形容詞

形容詞(adjective)の順序とネイティブの感覚

イギリスのBBCカルチャーの編集者であるマシュー・アンダーソンさんが形容詞の語順・並び順についてツイートして人気になっていました。

赤い(red)、大きい(big)、かわいい(pretty)などが1つのセンテンスで並ぶ時にはちゃんと役割や性質によって順序が決まっている点を指摘しました。

しかもポイントになっている面白さは

・順番をちょっとでも間違えると頭のおかしい人に思われる

・ネイティブは意識したり特に習った記憶もないのになぜか理解している

マシュー・アンダーソンさんもツイートには以下のように書いています。

Things native English speakers know, but don’t know we know:
(英語のネイティブが知っていること。しかし、知っていることを知らない)

英語のネイティブスピーカーはみんなちゃんと正しく使っていますが、正しく使っていると意識もしないし特別に考えてもない、習った記憶もないけど、なぜか知っています。

形容詞の順序

以下の並び順になっています。

opinion-size-age-shape-color-origin-material-purpose
意見・サイズ・年・形・色・起源・素材・目的

実際の例に当てはめてみると以下の通りです。

You can have a lovely little old rectangular green French silver whittling knife.
(あなたは、かわいいい・小さな・古い・長方形の・緑の・フランスの・銀の・削り用のナイフを持っている)

意見とは「主観」のことであって、lovely(愛らしい)やbeautiful(美しい)はその人の意見であって、他の人はそう思っていない可能性があります。

長方形のナイフとはなんだと思うかもしれませんが、例え話なのであまり気にしないでください。

スティーブの意見

ニュースにあるように順番をちょっとでも間違えると頭のおかしい人に感じられるそうです。

①That’s a big old cat.
②That’s an old big cat.(誤)

③I like her big blue cotton sweater.
④I like her cotton blue big sweater.(誤)

①と③は正しい順序ですが、カナダ人のスティーブにいわせると②と④になるだけで明らかな違和感が出て「この人、ちょっとおかしいんじゃないか?」と思うぐらいになるそうです。

知識が足りない、勉強不足といった「そんなのも知らないの?」といった違和感ではなく、そのおかしさは「どこかに頭でもうったの?」や「クスリでもやってんの?」といった正常ではない不可解さだそうです。

もちろん私達ノンネイティブが間違えるのは問題ないでしょうが、ネイティブ同士だと明らかに変だという話です。

ツイッターで驚いているネイティブ達はこの語順を無意識にマスターしており、指摘されるまでみんな気がつかなかった点です。

スティーブからの補足を加えると、この編集者のちょっとでも語順を間違えると頭がおかしく感じるということには同意するけど、いくつかの言葉は入れ替え可能だと思うとのことです。

この例文ではなく特定の言葉で、その例がぱっと思いつかないそうです…。

場合によっては入れ替えても自然になるケースもあるような気がするぐらいです。

日本語に例えると

先にも書きましたが「頭がおかしい」とは、つまり本来は間違うはずのない部分を間違えてしまっていることです。

知識がなかったり、知らないのとは別物で、どこかに頭を打ち付けてぶっ飛んでいるようなイメージのおかしさです。

日本語でも助詞「が」「を」「に」「の」「と」の使い方など自然と覚えており感覚的に間違うことはありません。

「山田さんと田中さんは机の上にある本を読みました」となり話し言葉で間違えることはほぼありませんが、かりに日本人同士でこれらの助詞を間違ったらかなり違和感あるのと近いのではないでしょうか。

小学校で習う漢字を読めなかったらたしかに「こんなのも読めないのかよ!」と驚きはありますが、「が」「を」「に」「の」「と」を会話で間違えると「日本語大丈夫?」といった別の種類の驚きになりますよね。

日本語の修飾語は語順はあまりうるさくありませんが、語順を間違うと混乱する文章になります。

「小さな大阪のお店のたこやき」

小さなが「大阪」「お店」「たこやき」のどれにかかるのか不明で混乱する文章になります。なるべくかかるもの同士を近づけるのがいいとされています。

「大阪のお店の小さなたこやき」だと、たこやきが小さいのがはっきりします。

言語特有の難しさがあります。

あくまでネイティブ向けの話であって、学習者はさほど気にせずにいきましょう。

例文に登場する主な単語と熟語
rectangular 長方形の 直角の
whittle 少しずつ削る そぐ

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