close

close(閉じる、親しい)とclosed(閉店)の違いについて

closeという単語が少しややこしい点は大きく「閉める」という動作と、看板などに出す「閉店している」という状態、また「近い、親しい」といった状態が似た単語で表せる点です。

微妙に発音が違う点と、品詞を混同している点から看板などに和製英語の表記が見られます。今回はこの「close / closed」という言葉に焦点をあてて解説していきます。

大きくわけると3つに分類できますが、スペルもかぶっているので非常にややこしいです。

閉める(動詞)

日本人になじみの深い動詞でドアやお店などを「閉める、閉店する」という動作を表す言葉です。

発音はclose【klóuz】クロウズで動詞として「閉める」です。

What time do you close?
何時に閉店しますか?

We close at 10:00pm.
私たちは10時に閉店する。

We closed the shop.
私たちは店を閉めた。

最後の例文など「店を閉めた」としか言っておらず「1日の営業を終了した」なのか「店を畳んだ・商売をやめた」の意味なのか曖昧で文脈で判断するしかありません。

このような使い分けは「close down」や「close up」のような表現を使うことである程度は区別することができます。

閉店した(形容詞)

closed【klóuzd】は形容詞で「閉店した、閉じた」です。クローズド、クロウズドです。形容詞なのでbe動詞を伴い「be closed」で「閉店している、閉まっている」となります。

The shop is closed.
そのお店は閉まっている/ 閉店している。

Are you open or closed now?
今、開いてますか? 閉まってますか?

動詞のcloseの過去形(閉じた)も同じ「closed」なので、どのように使われているかは文章の構造や文脈で判断します。これはすべての例文に当てはまります。

The door is closed.
ドアは閉められた? or ドアは閉まっている。

「閉められた」という受動態・受け身の文章なのか、「閉まっている」という状態を表すのかは文脈次第なので上のような例文だとはっきりしません。

反対の意味にあたる「開店している」は当然「open」です。openも動詞で「開ける、開く」と形容詞で「開いている、営業中」の意味があります。同じ形なのが少し混乱する要素ですね。

The shop is open.
そのお店は開いている。


近い・親しい(形容詞)

close【klóus】はクロウスで形容詞・副詞の「近い」です。距離的な意味もありますが、心理的な意味では「親しい、近い関係」にもなります。

The shop is close.
そのお店は近い。

She is my close friend.
彼女は私の親しい友達だ。

She lives close to me.
彼女は私の近くに住んでいる。

「閉める」とまったく無関係ではなく、扉を閉める場合などには扉同士が近づくことによって閉まります。また閉まっていることは、がっちりしていて付け入る隙がありません。

ここから「近い、親しい」のイメージにつながっています。

door close

closeは動詞で「接近する」の意味もありますがほとんど使いません。

My birthday is closing.
誕生日が近づいている。

この場合はsoonなどを使えばいいのであって、あまり動詞では使いません。「close in(近づく、接近する)」の形ならば見かけます。

Bad weather closed in.
悪天候が近づいた。

おしい!

このクロースはクイズや質問などで正解ではないけれど近い場合にもよく聞かれます。

You’re close.
惜しい(近い)

これも答・正解に対して近くなっているという意味で考え方としては同じです。

Close but no cigar.
おしい!

上の表現も古くからあるイディオムで「近いけど、葉巻はあげないよ」みたいな意味です。ここでのcigarは景品になるような葉巻です。

クイズの答や物事がいい線をついている(けど正解ではない)場合には聞かれる表現です。もちろん正解だったとしても葉巻をあげる必要はなくこういう表現です。

閉店を示す看板の「close」はおかしい

日本のお店でドアなどに「close」と書いていることがよくあります。

オーストラリア人のカールがおかしいといっています。彼は文法の本を書くぐらいなので、普通の人よりうるさいです。スティーブはまったく気が付かなかったといっています。

closeの看板

closeは動詞で「閉める」の意味があるので、こうドアに書かれると「閉めろ!」「(開けたら)閉めろ」という命令になってしまいます。

ドアにpush(押す/押せ)やpull(引く/引け)と書いてあるのはOKで、その延長でclose(閉める/閉めろ)となります。

したがって、お店が閉まっている状態を指すならば「(we’re)closed」としてclosedと書くのが正しい表記です。

英語圏の看板では「close」と書いているところはないと思います。

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