閉店

close upとclose downの違い

ラーメン屋の生き残り競争が激しいようで、新規オープンしたラーメン店の7割が3年以内に、4割は1年以内に閉店していることをアプリ内のニュースで配信したことがあります。

その際の「close」と前置詞の関係を掘り下げてみました。closeが何を意味するのか文脈によりますが、けっこう曖昧な言葉です。

「店を閉めた」も「閉店した」も日本語で考えると同じ感覚ですが、営業時間が終わったのか、商売を畳んだのか、一時的な閉鎖なのかわかりにくい言葉です。

以下のような表現のニュアンスがあります。ただ受け止める側が感じるニュアンスの差であって、実際にどうなのかは店に確認するしかありません。

基本的には以下の表現はすべて可能です。

We close at 10:00pm.
We close up at 10:00pm.
We closed down because there is no money.
We closed because there is no money.

この記事の目次

close

close単独で用いられると曖昧ではありますが、おそらくそれは「営業時間」の案内などを指していると解釈してもいいと思います。特に習慣を表す現在形ならば営業時間と思っても間違いないでしょう。

We close at 10:00pm.
(10時に閉店する)

時間の表記がともなえば、営業時間が終わったから閉めたと判断できますが、以下の表現はより曖昧です。

We closed the shop.

「店を閉めた」としか言っていません。これが何を意味するのかは文脈や状況で判断するしかありません。

We closed because there is no money.

We closed our donut shop when Krispy Kreme opened next door.

しかしもう少し文脈を作って「お金がないため」「チェーン店のクリスピークリームドーナッツが出来たため」と書けば「長らくのご愛顧ありがとうございました」のような閉店を感じさせます。

close up

close upになっても曖昧なのは変わらず、何を意味するかは文脈によりますが、ネイティブにとっては特定の1日、ある時間の閉店を感じさせる言葉ではあります。

We close up at 10:00pm.

この場合は借り切りパーティーがあるため閉店のような一時的な閉鎖のような感覚にはなるそうです。

それでも「1日だけ店を閉めた、定休日にした、臨時休業した」とも「永遠に店を閉めた、店をたたんだ」とも読め、両方の解釈が可能です。

We closed the shop.
We closed up the shop.

この場合はupをともなう下のほうが、より「永遠に店を閉めた、商売をやめてしまった」として使われることが多いです。

あわせてあまり意味のないupの使い方もご紹介しておきます。

close down

close downになると「永遠に閉店した」のようなニュアンスが色濃くなります。

We closed down because there is no money.

We closed down our donut shop when Krispy Kreme opened next door.

しかしこれも「文脈による」といった感じで、上の2つはおそらく永遠に店を閉めて廃業したと受け止められると思います。

お金がない、大手チェーンが横にできたから、といった文脈があるからです。

このあたり非常に感覚的で、upがあるから何を表す、downがあるから何を表す、という明確な境界がありません。

しかし、話し手にはつけるだけの理由も確かにあるので、何かを強調している意図があるのも事実です。そこを感じ取るか、確認するしかありません。

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