cast

cast(キャスト)の様々な意味

日本語でキャストといえば映画やドラマに出演している人々を指すことが多いです。英語にもこの意味はありますが、まったく違う意味も動詞、名詞であるので例文を交えながらご紹介します。

活用はcast(現在)-cast(過去形)-cast(過去分詞)で同型になるので、時制は文脈で判断するしかありません。

発音は一般的にイギリス・オーストラリアは「カスト(kάːst)」ですが北米は「キャスト(kˈæst)」になります。

カスト(kάːst)
キャスト(kˈæst)

出演者(名詞)

一般的に私達がイメージする「出演者」としてのキャストの意味がまずあります。正確には出演している俳優達の総称、グループのことです。

Masi Oka joined the cast of the Hollywood Death Note movie.
(マシ・オカはハリウッド版の『デスノート』のキャストに参加した)

I like that show because the cast is all really good.
(あのショーは好きだ。なぜなら出演者が全員いいからだ)

ギプス(名詞)

ギプス

いわゆる骨折したときにつけるギプスのことです。ギプス(gips)はドイツ語で石膏のことだそうです。

He has a cast on his left leg because he broke his leg skiing.
(彼は左足にギプスをしている。なぜならスキーで骨折したからだ)

Will you sign my cast?
(ギプスにサインしてくれる?)

欧米の文化でギプスに友達などから御見舞いのメッセージを書いてもらう習慣があります。

もし動詞で医療用ギプスをつけるとする場合はputを使います。

The doctor put my arm in a cast.
(医者は私の腕にギプスをはめた)

My leg was put in a cast after the skiing accident.
(スキー事故の後で足にギプスをはめられた)

役者を選ぶ(動詞)

役者関連でいえば動詞で使うとそのまま「役者を選ぶ、役を割り当てる」の意味になります。

The Hollywood Godzilla cast Ken Watanabe as Dr. Ishiro Serizawa.
(ハリウッド版『ゴジラ』では渡辺謙を芹沢猪四郎役に選んだ)

Ben Affleck was cast as Batman in Batman versus Superman.
(『バットマンVSスーパーマン』ではベン・アフレックはバットマン役だった)

投げる(動詞)

ちょっと古くさい言い方ですが「投げる」にあたる「throw / send」の意味で用いられることがあります。

He cast his fishing line into the river.
(彼は釣り糸を川に投げた)

She cast him out into the street.
(彼女は彼を路上に放り出した)

本当に投げるの意味でも使われますが「投げ捨てる、取り除く」といった比喩的な意味でも使います。

The community cast out one of their members for stealing.
(コミュニティはメンバーのひとりを窃盗で投げ捨てた)

上の文章など文字通り投げ飛ばした風にも読めますが、普通はメンバーから除外したといった解釈になります。

He cast a stone at the dangerous animal.
(彼は危険な動物に石を投げた)

ただ上のような表現はちょっと古くさい感じがするみたいです。

この「投げる」の使い方はなぜか釣り用語としてはまだ頻繁に使われます。釣り糸や網を投げ込むこと、投げ込まれた釣り糸や網を意味します。

He cast the line farther than anyone else, and could catch more fish as a result.
彼は釣り糸を誰よりも遠くに投げた。そして、結果としてより魚を捕まえた。

Her casting technique is excellent.
彼女の釣り糸を投げる技術は優秀だ。

The die is cast(賽は投げられた)

有名なジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)の「物事がはじまって引き返せない状態、とことん最後までやるしかなくなった」を意味する『賽は投げられた』も英語では以下のような表現です。

The die is cast.
(賽は投げられた)

元は古いラテン語で「alea iacta est」と書かれたようです。

サイコロのdiceは複数形で、単数では死を意味するdieと同じスペルです。

このジュリアス・シーザーの言葉と、サイコロと死が同じ意味なことに気がつくのは沢木耕太郎さんの深夜特急のマカオでのエピソードでも語られていました。

ギャンブルをすることは、死と同じぐらいの意味なのかなという想いがよぎる場面です。

確かにdieとcastの両方の意味を正確に知らないと死がキャスティングされたかのように読み違えそうになります。

他にもさまざまなキャストがあるのでご紹介しておきます。

outcast(アウトキャスト)

