クラシックとクラシカル

クラシックとクラシカルの違い

日本人がよくする間違いに「クラシカル(classical)とクラシック(classic)」の混同があります。英語では明確に意味の異なる単語です。

特に「昨日、クラシックのコンサートに行ったんだ」といった、本来は「クラシカル」と表現すべきところに「クラシック」を使うので通じないことが多いです。

classical(クラシカル)

classicalは100年単位での古い作品を指し「古典」と考えるのが間違いが起こりにくいと思います。またバッハやベートベンなどに代表される音楽ジャンルを指すのも「クラシカル・ミュージック」です。

「どんな音楽が好きなの?」と質問された際に「(ショパンやバッハなどの)クラシックが好き」と答えがちですが、この場合の古典音楽を指す言葉は「classical music」です。

Bach made classical music.
(バッハは古典音楽を作った)

Shakespeare is classical literature.
(シェイクスピアは古典文学だ)

英会話でもこの話題は取り上げられるので見たり聞いたりしたことがあるかもしれません。「classic musicではないよ、classical musicが正しいよ」という話です。

ただし特に音楽限定ではないので、上の例文にあるようにシェイクスピアなどもクラシカル(古典)であるといえます。

classic(クラシック)

classicは「名作、傑作」などの意味があり、少し古い作品に使われることが多いです。こちらも音楽限定の言葉ではありません。

数年前の新しい作品ではなく、10年、20年〜の単位での古く良い作品に使われます。どこまで含むのかのルールはないので個人の見解です。

Hey Jude is a classic.
(ヘイ・ジュードは名曲だ)

Dragon Ball is a classic manga.
(ドラゴンボールは名作漫画だ)

classic music(クラシック音楽)

では「classic music」がダメかといえば、一概にそうもいえません。

「classic」には幅広い意味があり「伝統的な、古典的な、昔ながらの、よく知られた、有名な、著名な、第1級の、傑作の」といった訳があります。

ネイティブスピーカーに言わせると「classic music」は感覚的にはショパンやバッハからビートルズぐらいまでを含むことが可能だそうです。

ただし、どんな「音楽が好き?」と聞かれた質問に「classic musicが好き」と答えると、日本語でいう「よく知られた音楽が好きだよ」「有名な音楽が好きなんだ」と答えているのと一緒で、ニュアンスとしてあまりに漠然としすぎているみたいです。

もっとジャンルを絞った表現はOKで、例えば「classic rock」「classic jazz」「classic manga」は普通に使えます。

この場合は20年~40年ぐらい前の名作、定番とよばれる作品を指すことになります。

「クラシック・マンガ」で該当するのは、手塚治虫の『火の鳥』『ブラックジャック』から鳥山明の『ドラゴンボール』ぐらいまでを指してもいいのではないかという意見です。

classic rock(クラシックロック)

特に「classic rock」は一般的な言葉で、よく耳にしたりネットで見かける単語です。

では20年~40年前ぐらいの定番のロックを「classic rock」というならば、バンド名でいえば具体的に誰なのか?と聞いてみました。

もちろん個人の感覚によるところが大きいですが「ローリングストーンズ(The Rolling Stones)」「レッドツェッペリン(Led Zeppelin)」「ディープパープル(Deep Purple)」などなど。

レッド・ツェッペリンの話は以前に書きましたが『天国への階段』など、定番曲といった感じです。

70年代から活躍していた「エアロスミス(Aerosmith)」も入れてもいいのではないか、今となっては「ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)」も「classic rock」の範疇でもいいだろうという意見です。

時代と共に移り変わる概念で「classic music」はちょっと漠然としていますが、「classic rock」あたりは遠慮なく使ってみてください。

ピックアップ記事

  1. 「should you choose to accept it」とifの省略
  2. 英単語としてのhack(ハック)の正しい使い方
  3. 英語の形容詞(adjective)の順番・語順について
  4. ラピュタは売春婦!? ジブリ作品の英訳に学ぶ
  5. 「支持する」を英語でどう表現するか?

関連記事

  1. manager

    和製英語とカタカナ英語

    英語のマネージャー(manager)とは何を指すのか?

    カタカナの「マネージャー」も英語と少し違った意味で使われている言葉の1…

  2. 握手会

    イギリス

    握手会、サイン会などイベント(event)を英語でどういう?

    AKB48のおかげもあって「握手会(Handshake event)」…

  3. indigenous

    アメリカ

    先住民を英語でどう表現するべきか?

    先住民をどう呼ぶべきかについては英語圏でも議論があり、結局は受け止めら…

  4. upset

    英単語の意味と使い方

    英語で番狂わせを意味するupset

    スポーツの試合で負けると思っていた格下が、優勝候補などを倒してしまうこ…

  5. tension(テンション)

    和製英語とカタカナ英語

    「tension(テンション)」の意味と使い方

    英語の「tension(テンション)」は緊張感の意味で使われ、張り詰め…

  6. smell

    英単語の意味と使い方

    smell / sniff / sniffleの違い

    sniffとsmellはどちらも意味は「におう、においを嗅ぐ」になりま…

おすすめ記事

  1. 眼鏡
  2. 倍
  3. capital-letter
  4. カタカナ都市名
  5. 赤ちゃん
  6. ジブリ
  7. hatena
  8. ハック
  9. 日本人と無神論
  10. yera-old

重要英単語bot

重要英単語bot

最近の記事

  1. プリンシパル
  2. So am I
  3. profile
  4. attack
  5. ハラスメント
  6. お客さん
  7. and-up / or more
  8. チェック柄
  9. company
  10. 基準を満たす
  1. earlier

    英単語の意味と使い方

    Earlier this monthとEarlier this yearはいつを…
  2. accident / incident

    英単語の意味と使い方

    accident / incident / happening / troubl…
  3. ムードメーカー

    和製英語とカタカナ英語

    和製英語の検証「ムードメーカー(mood maker)」
  4. destined

    英単語の意味と使い方

    destined to / forの意味と使い方
  5. involve

    英単語の意味と使い方

    involveの意味と使い方
PAGE TOP