英語の先生

英会話スクールの講師になる方法

英会話講師になりたいと思う人は少なくないでしょう。ここでは英会話講師になるために、必要な要素などを紹介したいと思います。

この記事は実際に英会話講師をされている方(匿名女性)に執筆していただいた記事です。採用時の裏話も少し聞くことができたので、それも含めてお話しします。

英会話講師になる前

まず私の経緯からざっと紹介しますと、英語を始めたのは中学で、高校に入っても、英語はかなり得意な科目でした。しかし会話はほとんどと言っていいぐらいできませんでした。

英検2級を高校2年時に取得しましたが、2次面接の時に面接官の話す英語がほとんどわからず、”Sit down.” と言われるまでアワアワしました(笑)幸い問題には答えられたため、合格できました。

大学で英文科を専攻し、1回生の時に英会話スクールに通いました。英文科といえども会話のクラスはほとんどなく、クラスの人数も多いため、英会話力が伸びるとはあまり思えなかったためです。

大学2回の夏休みを利用し、初めての海外、オーストラリアへ6週間短期留学をしました。その時点でのレベルは10段階中5~6ぐらいだったでしょう。

大学卒業後、日本語教師になるため学校に通い、その間塾でアルバイトをしていたのですが、そこで子供に英会話を教える機会を得ました。教えていくうちに、自分の英語力はまだまだだと痛感し、再度留学する決意をしました。年のこともあり、3ヶ月だけアメリカへ留学しました。

そして帰国後応募した某英会話スクールに採用が決まり、晴れて英会話講師になることができたわけです。

帰国後の英語のレベルは10段階中8~9といったところだったでしょうか。実はTOEICをまだ受けたことがなかったため、英検2級だけで採用されました。(奇跡!)というのも、応募資格には「TOEIC850以上か、それに準ずる能力のある人」と書かれていたため、履歴書に「それ相応の力があります」とはっきり書きました。

勿論資格を持っていたほうが、採用側に目に見えてはっきりわかるのでいいと思いますが、企業によっては必ずしも持っていなくても、能力を証明できるようなもの(例えば留学経験等)があれば応募は可能なはずです。私がよい例でしょう。ただ基準となるTOEICスコアは今でも850点以上だと思います。また、発音もある程度きれいである必要があります。

面接試験

私が応募した企業では、まず書類選考があり、その後筆記試験、面接、最終選考研修がありました。一番大切なことは「やる気」を見せることだと思います。

自分がいかに英会話講師になりたいか、それはどうしてか等、熱意を持って志望動機欄に書くことをお勧めします。

書類選考が通ったら、まずは筆記試験です。会場へは必ず正装で行き、会場ではやたら携帯をいじったりしないで、落ち着いた雰囲気を見せましょう。

筆記試験の際も採用担当者はしっかり観察しています。筆記試験中も見られているということを忘れずに。ちなみに参考までに、筆記試験では約7割以上の正答率が求められるそうです。英語の問題の中にはかなり難しいものもありました。諦めずに最後までしっかり臨みましょう。

次に面接。着いた瞬間に焦ったのは、「muchとmanyの違いについて、面接官を初心者と見立て3分以内に英語でミニレッスンをしてください」という知らせの紙を見た時です。

私の場合は2人の面接官がいました。白板を使いながら、何とか説明をした後、日本語でよかった点と悪かった点を指摘され、それから志望動機、なぜ英会話講師になりたいか、またどういった英会話講師になりたいか、英語力をさらに高めていくために何をしていくか等を聞かれました。

その後で英語での面接がありました。嫌だったのが、日本人と英語で話さないといけなかったことです。それまで散々日本語で会話していたのに、急に英語に切り替わり、かなり圧倒されました…。英語ででも日本語で聞かれた質問と同じようなことを聞かれました。

最後の選考の研修では、企業説明や給料面等の説明、レッスンの指導方法等を学びました。一番辛かったのは、マニュアルなしでレッスンの準備をしなければならなかったことです。文字カードや絵カードなども全て手作りです。皆寝たのは3時や4時でした…。

無事研修を終了することができ、研修の最後にトレーナーの先生から合格の報告を聞くことができ、勤務地を知らされました。

英会話講師の給料と雇用形態

雇用形態としては大きく3つに分かれるでしょう。

まずは正社員登用。小さな企業ではあるかもしれませんが、大手ではあまりないと思ってよいでしょう。正社員であるため、生活は至って安定するでしょう。

次に契約社員登用。言い換えれば非常勤講師です。私がそうでした。ほとんどの英会話スクールでは契約社員が多いのではないでしょうか。週5日勤務で、1つの学校に勤務したり、2つの学校に勤務したりします。

仕事内容は正社員と変わらないでしょう。成績次第では正社員への登用の道もありますが、大手の英会話スクールでは、正社員の英会話講師は一握りしかいないのが現状です。お給料は時給で計算されるため、生活は不安定かもしれません。しかし時給がいい分レッスン数が増えれば増えるほどお給料は上がります。また、色々な手当ても付くので、悪くないお給料だと思います。私の場合、群を抜いて優秀だったわけでもありませんが、一人暮らしを十分できるほどの収入はありました。