動詞・名詞・形容詞で「(社会・地域から)追い出す、のけ者にする」といった意味になります。

He is an outcast because he stole from the local supermarket.
彼は社会から見放された人だ。なぜなら地元のスーパーで盗んだからだ。

He was outcast because he stole from the local supermarket.
彼は社会から見放された。なぜなら地元のスーパーで盗んだからだ。

broadcast(ブロードキャスト)

ブロードキャスト

カタカナで聞くブロードキャストもbroad(広々とした、広大な)とcast(送る)の組み合わせで、「放送する」といった意味になっています。

The network is broadcasting from New York.
その放送系列はニューヨークから送られている。

They interrupted their regular broadcast with an emergency announcement.
彼らは緊急アナウンスで通常放送を中断した。

simulcast(シムキャスト)

ネット関係でまれに聞くことがありますが、複数の方法・チャンネルで同じ内容を放送することです。

The championship game was simulcast on three television networks and two radio stations.
チャンピオンシップのゲームは3つのテレビ系列と2つのラジオ局からシムキャストされた。

The reunion concert simulcast could be seen on television and online.
再結成コンサートの同時放送はテレビとネットで見れる。

webcast(ウェブキャスト)

このあたりも比較的あたらしい派生語ですが、ネット放送のことです。

The concert was webcast to members of the fan club.
コンサートはファンクラブの会員にネット放送された。

The president held a live webcast to talk to the people.
大統領は人々に生中継のネット放送を行った。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

ピックアップ記事

  1. 世界のツイッターフォロワー数ランキング!
  2. 「should you choose to accept it」とifの省略
  3. 英語の形容詞(adjective)の順番
  4. ドナルド・トランプが登場してしまった例文まとめ
  5. 2016年、はてブで500を超えた英語学習の記事まとめ

関連記事

  1. エルダィとオールド

    英単語の使い方と単語比較

    elderly, elder, oldの違い

    elderlyとoldは基本的には失礼になるか、ならないかの差で間違い…

  2. wonder

    英単語の使い方と単語比較

    wonder if / whetherの使い方

    wonderは疑問に使いますが、疑問文の文法、形にならないのが特徴です…

  3. buyとpurchase

    英単語の使い方と単語比較

    buyとPurchaseの違い

    buyもpurchaseも共に「買う」を表現する基本的な英単語です。…

  4. クレーム

    和製英語

    クレーム(苦情・不満を言う)とclaimの関係

    英語に興味を持つと日本語の「苦情を言う」に相当する「クレーム(clai…

  5. ミッションインポッシブル

    映画

    「should you choose to accept it」とifの省略

    スパイの活躍を描いたミッション・インポッシブル(Mission:Imp…

  6. charge(チャージ)

    イディオム・熟語・慣用句

    charge(チャージ)の意味と使い方

    charge(チャージ)といえば、頻繁にカタカナでも聞かれる言葉ですが…

おすすめ記事

  1. ミッションインポッシブル
  2. lay-lie
  3. 保証する
  4. 眼鏡
  5. シューズ
  6. ifと仮定法
  7. 影響を与える
  8. カタカナ
  9. bread
  10. フリーティー

重要英単語bot

重要英単語bot

最近の記事

  1. 寄付
  2. prove
  3. ミッションインポッシブル
  4. スタントマン
  5. have gone to
  6. pedestal
  7. マイルストーン
  8. 歴史的な
  9. correspond
  1. smell

    英単語の使い方と単語比較

    smellとsniffの違い
  2. drive

    イディオム・熟語・慣用句

    practice driving/go driving/driveの違い
  3. ロッテ・クランキー

    スラング

    ロッテのCrunky(クランキー)はどういう意味なのか?
  4. コンセント

    和製英語

    和製英語の検証「コンセント(consent)」
  5. allergy

    アメリカ

    アメリカの学校ではピーナッツ類の持ち込み禁止
PAGE TOP