ジョーク

2016年、最優秀の英語ジョーク

毎年、スコットランドで行われるアートフェスティバル「エディンバラ・フリンジ・フェスティバル」では最も面白いジョークに賞が贈られます。

有名なコメディアンが出場することはまれで新進気鋭の才能がハイライトされます。

審査員による選別と一般投票により「最優秀ジョーク」が決定する仕組みになっています。

2016年に選出されたジョークを英語表現の視点から読み解いていきましょう。

臓器・ドナーカードのジョーク(1位)

今年の最優秀ジョークはマサイ・グラハムさんの臓器ドナーカードのジョークでした。以下のようなジョークです。

My dad suggested I register for a donor card. He’s a man after my own heart.

ダジャレや言葉遊び、二重の意味でかけていたりするので、難解だとは思います。

My dad suggested I register…

このジョークはDouble meaning(二重の意味)になっています。

My dad suggested I register for a donor card. He’s a man after my own heart.
(父親がドナーカードに登録しろと提案してくるんだ。/ 後半部分)

前半部分は普通の文章ですが、後半部分は2つの意味になっています。

after one’s (own) heart

この形で「心にかなった、好みのタイプの、ぴったり一緒の」などの意味があります。

He is a man after my own heart.
(彼は私が探し求めていた男だ)

I just met a woman after my own heart.
(私はちょうどぴったりの女性に出会った)

after something

もう1つがwant to get something(手に入れたい)の意味になります。

Don’t marry her, she is only after your money.
(彼女と結婚はするな。彼女はただお前の金を求めているだけだ)

He is after my heart.
= He wants my heart.
(彼は私の心臓を求めている)

意味としては、親子なので臓器移植には、心(heart)から探し求めていたぴったりの理想の相手が自分だということ。

もう1つが、父親はheart(心臓)を求めていること。

この2つの表現が重なって1つのジョークになっています。

ホームに関するジョーク(2位)

2位はスタウト・ミッチェルさんの次のジョークです。

Why is it when old people say, ‘there’s no place like home,’ yet when you put them in one…

これも難しいですが以下のように理屈っぽく解説することはできます。

there’s no place like home…

ちょっと文法的にややこしい部分もありますが「Why is it」は「なぜだろう、どうしてだろう、どうだろう」みたいな意味です。後ろにもってきたほうがわかりやすいかもしれません。

老人達が「家ほど素晴らしい場所はない」といった時の話です。

There’s no place like home

“There’s no place like home.” は元々はオズの魔法使いの有名なセリフで「家はやっぱり最高だね」といった意味です。

この形はいろんな表現に用いられ「~ほど◯◯なものはない」といった感じで使われます。

“There’s no business like show business.”はアメリカのミュージカルのタイトルで邦題は「ショウほど素敵な商売はない」です。

厳密には「ショウビジネスほど商売になるものはない」「ショウビジネスほど金になるものはない」みたいな訳です。

There’s no hamburgers like the one’s my mother makes.
(うちの母親が作ってくれるほどのハンバーガーなんてないよ)

たまに皮肉っぽく、悪い意味で使われることもあります。

A: Do you like convenience store hamburgers?
(コンビニのハンバーガーは好きかい?)
B: Um, there’s no burgers like those…
(う~ん。あんなハンバーガーなんて他にないね)

ジョーク中のyetは「but」の意味で「しかし」です。

homeの意味

これはold-age home(老人ホーム)やnursing home(高齢者福祉施設)のことを指しています。

My grandfather was going senile so we had to put him in a home.
(祖父がぼけていたので、私たちは彼を老人ホームに入れないといけなかった)

I hope I never have to be put in a home.
(老人ホームに入れられないことを願うよ)

全体を考えると「老人達が『ホーム(家)ほど最高な場所はないよ』といっている、しかし、彼らを老人”ホーム”に入れたらさあどうだろう?」みたいな意味です。

これ、おもろいか?

ギャグの意味がわかったところでそれが面白いのかはまた別問題です。

ぜんぜん面白くない…。気がします。

スコットランドに座布団が存在しているならば、国中の座布団を全部もっていきたくなります。

スティーブに意見を求めてみましたが、スティーブはこういうジョークって子どもの頃に聞いたような古典的な感じもするので、いまさら今年の最優秀のジョークですと紹介されることが、ちょっと逆に新鮮だといっています。

ユーモアの感覚ってとてつもなく隔たりがあります。同じイベントでは「最悪の英語のジョーク」も選出されているので、あわせてお楽しみください。

ちなみにイギリス、スコットランドでおこなわれたイベントであって、これらは「アメリカン・ジョーク」ではありません。

ネットではこの手のジョークをすべてまとめて「アメリカン・ジョーク」としてしまいがちですが、選出されたジョークはアメリカンな要素は皆無です。

以前にオーストラリアのジョークをご紹介しましたが、お国柄が出たものがアメリカンジョーク、オーストラリアンジョークであって、今回ご紹介したのは特に国は問わない英語全般のジョークだとはいえます。

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