最後に別の形の非常勤講師です。この登用では、週2~3日ぐらいの勤務条件であるため、1つの仕事だけでは、生活をするのは厳しいので、他にも仕事をしないと生活できないという話を聞いたことがあります。ただ、契約社員登用よりは採用されやすいかもしれません。(私は応募したことがないのでわかりませんが)まずは週2~3日ぐらいから始めて、その経験をもって正社員や契約社員登用を狙うのも一つの手でしょう。

拘束時間は採用された企業によると思います。正社員登用ですと、大体8時間労働でしょうし、非常勤講師ですと、必ずしも8時間働く必要もありません。ただ、レッスンに慣れるまではレッスンの準備等のために、最初の3ヶ月ぐらいは私はよく遅くまで働いたり、休日も出勤したりしました。慣れれば慣れるほど、かなり効率よく時間を使えるようになるでしょう。

参考までに私に関しては、週3日ぐらいは12時から出勤していましたが、残りの2日は最初のレッスンが2時とか3時でしたので、のんびり出勤することができました。夜型の私にとっては持ってこいでした。

英会話講師は想像よりは華やかではないと思いますが、とても素敵でやりがいのある仕事だと思います。私は他にしたいことができたため、辞めてしまいましたが、英会話講師として働いた約3年はとても貴重な時間でした。

活力となるのは何と言っても生徒様です。色々な生徒様がおり、嫌な思いをしたことも勿論ありますが、幸い私が出会った生徒様とはほとんど仲良くすることができました。教えたいという熱意、わかってもらいたいという気持ち、サポートするという姿勢を見せれば、生徒様からは自ずと信頼されます。生徒様との「信頼関係」を私は一番大切にしてきました。

英会話講師への道はそう容易くはないかもしれませんが、英語力と「やる気」があれば採用される可能性は高まるはずです。頑張ってください!

面接での答え方

Q:文中に「MUCHとMANY」の違いを説明しなさいという課題がありましたが、面接時はどういった説明をして、面接官から言われた良い点・悪い点を記憶にある範囲内で教えてもらえますか? 文法上の問題だけではなく、話し方なども含めて指摘された点などです。

A:muchは数えられない名詞、不可算名詞に付きます。たとえばmilk, money, wineなど。

How much milk do you want?
I spent too much money on shopping last weekend.
I drank too much wine yesterday and I have a bad hangover today.
のように使います。

逆にmanyは数えられる名詞、可算名詞に付きます。例えばapples, bags, CDsなど、sが付けれるものは数えられる名詞の証拠です。

There are many kinds of apples in the world.
I have many bags.
I want to buy many CDs.
のように使います。

面接の際にはmilkとappleを使ってミニレッスンをしました。初級者向けだったので、専門用語(不可算名詞をuncountable nouns、可算名詞をcountable nounsと言います。)を使わないようにし、白板に絵を描いて、わかりやすいように説明しました。

話す際にはゆっくり、笑顔を忘れず、口を大きく開けて相手が聞き取りやすいようにしました。結果、かなり高い評価をもらいました。「教えたいという姿勢が見られて非常によかったです。」と言われました。悪い点も何か言われたとは思いますが、覚えていません。

これから日本人講師を目指す人へ

Q:これから英会話学校の講師を目指す方に向けて、先生の英会話講師としての経験の中で、記憶に残っているような素敵なエピソードがありましたら具体的に教えてください。

A:英会話講師にとっての一番のモチベーションは何と言っても生徒様。生徒様の英語が伸びてきていると感じたり、生徒様から「最近リスニングが伸びてきた」とか「やっと文法がわかるようになってきた」などと言われると、その日1日ハッピーでした。あと、英会話学校に来る生徒様は結構学校時代に英語が嫌いだった人も多く、そういった人から「苦手意識がなくなった」と言われるのも最高でした。

中でも、主婦の方で、子供に英語を少しでも教えられるように、と思って始めた方がいたんですが、始めた当初は本当の初心者でした。文法もほとんどわからない状態だったのですが、頑張って宿題をしてきたり、(私は生徒様の英語力を効率よく伸ばせるよう、希望者に宿題を出してました。)日記も書いたことにより、グンと伸び、その方にかなり感謝されました。

私は熱意のある生徒様を教えるのが好きだったので、それに応えていただけなんですが、「先生のおかげで人生が変わりました。もっと頑張って外国人旅行者を案内するボランティアの仕事ができるよう頑張ります。前まではそんなこと考えたこともなかったのに・・・」と言われました。この言葉に私は感動してしまいました。

また、英会話講師までの英語レベルを「目標」とされる方もいるので、そういった方々に期待に沿えるよう、努力も怠りませんでした。

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