuring / feat.(フィーチャリング)

日本の音楽でもおなじみの「フィーチャリング」は日本語では「客演する、共演する、ゲスト参加する」ぐらいの意味になります。「コラボする」と考えてもいいと思います。

The new Justin Bieber song features Rhianna.
新しいジャスティン・ビーバーの曲はリアーナが客演している。

I like that Justin Bieber song featuring Rhianna.
ジャスティン・ビーバーがリアーナとフィーチャリングした曲が好きだ。

上の場合は、メインはジャスティン・ビーバーであり、リアーナはコーラス部分の参加などあくまでゲスト、客演しているといった程度に感じられるのはカタカナと同じです。

⑤I like that song where Justin Bieber features with Rhianna.

⑤のように書くと、ジャスティン・ビーバーとリアーナが共に、他の誰かの作品でフィーチャリングしたようなニュアンスになります。

流行っているといえば変ですが、最近のビルボードのチャートを見てもトップ10の半分ぐらいは誰かと誰かのフィーチャリング作品になっています。

featuring with Rhiannaとwithを入れるのは間違いではありませんが、特に必要がないので、必要がないならばわざわざ書く理由がありません。

feat.とする場合は省略記号のピリオドが必要です。またft.のような省略も見られます。しかし、読み方は省略せずに「フィーチャリング」とそのまま読みます。

feat

関係ありませんが、featで「偉業、手柄、功績、妙技、業績」の意味があるので混同されがちですがまったく違う言葉です。

歌手がコラボレーションする場合などに使われるfeaturing(フィーチャリング)の省略形も「feat.」ですが、まったく関係はありません。

He will now perform his most dangerous feat ever.
彼は今までで最も危険な偉業を今、行うだろう。

His latest feat was climbing Mount Everest.
彼の最新の功績はエベレストに登ったことだ。

ニュアンスとしては「challenge」が近いそうで、必ずしも成功していなくてもいいそうです。

どちらかといえば、達成したことに対して使うよりも、これから挑戦するニュアンスのほうが強いと言っていました。まだ未達のことに挑戦するという意味でも「challenge」が近い意味でしょう。

機械などの機能

名詞で機械などの「機能」としても用いられることが多いです。この意味だとわりとそのままなのでわかりやすいかもしれません。

The Ad Blocker feature that Apple introduced in their iOS9 has become a hot topic in the net industry.
AppleがiOS9から導入した「広告ブロック」(Ad Blockers)機能がネット業界で大きな話題になっている。

The first run of cars will have limited features.
最初の生産の自動車には限定の機能があるだろう。

feature article(特集記事)

雑誌などで「特集する」もこの言葉で表現できますがちょっと注意が必要です。

①This magazine has a feature on Taylor Swift.
②This magazine features Taylor Swift.

「この雑誌はテイラー・スウィフトを特集している」を意味しますが少しニュアンスに差がでます。

①は大きな紙面をさいて特集記事を組んでいる感じで、私がイメージする「◯◯特集」に近いです。

①の名詞の使い方は「feature article(特集記事)」の省略なので扱いが大きなものを指します。

②の動詞は先に説明したように、どの程度かは明言されていないけどテイラー・スウィフトの記事がある、扱っているといった感じです。

大きいかもしれませんし、小さいかもしれません。

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